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「真実話すしかない」、両夫妻が実行犯特定へ決心

 地村さん、蓮池さん両夫妻が帰国してから3年4か月。警察当局が拉致の実行犯を特定できたのは、両夫妻が「あとは自分たちが真実を話すしかない」と決断したからだった。

 関係者によると、両夫妻が警察への協力を考えるようになったのは昨年秋ごろ。まず地村保志さんが気持ちを固めて蓮池薫さんに相談、蓮池さんも同意した。これを受け、12月から本格的な事情聴取が始まった。

 「袋詰めにされて船で北朝鮮に向かっていた時、袋から出され、日本語を話す工作員と顔を合わせた」

 地村さん、蓮池さんが拉致直後に対面したのが、辛光洙容疑者と、通称「チェ・スンチョル」容疑者だった。

 「港から平壌市内まで車で移動する時も、付き添ってもらった」「北朝鮮の国情や、朝鮮語の覚え方もアドバイスしてもらった」

 両夫妻が「招待所」で暮らし始めると、両容疑者は監視役として近くに住んだ。辛容疑者はしばらくして姿を消したが、チェ容疑者は一時期を除き、両夫妻の帰国直前まで近くにいた。

 ただ、両夫妻とも、警察以外には真相をほとんど語っていない。今年の正月。地村さんの親類の男性は、辛容疑者が拉致の実行犯だったという報道を、地村さんに確かめた。地村さんは「そうや」と表情を変えずにうなずき、「一緒に暮らしていたこともあるんか」との問いに、「ちょっとの間、一緒にいたことがある。その後、仕事で出て行ったんや」と語っただけだった。

 「真相を話せば身辺も騒がしくなるし、子供たちへの影響もある。それでも警察に協力したのは、政府にも決断して欲しいから」

 関係者は両夫妻の心の内をそう推し量っている。
(2006年2月24日3時9分 読売新聞)
「真実話すしかない」、両夫妻が実行犯特定へ決心 : 北朝鮮 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

小住さんも拉致の疑いで捜査

蓮池薫さん夫妻が拉致された事件で逮捕状が出た北朝鮮の元工作員が、日本人の小住健蔵さんになりすます以前に、「今度日本人になりすますときは北朝鮮に連れて行ったほうがよい」などと話していたことがわかりました。小住さんの行方がわからなくなっていることから、警視庁は、拉致された疑いもあるとみて調べています。
蓮池さん夫妻の拉致事件で23日に逮捕状が出た北朝鮮の元工作員で「パク」と名のっていたチェ・スンチョル容疑者は、昭和55年に北海道出身の小住健蔵さんになりすましてパスポートを手に入れていたとして、旅券法違反などの疑いも持たれています。小住さんは昭和36年から家族と連絡を取っておらず、警視庁は、チェ元工作員が近くに身寄りのない小住さんを選んでなりすましたとみています。チェ元工作員は、その後、小住さんの名前で貿易会社の役員をしながら、日本の防衛や外交の情報を収集したり、小住さん名義のパスポートで北朝鮮の工作拠点があったマレーシアやデンマークなどとの間を行き来したりしていました。その後の調べで、チェ元工作員は、小住さんになりすます以前に、仲間の男らに対して「同じ名前の日本人が2人いるのはおかしいので、今度日本人になりすますときは北朝鮮に連れて行ったほうがよい」などと話していたことがわかりました。小住さんの行方がわからないままになっていることから、警視庁は、拉致された疑いもあるとみて調べています。
NHKニュース

松木さん家族 よど号の妻告発

熊本市出身の松木薫さんを拉致した疑いがあるとして、松木さんの家族が、24日、よど号ハイジャック事件の実行犯の妻2人を警視庁に刑事告発し、真相の解明にむけて捜査するよう求めました。
刑事告発したのは、熊本市出身でヨーロッパに留学中の昭和55年に行方不明になった松木薫さんの姉の斉藤文代さんで、24日午前10時すぎ、ほかの被害者の家族や支援団体のメンバーと警視庁を訪れました。そして、よど号ハイジャック事件の実行犯の妻で、旅券法違反の疑いで国際手配されている森順子容疑者(52)と若林佐喜子容疑者(51)の2人について、松木さんを拉致した疑いがあるとして、逮捕・監禁の容疑で告発状を提出しました。このあと斉藤さんは、記者会見し「2人の妻は、今年中に帰国すると言われています。警察は2人を取り調べて真相を解明してほしい」と訴えました。また、家族会事務局長の増元照明さんは「拉致された私たちの家族がいまだに帰国できず自由を奪われているのに、拉致にかかわったとされる人間が戻ってくるのは残念でたまらない。警察はきちんと捜査してほしい」と話しま
NHKニュース