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核放棄なら「平和協定」 米大統領、北朝鮮に見返り案

ブッシュ米大統領は19日、ハノイで開かれた米中首脳会談で、胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席に「北朝鮮が核を放棄すれば、朝鮮戦争の終結を公式に宣言することができる」と語った。「終結宣言」は、体制維持に主眼を置く北朝鮮が繰り返し要求している、平和協定締結に向けた措置を指すとみられる。米国は制裁を継続する一方、最大級の「見返り」を示して北朝鮮の姿勢の変化を引き出す狙いで、近く再開予定の6者協議でも平和協定問題が焦点となりそうだ。

 ホワイトハウスのスノー報道官によると、ブッシュ氏の発言に対し、胡主席は好意的な反応を示したという。ブッシュ氏は18日の盧武鉉(ノ・ムヒョン)・韓国大統領との会談でも同様の考えを伝えた。米韓首脳会談後、ブッシュ氏は記者団に「北朝鮮の指導者に聞いてもらいたい。核兵器の野望を断念すれば、我々は安全の保証についての取り決めをする意思がある」と語った。

 北朝鮮が核放棄を約束した昨年9月の6者協議の共同声明には、米朝が互いに主権を尊重し、平和的共存と国交正常化の措置をとることが盛り込まれた。米政府としては朝鮮戦争の終結宣言をこうした一連の流れの中に位置づけている。

 米政府は6者協議が再開されれば何らかの成果が必要だとして、北朝鮮に核放棄に向けた具体的な行動を取るよう求めている。寧辺にある核施設の停止・解体や国際原子力機関(IAEA)の査察受け入れなどが念頭にあるとされるが、核実験を強行した北朝鮮がそのまま受け入れる可能性は少ないだけに、核放棄後の具体的な見返りを前面に押し出した形だ。

 朝鮮戦争は53年7月、北朝鮮、中国、米国が休戦協定に署名した(韓国は拒否)が、法的には終結しておらず、北朝鮮はこれまで「不安定な休戦状態を平和体制に転換しなければならない」と要求し続けてきた。核開発を目指した最大の動機も米国の軍事的脅威から身を守ろうとしたとの見方が強い。

 朝鮮戦争の公式終結に関する文言はクリントン前政権時代に発表された米朝共同コミュニケに盛り込まれたが、ブッシュ氏は言及してこなかった。米国の提案を受け、北朝鮮が積極姿勢に転換することも考えられる。だが、米朝間の相互不信は相当根深く、双方が真意を見極めようと今後も硬軟織り交ぜた態度をみせる可能性がある。
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拉致被害者の松本京子さんが働いていたとされる北朝鮮の貿易会社元幹部が証言

政府は20日、1977年から行方不明となっている松本京子さん(当時29)を北朝鮮による拉致被害者だと正式に認定した。FNNは、松本さんが働いていたとされる貿易会社の元幹部を直撃した。
娘の帰りを待ち続ける松本三江さん(83)は、拉致認定の知らせを受けて「とてもとても大変うれしい。皆さんのおかげでここまでしてもらった。とてもとても死んでも忘れませんわ」と話した。
京子さんが拉致されたとの根拠の1つに、4年ほど前、日本の貿易会社の関係者が、北朝鮮の貿易会社にかけた電話に出てきた女性の存在がある。
女性は「キョウコ」と名乗り、関係者は5~6回話したという。
キョウコさんと話したという貿易会社関係者は「2~3回目くらいに、『キョウコ』っていったら、どこかで聞いた名前だと思って。わたしの方から『松本京子さんか?』って聞いたら、照れくさい笑いっていうか、そういう笑いで。違いますとも何とも言わなかった。発音的にこちら(米子)の方のなまり(があった)」と話した。
警察には、松本京子さんが働いていたとされる貿易会社の情報が寄せられていた。
「朝鮮綾羅(ルンラ)888」は、金正日総書記の直系の企業で、北朝鮮軍が100%出資しているとされる最大の貿易会社。
しかし一方では、2006年に摘発された生物兵器に転用可能な凍結乾燥機の北朝鮮への不正輸出事件や、1997年に北朝鮮の貨物船から覚せい剤が見つかった事件にも、「綾羅888」が関与した疑いが持たれている。
1994 年に脱北した北朝鮮の元ロイヤルファミリーの1人で、「綾羅888」の副社長を務めていた康明道(カン・ミョンド)氏は「わたしたちは、金正日や金日成の一切の必需品を調達した」、「(京子さんは)子会社にいた女性に似ています。その女性かもしれません。女性は、背は低い方で、彼女は朝鮮語が不慣れだった」と話した。
さらに、横田 めぐみさんの娘・ウンギョンさんが「(お父さんが務めているのは)綾羅という会社だったかしら」と話すなど、「綾羅888」には、めぐみさんの夫のキム・ヨンナム氏も勤務していたとされ、松本京子さんとは同僚ということになる。
日本政府は、北朝鮮側に松本京子さんの即時帰国を求めたが、回答は得られていない。
FNN Headline

マカオ北朝鮮凍結口座一部解除との報道

 韓国の通信社は、アメリカの金融制裁により、マカオの金融機関で凍結されていた北朝鮮口座の一部が解除された模様だと報じました。

 これは韓国の聯合ニュースが20日、北京の消息筋の話として伝えたもので、中国政府がマカオの金融機関、バンコ・デルタ・アジアの北朝鮮口座のうち、半分弱のおよそ1200万ドルについて、凍結を解除した模様だということです。

 また、聯合ニュースはアメリカの了解のもとでこの決定がなされたとしており、北朝鮮の6か国協議への復帰表明に対してアメリカが配慮したとの見方を伝えています。(20日22:52)
TBS News-i