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失跡自衛官の氏名公表 拉致の可能性、と調査会

 北朝鮮による拉致問題に取り組む特定失踪(しっそう)者問題調査会は28日、1992年に横浜市で行方不明になった陸上自衛隊1等陸士森武史さん=当時(26)=について「拉致された可能性を否定できない」として、氏名や失跡状況を公表した。
 調査会が公表した失跡者は計258人となり、うち34人は「拉致された疑いが濃厚」としている。
 調査会によると、森さんは当時、茨城県勝田市(現ひたちなか市)の陸自施設教導隊に所属。横浜市戸塚区の実家に帰省し、92年5月3日に「隊に帰る」と言って家を出たまま失跡した。
(共同通信) - 6月28日12時32分更新
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金英男さん再会、拉致解決の糸口に 政府、矛盾点確認へ

 北朝鮮による日本人拉致被害者、横田めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者、金英男さんと母の崔桂月さんが28日、北朝鮮で再会したことを受け、政府は拉致問題の早期解決につながる新たな事実があるかどうか情報収集を急いでいる。引き続き韓国政府と連携しながら、北朝鮮に対して拉致問題の真相究明を求めていく構えだ。

 安倍晋三官房長官は28日の記者会見で、北朝鮮側が横田めぐみさんの夫と説明したキム・チョルジュン氏と金英男さんについて、「キム氏と面識のある複数の方々からの情報」として、「同一人物である可能性が高い」と述べた。そして、「この再会を拉致問題の解決につなげていかなければならない」と強調した。

 政府は平成16年11月、調査団を北朝鮮に派遣し、キム氏と面会している。この際、キム氏はめぐみさんは死亡したとして「遺骨」を提示したが、鑑定で偽物であることが判明。ただ、北朝鮮側は鑑定結果に反発しており、今回の再会でも、めぐみさんに関しては「説得力ある新たな証拠は示せないだろう」(日朝交渉筋)とされる。

 安倍氏も会見で「(キム氏の説明に)矛盾点がある。どうしてそういう矛盾があったのかは確かめていかなければいけない」と強調する一方、「面会は北朝鮮で行われており、今まで日本側に説明してきたことの上に立っての説明になる可能性が高い」と指摘した。

 今回の再会は、日韓両政府のDNA鑑定を踏まえて実現したもので、日韓拉致被害者家族の相互訪問が始まるなど拉致問題をめぐる日韓連携は強まりつつある。それだけに、政府内には「再会は韓国世論を引き戻そうとする狙いがある」(同)など、日韓分断の動きとの見方が根強い。

 外務省幹部は「一時的には『良かったね』となるが、次第に親子が一緒に住めない理不尽さが増すはずだ」とみており、引き続き韓国政府との連携を強める一方、7月の主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)で拉致問題を主要議題に取り上げ、国際世論に訴える考えだ。

(06/28 21:05)

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Sankei Web 社会 金英男さん再会、拉致解決の糸口に 政府、矛盾点確認へ(06/28 21:05)

拉致家族会、感動“演出”に不信感 金英男面会

 「非常に複雑」「異様な光景」-。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の夫とされる韓国人拉致被害者、金英男さん(44)と母親の崔桂月さん(78)らが面会を果たした28日、めぐみさんの父、滋さん(73)ら「家族会」メンバーは会見し、28年ぶりの母子再会の印象を語った。家族らは再会を「よかった」としながらも、“感動の再会”で拉致問題の幕引きを図る北朝鮮に不信感を募らせた。

 家族らは午後4時すぎ、東京・永田町の衆院第2議員会館会議室で英男さんらの面会映像を見た。

 テレビモニターに、大声で泣きながら息子を抱いている崔さんの姿が映し出されると、めぐみさんの母、早紀江さん(70)は「会えてよかったねえ」と漏らした。

 早紀江さんは会見で映像を見た印象を問われ、「非常に複雑な気持ち」。「(英男さんの)家族の中でヘギョンちゃんだけが浮いている。成長していたが、孤独感が漂っていた。悲しい思いをしているのではないか」と愛孫の心の内を推し量った。

 来日時に崔さんの健康状態が優れなかったことを心配していたという滋さん。「会えてよかったと思う」としながらも、「韓国では拉致は外交問題ではなく、統一省が扱う国内問題で、状況が異なる。われわれは今の段階で(北朝鮮に)行くことはない」と断言した。

 会見に同席した「救う会」の西岡力副会長が「北朝鮮の検閲を通過したものが送られてきている」と指摘した再会の映像に違和感を指摘する声も相次いだ。

 田口八重子さん=同(23)=の兄、飯塚繁雄さん(68)は「異様な光景だ。北朝鮮に拉致されたのに、対面した家族は全く怒っていない」としたうえで、「(再会という)現象に惑わされることなく、日本国のやり方で強力に救出を進めたい」と話した。

 飯塚さんはまた、「南北の(融和を演出する)パフォーマンスを大きく取り上げるのは北朝鮮の思うつぼで、問題を感じる」と、韓国メディアを利用した北朝鮮のやり方に警戒感をあらわにした。

 増元るみ子さん=同(24)=の弟、照明さん(50)も「感動の再会なのに金英男氏は全く涙を流していない。相当、訓練されてきたか工作員として感情を押し殺しているのか。それを考えるとかわいそうに思う」と話した。

(06/28 22:50)
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