拉致被害「認定外にも三十数人」 人権担当大使が初めて言及 | trycomp2のブログ
「拉致被害者は政府認定以外に三十数人いる可能性が高い」。斎賀富美子人権担当大使は12日、都内で開かれた国際シンポジウムでこう述べた。政府関係者が公の場で具体的な数字をあげて認定者以外の存在に触れたのは初めて。政府は18日から始まる北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議でも各国にこうした現状をアピールし、北の犯罪を追及したい考えだ。一方、拉致被害者の家族会などは都庁で大規模写真展を開催。北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせ、国と家族が一体となった世論喚起が本格化した。
最優先課題
斎賀大使が踏み込んだ発言をしたのは「北朝鮮人権問題国際会議」の基調講演。「拉致問題の解決は安倍内閣の最優先課題の一つ。12件17人の拉致被害者が認定されているが、ほかにも三十数人が北朝鮮に拉致された可能性が高いと考えられる」と発言した。
この三十数人は、民間団体の特定失踪(しっそう)者問題調査会(荒木和博代表)が「拉致濃厚」とする36人を指しているとみられる。警察当局の捜査に基づく認定者ではないが、捜査が継続されている不明者も相当数いる。
中山恭子首相補佐官(拉致問題担当)は先月、未認定の「拉致濃厚」とされる不明者らについて、「捜査や調査を引き続き推進し、認定できる可能性があれば、認定していこうという対応をとっている」と述べ、17人だけでは終わらせない意向を示している。
斎賀大使の発言もこうした流れに沿うもので、6カ国協議で拉致問題についての協議を拒否する姿勢の北朝鮮側に、この問題では一歩もひかないという政府の立場を重ねて強調した形だ。荒木代表は「政府として相当突っ込んだ発言」と評価している。
続きが見たい
東京都庁第1庁舎45階南展望室で始まった拉致被害者や特定失踪者らのパネル写真展では、未公開写真を含む約200点が紹介されている。
午後には石原慎太郎都知事が会場を訪れ、横田めぐみさん=拉致当時(13)の父、滋さん(74)や母、早紀江さん(70)の案内で写真に見入った。
知事は「言葉がない。かくも多くの人が、悪意に満ちた動機で誘拐された。これをもって憤らない人はいない。写真を前にし、流れた時間がいかに重かったかしみじみ感じた」。滋さんは「拉致によってこの写真で止まってしまった。一日も早くこの続きを家族と見たい」と話した。
(2006/12/13 09:22)
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