全国豊かな海づくり大会 パンフレットに万景峰号 新潟県「まさか…」回収
平成20年9月に新潟県で開催される「第28回全国豊かな海づくり大会」のパンフレットの表紙に、政府が入港禁止の制裁を発動している北朝鮮の貨客船「万景峰92」が写っていることが分かり、パンフレットを作成した新潟県が自主回収を始めたことが26日、分かった。パンフレットを見た県民から指摘や抗議が相次いだことで発覚した。県の担当者は「まったく気付かなかった。拉致被害者やご家族、関係者に不快な念を抱かせ申し訳ない」と話している。
「海づくり大会」は国民体育大会、全国植樹祭と並び天皇、皇后両陛下が臨席される皇室行事の一つ。
県全国豊かな海づくり大会推進室によると、表紙には、佐渡島の北端「二ツ亀海水浴場」付近の写真を使用した。佐渡島と海。海上には白い船が小さく写っている。
県民から指摘を受けた県の担当者が、船の航路や形状を確認したところ、万景峰号と判明。撮影日時は不明だが、政府が万景峰号の入港を禁止した昨年7月以前のものという。
写真は、大会関係者から複数の案を募り、県が選定。パンフレットは約3000部作成し、5月から水産団体や海のイベントの来場者に配布、既に約2300部を配り終えたという。
同室は「構図が美しく、県内有数の海水浴場なので表紙に使わせてもらった。船が写っているのは知っていたが、まさか万景峰とは思わなかった」と陳謝している。
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北、参院選見極め? 日朝協議を一時拒否
先の6カ国協議に際し北朝鮮の金桂寛外務次官が17日に北京市内でヒル米国務次官補と会談した席上、日本との2国間会談について、参院選の動向を見極める必要性があるとして拒否していたことが26日、分かった。日朝会談は結局、19日に開かれたが、安倍晋三首相の退陣を望む北朝鮮が、参院選の行方に極めて高い関心を払っていることを示すものだ。
17日の米朝会談で、ヒル次官補は「日朝会談も開催すべきだ」と持ちかけた。しかし、金次官は参院選を理由に「今はそのときではない」と、応じない意向を示した。
その後、日本側の申し入れで、佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長と金次官が19日に約1時間にわたり、拉致問題などを協議したものの「とくに進展はなかった」(首相周辺)。北朝鮮側が最終的に会談に応じたことについて、外務省筋は「北朝鮮本国から『日本と会うな』という指令はなく、形だけ応じることにしたのだろう」としている。日本側も「参院選後までは実質的な交渉は無理だ」(政府関係者)とみていた。
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連) の機関紙、朝鮮新報によると、北朝鮮では10日ごろから、平壌など各地で「安倍糾弾集会」を開催しているという。
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北朝鮮生まれ脱北者にDNA鑑定で日本国籍…母親と帰国
北朝鮮に渡った日本人女性と現地の朝鮮人男性との間に生まれ、2005年に北朝鮮を脱出した女性について、東京法務局が今年2月、帰化を認め、日本国籍を付与していたことが分かった。
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一緒に脱出してきた母親との親子関係が、DNA鑑定などで確認されたためだ。法務省はこれまで、いわゆる「日本人妻」などもともと日本人だった脱北者に限って、日本国籍の再取得を認めてきた経緯があり、脱北者支援団体によると、北朝鮮で生まれ育った脱北者の帰化が認められたのは極めて異例という。
現在、日本に定住する脱北者は約130人。このうち3割前後と見られる日本人の子や孫は、「無国籍」や「朝鮮籍」として外国人登録されることが多く、特に無国籍だと就業の際に差別を受け、定住の障害になっていると指摘されていた。今回のケースは、こうした子孫たちの日本国籍取得に道を開く可能性がある。
帰化が認められたのは、東京都内に住む、脱北者の春田周香(ちか)さん(55)の長女、那留美さん(32)。
周香さんは日本生まれで、1960年12月、9歳の時に日本国籍を持ったまま、日本人の母、在日韓国人だった父とともに帰還事業で北朝鮮へ渡った。周香さんはその後、現地で朝鮮人の夫と結婚、75年に長女の那留美さんが生まれた。しかし、食糧難や、日本人妻である周香さんの母親が死亡したことを受け、05年3月、周香さんと那留美さんの2人で脱北。中国の長春で身を隠した後、瀋陽の日本総領事館に逃げ込み、同年12月に日本に帰国した。
もともと日本人だった周香さんは、日本国籍を再取得できたが、那留美さんは外国人登録が必要となり、国籍を証明するパスポートを持っていなかったため、「無国籍」と登録された。
国籍法では、外国人が帰化する場合、一定の居住年数や生計を立てるだけの収入を得ることが求められ、言葉の問題で職に就くことが難しい脱北者は、条件をクリアできないとされてきた。
一方、同法8条は「日本国民の子で日本に住所を有するものは帰化が認められる」と定めている。このため、周香さんと那留美さんは昨年、東京家裁に親子関係の確認を求める訴訟を起こした。脱北者支援団体の財政的な援助を受けてDNA鑑定を行い、ほぼ100%親子であるとの結論が出て、家裁で親子と確認された。
さらに、東京法務局に対し、〈1〉北朝鮮で撮影された、親子と類推されるような写真〈2〉日本に住んでいる親族の証言――などの追加資料を提出。今年2月、帰化が認められた。
法務省民事局は、脱北者の個別事例は把握していないとした上で、「日本人妻の子だと証明されれば、国籍法8条により、北朝鮮で出生している人でも、帰化を認めて日本国籍は付与される」と話している。
日本国籍を取得すれば、就業で不利益を被らず、選挙権も与えられるため、脱北した日本人子孫で国籍取得を希望する人は多いが、DNA鑑定などを行う財政的な余裕がなく、大半が今回のような帰化申請をしていないと見られる。
(2007年7月27日3時2分 読売新聞)
北朝鮮生まれ脱北者にDNA鑑定で日本国籍…母親と帰国 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)