仕事を隠れみのに拉致準備 か

蓮池さん夫妻の拉致事件で拉致の実行を指示したとして、22日に逮捕状が出た「指導員」と呼ばれていた幹部の1人は、事件の前に北朝鮮の貿易代表団として何度か来日した際、そのつど、勤める商社の名前を変えて家電メーカーの工場などを視察していたことがわかり、警察は仕事を隠れみのに拉致の準備を進めていたとみて足取りの解明を急いでいます。
蓮池さん夫妻の拉致事件で、北朝鮮の工作機関の「指導員」と呼ばれていた幹部の「ハン・クムニョン」と名のっていた容疑者と、「キム・ナムジン」と名のっていた容疑者が、すでに国際手配されている元工作員チェ・スンチョル容疑者に拉致の実行を指示したとして警察は22日、2人の逮捕状を取りました。近く国際手配し、外交ルートを通じて北朝鮮に身柄の引き渡しを求める方針です。これまでの調べで、「ハン」元指導員は拉致事件の前に北朝鮮の貿易代表団の一員として何度か来日していましたが、そのつど、勤める商社の名前を変えて家電メーカーの工場などを視察していたことがわかりました。2人と同じ「指導員」だったとみられ、久米裕さんの拉致事件ですでに国際手配されているキム・セホ容疑者も、北朝鮮の貿易代表団として、来日中に補助工作員に拉致の手口を指示していたことがわかっています。警察は、「ハン」元指導員も同じように仕事を隠れみのに拉致の準備を進めていたとみて足取りの解明を急いでいます。
NHKニュース
北朝鮮へ査察官復帰に時間も
今月行われた6か国協議の合意内容には、IAEA・国際原子力機関の査察官が北朝鮮に戻ることが含まれましたが、IAEAは、合意に関する具体的な連絡を受けていないため、査察官復帰に向けた本格的な調整にはまだ時間がかかるという見方も出ています。
今月13日に採択された6か国協議の合意文書では、北朝鮮が60日以内にニョンビョンの核関連施設を停止・封印することとともに、2002年に国外に退去させたIAEAの査察官を再び受け入れることが盛り込まれました。しかし、IAEAの関係者によりますと、合意から10日がたった22日の時点でも、北朝鮮を含めた6か国協議の当事国から合意内容について具体的な連絡を受けていないということです。このため、IAEAでは、査察官復帰に向けた事前の調整のために職員を北朝鮮に派遣することを検討しているものの、今のところ具体的に動くことができないということです。IAEAでは、今後ウィーンにある北朝鮮の代表部と連絡をとって査察官復帰の準備を進めたいとしていますが、北朝鮮側がスムーズな話し合いに応じなければ、査察官復帰に向けた調整は北朝鮮への査察について協議が予定されている来月5日からのIAEAの理事会に間に合わないのではないかという見方も出ています。
NHKニュース
北朝鮮ウラン濃縮 解明課題に
6か国協議でアメリカの首席代表を務めるヒル国務次官補は、北朝鮮がウラン濃縮に必要な物資を購入したという情報があると指摘し、この問題を解明することが重要な課題だという考えを示しました。
ヒル国務次官補は22日、ワシントン市内で先の6か国協議の成果と今後の課題について講演しました。この中で、ヒル次官補は「北朝鮮が、パキスタン型の遠心分離機に適合する形状のアルミニウム管など、濃縮ウランによる核開発に必要な物資を入手したことを示す情報がある」と指摘しました。そして、北朝鮮がウラン濃縮に必要な技術を得ているのかどうかは明らかではないとしながらも、購入された物資の使いみちを明らかにするなど、この問題の解明が重要な課題だとして、北朝鮮に対し説明を求める考えを示しました。先の6か国協議の合意では、北朝鮮は今後すべての核開発計画を申告することになってお り、アメリカはこの中にはウラン濃縮計画も含まれるべきだとしています。しかし、北朝鮮はウラン濃縮計画の存在を否定し、アメリカの追及に反論する構えを見せていることから、今後の6か国協議での議論が難航することも予想されています。
NHKニュース