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初訪朝を装い誘う よど号犯妻2人 石岡、松木さん拉致で

 一九八〇年に石岡亨さん=当時(22)=と松木薫さん=同(26)=が欧州で失跡して北朝鮮に拉致された事件で、よど号メンバーの妻の森順子容疑者(54)と若林佐喜子容疑者(52)は、松木さんらを北朝鮮に連れてきた当初、自らも初めて訪朝したように装っていたとみられることが十四日、警視庁公安部の調べで分かった。同部は、拉致した二人を安心させる目的だったとみている。川崎市の森容疑者の実家など全国の関係先二十数カ所を同日朝から一斉に捜索した。

 これまでの調べや関係者の証言によると、森、若林両容疑者は七六年か七七年ごろ、日本から北朝鮮に入国。それぞれリーダーの故田宮高麿・赤軍派元幹部や若林盛亮容疑者(60)=よど号事件で国際手配=と結婚した。その後、日本人獲得のため、欧州と北朝鮮を行き来していたという。

 同部の調べに対し、メンバーの元妻の元スナック経営者(51)は「二人が拉致に成功した後、メンバーが平壌郊外の日本革命村で総括会議を開いた」と証言。その場で森容疑者が、拉致した二人の男性について、成功事例を発表したという。また別の席で森容疑者らは「初めて(北朝鮮に)来たようにやってます」と報告したという。

中日新聞:初訪朝を装い誘う よど号犯妻2人 石岡、松木さん拉致で:北朝鮮問題(CHUNICHI Web)

<拉致家族>再会待ちわびて 「よど号」妻に逮捕状で

 2人の若者が80年に欧州で突然姿を消してから27年を経て、警視庁公安部は13日、日航機「よど号」乗っ取りメンバーの妻2人に対し結婚目的誘拐容疑で逮捕状を取ったが、被害者の松木薫さん(失跡当時26歳)と石岡亨さん(当時22歳)の家族は、捜査に期待を寄せながら再会の日を待ち続けている。【谷本仁美、芳賀竜也】
 「絶対に助けるからね」。熊本県菊陽町に住む松木さんの姉の斉藤文代さん(61)は13日、いつものように弟の写真に語りかけた。この日は松木さんの54回目の誕生日でもあった。
 拉致被害者5人が北朝鮮から祖国の土を踏んだ02年10月。斉藤さんは帰国者リストに薫さんの名前がないと知りながら、羽田空港に向かった。「弟が下りて来ないのは分かっていたんだけど……」。タラップを下りる5人の姿を思い出すと、今も涙があふれる。台所にはテングサを欠かさない。松木さんが帰国した時に好物のところてんを作るためだ。
 一方、石岡さんの兄章さん(52)は「筆まめな弟だった」と振り返る。北海道出身の石岡さんは大学卒業後の80年3月に欧州に留学。近況を知らせる手紙をしばしば送ってきた。頼りがぷっつり途絶えたのは3カ月後。最後の消印はウイーンだった。
 「何か事件に巻き込まれたのだろうか」。家族は外務省に相談した。「外国で行方不明になる日本人は年間2万人。いちいち捜せない」。冷たい答えが返ってきた。
 転機は88年9月。「有本恵子さんと平壌で暮らしている」。8年ぶりの頼りにそうあった。しかし、02年には外務省から「『石岡さんは死亡』と北朝鮮側から説明があった」と告げられた。
 あれから5年。事件の風化が気がかりだ。ようやく逮捕状が出たとはいえ「日本の努力だけでは相当時間がかかる」と章さんは思っている。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <拉致家族>再会待ちわびて 「よど号」妻に逮捕状で

森容疑者らの関係先捜索=石岡さん、松木さん拉致で警視庁

 1980年にスペインで行方不明となった札幌市出身の石岡亨さん=失跡当時(22)=と熊本市出身の松木薫さん=同(26)=の拉致事件で、警視庁公安部は14日、結婚目的誘拐容疑で逮捕状が出たよど号メンバーの妻森順子容疑者(54)、若林(旧姓黒田)佐喜子容疑者(52)、メンバーのリーダーだった故田宮高麿元幹部らの国内の関係先21カ所を家宅捜索した。
 捜索を受けたのは、川崎市内の森容疑者の関係先や、札幌市内の田宮元幹部の関係先など。よど号グループの機関誌や手紙などを押収した。

時事ドットコム:森容疑者らの関係先捜索=石岡さん、松木さん拉致で警視庁