米朝 、近く金融制裁巡り協議 ベルリン協議で合意
北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の米首席代表、ヒル米国務次官補はベルリンでの米朝協議を終えて19日訪韓し、ソウルで韓国首席代表、千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長や宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商相と会談した。会談後、ヒル氏は記者団に対し、金融制裁問題をめぐる米朝協議を来週開くことで合意したことを明らかにした。これにより、近く6者協議が再開される見通しがいっそう強まった。asahi.com:米朝、近く金融制裁巡り協議 ベルリン協議で合意?-?国際
ヒル氏は金融協議が開かれる場所については「まだ決まっていない。来週中に決定されると思う」と語った。
韓国外交通商省によれば、ヒル氏は北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官とのベルリン協議について「実質的で具体的な問題について、非常に有益な対話を持った」と説明。05年9月の6者協議共同声明の履行をめぐる全般的な問題について意見交換したという。
ヒル氏は記者団に「北朝鮮は6者協議に参加しており、次の協議に来る準備ができている」と語った。米韓両国はベルリンでの米朝直接対話が6者協議の枠内で行われたとの認識で一致した。
一方、北朝鮮の国営朝鮮中央通信は19日、ベルリン協議について「一定の合意に達した」と報道した。韓国外交通商省関係者は「ヒル氏から一定の合意について、具体的な説明はなかった」と説明した。
米朝金融協議について韓国政府関係者は「日時は決まっていないが、単純に技術的な問題だ」と述べ、近く開催されるとの見方を示した。
20日に日米首席代表が会談 「6カ国」再開へ調整
外務省は19日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表を務めるヒル国務次官補が20日に来日、日本首席代表の佐々江賢一郎アジア大洋州局長と同日夕に外務省で会談すると発表した。6カ国協議の早期再開に向けた詰めの調整を行うとともに連携を確認する。ヒル氏は、ベルリンで行われた北朝鮮の金桂寛外務次官との会談について説明する。20日に日米首席代表が会談 「6カ国」再開へ調整|政策|政治|Sankei WEB
ヒル氏は21日に中国へ向かう予定。
北朝鮮:米朝直接対話で「一定の合意」評価
【北京・西岡省二】北朝鮮が19日の外務省報道官のコメントを通じ、米朝直接対話で「一定の合意がなされた」と評価したことは、米国の金融制裁問題を巡って北朝鮮側が何らかの前向きの感触を得たことをうかがわせる。ただ、金融制裁問題で前進がみられて核問題を巡る6カ国協議が再開されても、北朝鮮は核保有国の認定を求めるとみられる。核廃棄のプロセスが進む可能性は低く、北朝鮮が柔軟な姿勢をみせる余地はなさそうだ。MSN-Mainichi INTERACTIVE 国際
北朝鮮外務省報道官は19日のコメントで「核問題における懸案問題の解決」のためにベルリンでの直接対話を進めてきたと指摘し、来週開催される見通しの金融制裁協議や、6カ国協議再開後の具体的な成果について重点的に意見交換したことを示唆した。
韓国の聯合ニュースによると、ベルリン協議では、米国側が北朝鮮の核廃棄に向けた初期段階の履行措置とそれに対する見返り措置の内容を説明。北朝鮮側はマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」の北朝鮮関連口座凍結に対する米国側の「誠意」が対話の前提との立場を示したという。
北朝鮮関係筋は「米国側は金融制裁の一部解除を北朝鮮側にほのめかしたようだ」との見方を示す一方で「北朝鮮側はまったく譲歩していない。あくまでも核保有国としての認定を求めているようだ」と説明した。
北京の外交関係者は「米国はイラン、イラク問題で苦しい立場に追い込まれている。北朝鮮は国際情勢が自国に有利に動いていると映っているようだ」と指摘。「北朝鮮は依然、核兵器を手放す意思はなく、核兵器開発の凍結程度で各種の制裁を解いたり、国際社会の支援を引き出したい意向のようだ」と分析する。
毎日新聞 2007年1月19日 23時22分