ヒル次官補12月はじめ訪朝へ 核無能力化について金次官と会談
【アナポリス(米メリーランド州)=有元隆志】米国務省当局者は27日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が12月3日から5日ごろ、北朝鮮を訪問することを明らかにした。ヒル次官補の訪朝は今年6月以来2回目。
同当局者によると、ヒル次官補は平壌で金桂寛外務次官ら北朝鮮政府高官と会談するほか、寧辺で核施設の無能力化に向けた作業の進ちょく状況を視察する。ヒル次官補は訪朝後、6日から北京で開催される見込みの6カ国協議首席代表会合に出席する。
北朝鮮は一両日中にも訪朝中の日米中韓露の5カ国代表団に対し、核計画の申告を行う予定で、ヒル次官補は金次官と申告内容についても話し合う。
米政府は北朝鮮に核施設、これまで製造された核兵器に転用可能な核分裂性物質などすべてを申告することを求めているが、北朝鮮が最初から完全なリストを提出する可能性は低いとみられている。ヒル次官補は自ら訪朝することで、北朝鮮側に完全な申告の重要性を伝えたい考えだ。
北朝鮮は年内に無能力化と核計画の申告を行う見返りとして、米国によるテロ支援国家指定の解除を求めている。日本政府は拉致事件で何ら進展がないまま解除しないよう米政府に強く求めているほか、米議会からは北朝鮮とシリアの核開発協力疑惑の解明を求める声が相次いでいる。ヒル次官補は金次官との間で、指定解除問題や拡散問題についても協議するとみられる。
ヒル次官補は訪朝に先だって、日本と韓国を訪問する。
ヒル次官補12月はじめ訪朝へ 核無能力化について金次官と会談(産経新聞) - Yahoo!ニュース
拉致「進展」で客観的基準を=日本に設定促す-前米高官
【ニューヨーク27日時事】ビクター・チャ前米国家安全保障会議(NSC)アジア部長は27日、当地で開かれた時事トップセミナー(時事通信社主催)で講演し、北朝鮮による日本人拉致問題に関し、全面解決が望めない現状では、日本政府は解決に向けた「進展」を示す「測定可能な」客観的基準を設定すべきだと強調した。
北朝鮮は、米政府によるテロ支援国指定解除が非核化には不可欠としている。一方日本は、拉致問題で進展が見られない限り指定を解除すべきではないとの立場。チャ氏は、日本が「進展」の定義を明確にして北朝鮮と交渉し、その結果に基づき解除の是非を論じる必要があると指摘した形だ。
時事ドットコム:拉致「進展」で客観的基準を=日本に設定促す-前米高官
米朝、駆け引き続く 核の申告と解除、どちらが優先?
6者協議で合意済みの北朝鮮による核計画の申告について北朝鮮筋は26日、「米国が義務を満たそうとしているのかどうか見ている」と述べ、米政府によるテロ支援国家の指定解除の動きなどを見ながら申告リストを提出するタイミングをはかっていることを朝日新聞に明らかにした。
米政府は逆に申告の中身を見極めてから解除する構えで、期限である年末に向けて駆け引きが続いている。日本政府は拉致問題の進展がないままの解除に反対している。
6者協議の合意で北朝鮮は、年末までに完全な核計画の申告をすることになっている。ヒル米国務次官補は先月25日、米下院の公聴会で、申告の1次リストが2週間以内に出るとの見通しを語ったが、実現していない。米国は1次リストをもとに各国の情報と照らし合わせ、十分な内容の最終申告につなげたい考え。提出がずれ込めば期限内の最終申告が困難になる恐れが出てくる。
ヒル氏は27日にも「今後数日のうちにリストが提出されるだろう」と記者団に語った。無能力化作業の進展ぶりを見るため27日訪朝した5カ国の一行にリストを出す可能性があるという。
asahi.com:米朝、駆け引き続く 核の申告と解除、どちらが優先? - 国際