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誠実な対応なければ圧力も

安倍官房長官は、閣議のあとの記者会見で、北朝鮮による拉致被害者の家族がアメリカ、韓国、ロシア、中国の4か国に拉致問題の解決に理解と協力を求めたことについて、北朝鮮が誠実な対応を示さなければ圧力を強めざるをえないという考えを示しました。
この中で、安倍官房長官は「横田さん夫妻をはじめ家族会のみなさんの気持は私も重々承知している。外務省にも、そうした気持をしっかり受け止めて、北朝鮮に対し、拉致問題の真相解明と問題解決、生存者の日本への即時帰国を求めるよう指示している」と述べました。そのうえで、安倍官房長官は「残念ながら、今までのところ前進はないが、一日も早く被害者が救出され日本への帰国を果たせるよう全力を尽くしていきたい。政府は『対話と圧力』という姿勢で臨んでいるが、北朝鮮が誠実な対応を示さなければ、当然、圧力をしっかりとかけていかざるをえない」と述べました。
NHKニュース

めぐみさんの夫 韓国人と判明

政府関係者によりますと、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの夫とされる男性は、政府が行ったDNA鑑定の結果、韓国から拉致された韓国人のキム・ヨンナム氏であることが明らかになりました。
拉致被害者の横田めぐみさんの夫については、同じ拉致被害者の蓮池薫さんが、複数の関係者に「韓国から拉致された人で、キム・チョルジュンという名前は偽名だ」と話していることから、横田めぐみさんの家族らが日本政府に調査を行うよう求めていました。これを受けて、政府は、ことし2月中旬、担当者を韓国に派遣して、韓国に住む拉致被害者5人の家族から必要な血液や髪の毛を採取し、複数の機関にDNA鑑定を依頼して、めぐみさんの娘のキム・ヘギョンさんのDNAと照合するなどの作業を行ってきました。そして、鑑定の結果、横田めぐみさんの夫とされる男性は、1977年から1978年にかけて北朝鮮に拉致された5人の韓国人の高校生のうちの1人であるキム・ヨンナム氏であることが明らかになりました。キム・ヨンナム氏をめぐっては、韓国の拉致被害者の家族で作る会も、北朝鮮の高官から、1977年から78年にかけて北朝鮮に拉致された韓国人の高校生5人がめぐみさんといっしょに教育を受けていたという話を聞いたとしていました。政府は、このDNA鑑定の結果を、横田めぐみさんの家族ら関係者に伝えるとともに、韓国側にも伝え、日韓両政府が協力して、北朝鮮側に対し、拉致事件の真相を明らかにするよう求めていきたいとしています。
NHKニュース

姉“うれしいが戸惑いも”

チョルラ北道に住むキム・ヨンナムさんの姉のキム・ドンジュさん(49)は、11日午後、NHKの電話インタビューに応じ、「これまで30年近く焦りながら待ってきただけに、うれしい気持もありますが、その一方で、これからどうすればよいのかと戸惑うところも多くあります。母親も同じ気持でしょう」と述べました。
また、ドンジュさんは、横田めぐみさんや娘のキム・ヘギョンさんの写真は見たことがあるとしたうえで、「これからの進展状況を見ながら動いていきます」として、韓国の拉致被害者の家族会を通じて日本側と連携して対応していきたいと話していました。
NHKニュース