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拉致問題:めぐみさんのこと「放っておいてくれ」と金さん

 【全州(韓国中西部)堀山明子】横田めぐみさんの夫とみられる韓国人拉致被害者、金英男(キムヨンナム)さんと先月末に再会した姉の金英子(ヨンジャ)さんが2日、全州市の全羅北道庁舎で記者会見をした。英子さんによると、めぐみさんの拉致問題について英男さんは「(日本側は)すべて真実を知っているのに勝手な対応をしている。もう放っておいてくれと、伝えてほしい」と強く主張したという。

 英子さんは、こうした英男さんの発言を横田滋・早紀江夫妻に直接伝える考え。英男さんのメッセージによって拉致問題を巡る日韓の連携は難しい局面を迎えそうだ。

 英子さんは会見で「(英男さんの)送還問題は本人が決める問題」とし、段階的な拉致問題解決を模索する韓国政府の姿勢を見守る立場を強調した。

 また英男さんが先月29日の会見で、英子さんらを8月に平壌に招待すると述べたことについて「(正式に)招待があれば行く」と語った。韓国政府は8月の再訪朝について反対しない方針。

 一方、会見に同席した「拉北者家族会」の崔成竜(チェソンヨン)代表は「拉致を北朝鮮に認めさせようとしたが、そうならなかった」と語った。また「我々の団体の目的はあくまで送還だ」と述べ、英男さんを拉致問題として扱い、韓国への帰国を求める方針を維持すると明らかにした。

 さらに離散家族再会事業と拉致被害者の再会は分けて推進するよう、韓国政府に要求する考えを示した。

毎日新聞 2006年7月2日 18時58分 (最終更新時間 7月2日 19時08分)
拉致問題:めぐみさんのこと「放っておいてくれ」と金さん-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

<ニュース分析>「拉致」に免罪符与えた政府、拉北者問題提起もできず

1978年に北朝鮮に拉致(拉北)された金英男(キム・ヨンナム)さんと韓国側の母との3日間にわたる再会は30日に終わった。

しかし拉北者家族再会は多くの課題を投げかけた。英男さんは「大海原に流れ出たら北の船舶に救われて北に行った」(29日記者会見)と言った。拉北事実を否認しようとする北側の虚無孟浪(偽りだらけでいい加減なこと)とした主張だが、我々政府はこれぞという問題提起ができなかった。

高校生を拉致して対南工作に活用した蛮行に目をつぶってしまい、北朝鮮に免罪符を与えたという批判を受けなければならない。

◆徹底的な統制の中の金英男さん=自由な立場表明を期待したのは無理なことだった。英男さんの家族はほかの北側再会者と別の「平壌(ピョンヤン)73-319」ミニバスで移動した。再会や食事など、すべての日程が別行動で、英男さんの横には北側専門の案内員4~5人が随行した。またホテルの外には平壌ナンバーのベンツ乗用車7~8台が待機していた。英男さんを囲う要員は、40人が平壌から特別派遣されていたのだった。

北朝鮮は緻密な準備をしてきていた。英男さんはあらかじめ持って来たメモを読み、会見に臨んだ。母親の崔桂月(チェ・ゲウォル)さんのための米国製の車いすをひと晩でどこからか持って来たほか、贈り物として90年産の人参を贈った。英男さんの再婚した夫人は平壌市人民委副委員長(平壌市副市長級)の娘だと言った。また「大きな坪数のマンションに暮らしている」と言うなど、安定的生活をしているというところに焦点を合わせていた。

北朝鮮は8月のアリラン公演に英男さんの韓国側家族を招待した。もう一度拉北を否認し、体制宣伝をしようという意図だ。

◆拉北者解決には新しい枠組み必要=統一部当局者は「4月、閣僚級会談の問題を提起するなど、政府のたゆまぬ努力で金英男母子再会が行われた」と明らかにした。しかし金英男さんをしつこく追跡し、母子再会の契機を用意したのは日本政府と韓国拉北者団体だ。それなのに政府は「日本が拉北者問題を政治的に利用しようとしている」と面と向かって非難している。

後の祭りばかりしてきた政府が、再会の成功を対北政策の成果にしようとしているという指摘も出されている。

拉北者、国軍虜問題を堂々と提起できずに、離散家族再会にはめこんだのも問題だ。2000年以後、6年間で拉北者485人と国軍虜500人のうち26家族が再会をした。

政府は「相手の体制をけなしたり侮辱感を与えずに実効性あるように解決しようとした」と言うが、国民に対する責務を果たそうとする姿勢とは距離があるようだ。

イ・ヨンジョン記者


2006.07.01 10:41:02
Japanese JoongAngIlbo

金英男の漂流…地元漁民「あり得ない話」

 「木製の小舟」の上でうっかり寝入ってしまい、大海原で北朝鮮の船舶に救助されたという金英男(キム・ヨンナム)さん(45)の会見内容について、金英男さんが当時行方不明となった仙遊島の漁民らは一様に「あり得ない話」という反応だった。

 仙遊島1港のソン某さん(57)は「仙遊島は四方を島に囲まれており、船が簡単に外へ出ることはなく、金さんの行方がわからなくなった日には風もなかった」とし、「満潮なら群山側に、干潮なら蝟島側に流されるが、船が生い茂るリュウノヒゲモを越え、西の外海に抜けることはない」と話した。

 仙遊島2港のキム某さん(61)の話も同じだった。キムさんは「満ち潮に合わせ、6時間ほど力いっぱいオールを漕がないと群山まで行けないと言われているのに、たとえ潮の流れが西北側に向いていたとしても、於青島を越えて50キロメートル以上も離れた海域に出るとは考えられない」と話した。

朝鮮日報
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)