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拉致の実態生々しく 失踪者の写真や水中スクーター 富山市役所で展示

北朝鮮人権問題啓発週間(十~十六日)に合わせ、拉致問題など人権侵害の問題に関心を高めてもらおうと、富山市は市役所の一階ホールで、県内の特定失踪(しっそう)者の写真パネルや、北朝鮮工作員が使ったとみられる水中スクーターを展示している。十五日まで。

 通常は県警が保管する水中スクーターは、長さ百六十センチのアルミニウム合金製で緑色。二〇〇一年三月、黒部市荒俣の黒部川河口左岸の砂の中に埋められていたのが見つかり、北朝鮮工作員が日本に潜入するのに使ったとみられている。

 発見現場周辺の植生状況から、一九九八年十一月下旬ごろから九九年四月ごろの間に埋められた可能性が高いとされる。日本ではほかに、福井県美浜町でも見つかっている。

 このほか、六八(昭和四十三)年に、当時十九歳で行方不明になった屋木しのぶさんら県内の特定失踪者四人の写真も三枚ずつ展示。訪れた射水市の男性会社員(34)は「いなくなった時に真剣に捜していればよかったのに、政治に翻弄(ほんろう)されてかわいそう」と話していた。 (北山真由子)
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北朝鮮・拉致問題:前上さん「救う会」、16日にアピール活動 /京都

 ◇拉致被害者救出、日米一斉行動
 北朝鮮による拉致問題で、北朝鮮人権法で定められた啓発週間の最終日にあたる16日、左京区出身で77年10月に失踪(しっそう)した前上昌輝さん(当時20歳)=写真=の行方を捜す「前上昌輝を救う会」が、アピール活動をする。日米40カ所以上で拉致被害者救出を願う同時アピールの一環。
 同会によると、前上さんは横田めぐみさんが拉致される約1カ月前の10月22日、北海道旭川市のJR旭川駅でザックを預けたのを最後に消息を絶った。翌11月初旬、自宅に「前上昌輝の家の者か」と低い男性の声で電話があった。特定失踪者問題調査会は「拉致濃厚」と発表している。
 前上さんの中学時代の同級生でもある平野卓也・同会会長は「すべての拉致被害者を救うため、参加してほしい」と呼びかけている。当日は午前10時、同区吉田泉殿町42の3の平野さん宅前に集合。前上さんや他の失踪者の写真などを掲げてアピールする。国内では東京、大阪、新潟、沖縄など、米国ではワシントンDCとニューヨークでも同時刻に一斉行動がある。問い合わせは平野さん(075・751・6510)。

12月13日朝刊
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 北朝鮮・拉致問題:前上さん「救う会」、16日にアピール活動 /京都

拉致被害「認定外にも三十数人」 人権担当大使が初めて言及

 「拉致被害者は政府認定以外に三十数人いる可能性が高い」。斎賀富美子人権担当大使は12日、都内で開かれた国際シンポジウムでこう述べた。政府関係者が公の場で具体的な数字をあげて認定者以外の存在に触れたのは初めて。政府は18日から始まる北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議でも各国にこうした現状をアピールし、北の犯罪を追及したい考えだ。一方、拉致被害者の家族会などは都庁で大規模写真展を開催。北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせ、国と家族が一体となった世論喚起が本格化した。

 
最優先課題

 斎賀大使が踏み込んだ発言をしたのは「北朝鮮人権問題国際会議」の基調講演。「拉致問題の解決は安倍内閣の最優先課題の一つ。12件17人の拉致被害者が認定されているが、ほかにも三十数人が北朝鮮に拉致された可能性が高いと考えられる」と発言した。

 この三十数人は、民間団体の特定失踪(しっそう)者問題調査会(荒木和博代表)が「拉致濃厚」とする36人を指しているとみられる。警察当局の捜査に基づく認定者ではないが、捜査が継続されている不明者も相当数いる。

 中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)は先月、未認定の「拉致濃厚」とされる不明者らについて、「捜査や調査を引き続き推進し、認定できる可能性があれば、認定していこうという対応をとっている」と述べ、17人だけでは終わらせない意向を示している。

 斎賀大使の発言もこうした流れに沿うもので、6カ国協議で拉致問題についての協議を拒否する姿勢の北朝鮮側に、この問題では一歩もひかないという政府の立場を重ねて強調した形だ。荒木代表は「政府として相当突っ込んだ発言」と評価している。

 
続きが見たい

 東京都庁第1庁舎45階南展望室で始まった拉致被害者や特定失踪者らのパネル写真展では、未公開写真を含む約200点が紹介されている。

 午後には石原慎太郎都知事が会場を訪れ、横田めぐみさん=拉致当時(13)の父、滋さん(74)や母、早紀江さん(70)の案内で写真に見入った。

 知事は「言葉がない。かくも多くの人が、悪意に満ちた動機で誘拐された。これをもって憤らない人はいない。写真を前にし、流れた時間がいかに重かったかしみじみ感じた」。滋さんは「拉致によってこの写真で止まってしまった。一日も早くこの続きを家族と見たい」と話した。

(2006/12/13 09:22)
拉致被害「認定外にも三十数人」 人権担当大使が初めて言及|拉致|社会|Sankei WEB