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スーダン・ダルフール危機:中国は打開へ影響力行使せよ、さもなくば…「虐殺五輪だ」

 ◇中国に圧力、米の専門家らキャンペーン--独自聖火リレーも

 「今世紀最悪の人道危機」とされるスーダン・ダルフール危機と、1年後に開催される北京五輪を結びつける米国発のキャンペーンが中国を揺さぶっている。中国が石油利権を持つスーダンに影響力を行使しなければ「ジェノサイド(虐殺)五輪」として歴史に残ると訴え、8日から隣国チャドの難民キャンプを起点に独自の「聖火リレー」を始めた。中国も表向きは反発しながら微妙に外交姿勢を変化させている。【ノーサンプトン(米東部マサチューセッツ州)で坂東賢治】

 キャンペーンを仕掛けたのは同州の名門女子大、スミス・カレッジの英文学教授、エリック・リーブス氏(57)。98年からスーダンの人道状況について独自に研究を始め、アラブ系と黒人系住民の紛争に端を発したダルフールでの人道危機について著作を発表するなど米国有数の専門家として知られる。

 昨年8月、米議会諮問機関の公聴会で、スーダンで石油開発など多額の投資を行い、最大の武器供給国でもある中国の特別な地位について証言。「スーダン政府を動かせるのは中国しかない」という考えを強くした。「国際社会へのお披露目の場」である北京五輪と結び付け、体面を重んじる中国を動かすことを思いついた。

 まず、ワシントン・ポスト紙の論説委員会に働きかけ、昨年12月に「ジェノサイド五輪?」と題した社説が掲載された。続いて今年2月にインターネットに「大規模で組織化されたキャンペーン」の実施を訴える公開書簡を発表。女優でユニセフ親善大使のミア・ファローさんら著名人の協力も得ながら「五輪の夢をダルフールに」というキャンペーンの母体が出来上がった。

 「『北京五輪のレニ・リーフェンシュタール』として歴史に名を残したいのか」。北京五輪の開会式で芸術顧問を務める映画監督、スティーブン・スピルバーグ氏はミア・ファローさんからナチス体制下のベルリン五輪(1936年)で記録映画を撮影した女性監督になぞらえて批判され、4月、中国の胡錦濤国家主席にスーダンへの圧力強化を求める書簡を送った。

 キャンペーンはボイコットを支持してはいない。中国に耳を傾けさせることが目的だからだ。中国政府は「スポーツを政治利用しないことが五輪精神だ」と反発するが、5月にダルフール問題特別代表を任命し、6月には周文重駐米大使がキャンペーンの活動家を大使館に招くなど無視はしていない。

 中国は7月31日に国連安保理でのダルフールへの2万6000人規模の国連・アフリカ連合(AU)合同部隊の派遣を盛り込んだ決議に賛成票を投じた。昨年8月の派遣決議には棄権しており、リーブス氏は「キャンペーンがなかったら賛成することはなかっただろう」と指摘する。

 ミア・ファローさんらはダルフールに隣接したチャドの難民キャンプで「聖火」に点火。その後、聖火はルワンダ、ボスニア、カンボジアなど過去に虐殺が起きた土地を回るリレーを続けている。

 リーブス氏は「中国はまだ、最小限のことしかしていない」と五輪閉幕まで中国に圧力をかけ続ける考えだ。

毎日新聞 2007年8月17日 東京夕刊

スーダン・ダルフール危機:中国は打開へ影響力行使せよ、さもなくば…「虐殺五輪だ」-アフリカ・オセアニア:MSN毎日インタラクティブ

「北朝鮮の主導力強まる」の見方も 南北首脳会談延期

 南北首脳会談の延期が18日発表されたことについて、韓国統一省の李寛世次官は記者団に「北は復旧作業で大変だ。言葉通り、水害が理由のようだ」と語った。李在禎(イ・ジェジョン)統一相も同日夕に開いた同省緊急幹部会議で「不可避な天災だった」と語り、延期はやむを得ないとの考えを示した。

 会談が大統領選の2カ月前に開かれることで、訪朝団への不参加を表明した野党ハンナラ党の政治攻勢が強まりそうだが、李柱欽外交安保研究院長は「会談が国内政治の影響を受けることはないだろう」とみる。

 一方、関係筋によれば、延期は韓国政府にとって寝耳に水の出来事だった。「北が豪雨による延期を求めてくるのでは」と予測する関係者もいたが、大統領府幹部は「北は非常に友好的だ。そんなことはありえない」と一蹴(いっしゅう)、対策を考えてこなかった。

 北朝鮮は00年の南北首脳会談でも日程を延期した。北朝鮮の情勢に詳しい西江大学の金英秀教授は「韓国はますます、首脳会談頼みになる。北の主導権はますます強まり、さらなる延期や中止もありうる」とみる。

asahi.com:「北朝鮮の主導力強まる」の見方も 南北首脳会談延期 - 国際

南北首脳会談 10月に延期

今月28日からピョンヤンで開かれる予定だった韓国と北朝鮮の首脳会談は、大雨による被害が深刻なため開催を延期したいという北朝鮮側の申し出を受けて、10月2日から3日間の日程で開催されることになりました。

韓国のノ・ムヒョン大統領と北朝鮮のキム・ジョンイル総書記は、今月28日から3日間の日程で、ピョンヤンで、7年ぶりとなる首脳会談を行なう予定でした。両国政府は、事務レベルでの協議を行うなど、首脳会談に向けた準備を進めてきましたが、韓国大統領府によりますと、北朝鮮の朝鮮労働党のキム・ヤンゴン統一戦線部長が、18日午前、韓国のキム・マンボク国家情報院長に対し、「連日続いている大雨による被害が深刻だ」として、南北首脳会談を10月初めに延期したいという意向を伝えてきたということです。これを受けて韓国政府は、緊急に対応を検討した結果、10月2日から3日間の日程でピョンヤンで開催するよう北朝鮮側にあらためて提案し、北朝鮮側はこれを受け入れたということです。韓国大統領府の当局者は、南北首脳会談が延期されたことについて、「首脳会談の開催について北側の意思が変わったということではない」と述べ、大雨の被害によるやむをえないものだとする見方を示しました。

NHKニュース