ルーマニア 拉致家族が批判
曽我ひとみさん夫妻の証言によって北朝鮮に拉致された疑いが明らかになったルーマニア人女性について、ルーマニアの外務省が「調査は外務省の権限を超えている」と家族に伝えていたことがわかり、家族は「拉致問題の解決にあまりにも後ろ向きだ」と批判しています。
ルーマニア人の女性ドイナ・ブンベアさんは、1978年にイタリアで行方不明になり、おととし、曽我ひとみさんと夫のジェンキンスさんが「北朝鮮の同じアパートで暮らしていた」と証言したのがきっかけで拉致された疑いがあることがわかりました。弟のガブリエルさんは、ルーマニア外務省に真相の解明を求め、ことし5月、チョロイアヌ外相がガブリエルさんと面会して「政府として拉致を公式には確認していないが情報機関が調査している」と説明しました。ところが、そのあと、外務省で領事を担当する局長から「これ以上の調査は外務省の権限を超えている」として事実上調査を打ち切ることを伝える文書がガブリエルさんに届きました。この文書は、外相との面会の前の4月付けだったということで、ガブリエルさんは「わたしが外相と面会する前に外務省としてはすでに問題を解決しないことを決めていたもので、とても悲しい。拉致問題の解決にあまりにも後ろ向きで、今後は日本政府などの支援を望みたい」と話しています。
NHKニュース
“ルーマニア 拉致対応せず”
曽我ひとみさん夫妻の証言によって、北朝鮮に拉致された疑いが明らかになったルーマニア人女性について、1990年代初めにピョンヤンのルーマニア大使館が、この女性の存在を確認して本国に報告したものの、政府は何も対応しなかったとルーマニアの新聞が伝えました。
ルーマニア人の女性、ドイナ・ブンベアさんは、1978年にイタリアで行方不明になり、おととし、曽我ひとみさん夫妻の証言がきっかけで、北朝鮮に拉致された疑いがあることがわかりました。ルーマニアの新聞「エベニメントゥル・ジレイ」が、かつてピョンヤンのルーマニア大使館で勤務していた元外交官の話として伝えたところによりますと、ブンベアさんとみられる女性が、1991年と92年に、ピョンヤンにある外国人向けの商店で3回目撃されました。また、この元外交官の同僚が女性に接触して話を聞いた際、女性は自分がブンベアさんだと確認したうえで、「秘密警察が監視する隔離された区域に住み、尾行されているため、大使館とは接触できないと話した」ということです。元外交官は、92年に本国の官房長官と内務省にこうした事実を報告しましたが、本国から調査の指示は受けなかったということです。ブンベアさんについて、ルーマニアの外務省は「調査は外務省の権限を越えている」という内容の文書を家族に送っており、家族は「拉致問題の解決にあまりにも後ろ向きだ」と批判しています。
NHKニュース
北朝鮮、「重油提供に合わせて核施設の停止・封印に着手」
北朝鮮は、核施設の稼動停止・封印の見返りとして受け取る重油5万トンを韓国が提供する時期に合わせて、稼動停止の措置に入る考えだ。
北朝鮮は先月30日、開城(ケソン)で韓国外交通商部と統一部の当局者に会い、「重油の引き渡し・引き取り手続き」に合意し、「『行動対行動』の原則に則って、重油を受け取る時期に合わせて核施設の稼動停止・封印の手続きに入る」という意思を明らかにしたという。
韓国と北朝鮮は同日、合意後2週間以内(7月14日まで)に重油を積んだ最初の輸送船を出航させ、出航後20日以内に重油5万トンの出航を完了する計画だ。3万5000トンは、咸鏡北道(ハムギョンプクト)の先峰港(ソンボンハン)に、1万5000トンは羅津港(ナジンハン)に輸送される。
このため北朝鮮は、重油を積んだ最初の輸送船が出航するか先峰港または羅津港に入港する時点の7月中旬に、核施設の停止・封印の措置を開始するものと予想される。
停止・封印を検証する国際原子力機関(IAEA)の監視検証団は、この時期に訪朝する可能性が高い。これに先立ちIAEAは、今月9日に特別理事会を開き、監視検証団の訪朝活動時期や範囲など、具体的な内容を決定する。
5日間フ訪朝日程を終え、先月30日に北京に到着したハイノネンIAEA事務次長は、記者団に対して、「北朝鮮と核施設の停止・封印および検証方式で合意した。(北朝鮮側と)満足のいく合意に至った」と述べた。
ハイノネン事務次長は今回、平安北道寧辺(ピョンアンプクト・ヨンビョン)と泰川(テチョン)地域を視察し、停止・封印の対象である△5000キロワット黒鉛減速炉、△放射化学実験施設(プルトニウム再処理施設)、△核燃料棒製造施設、△建設中の5万キロワット黒鉛減速炉(以上寧辺所在)、△建設中の20万キロワット黒鉛減速炉(泰川所在)の5施設を訪れた。
ハイノネン事務次長は、IAEA監視検証団の北朝鮮常駐の可能性について、「肯定的(positive)な印象だ」と明らかにした。
いっぽう、中国の楊潔篪外交部長は、2日から4日まで訪朝し、北朝鮮側と6者協議の再開および6者協議外相会談の開催日程を議論する予定だ。北京の一部では、楊部長が金正日(キム・ジョンイル)総書記と会って、韓国と北朝鮮、米国、中国の4ヵ国の首脳が会談を開く案を話し合う可能性も提起されている。
donga.com [Japanese donga]