参院特別委9人が米子視察 松本さんら4家族から聴取 /鳥取
◇「国会論議に生かす」
北朝鮮による拉致被害者と政府が認定した米子市の松本京子さん(当時29歳)と拉致の可能性がある3人について参議院の「北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会」(森裕子委員長)は22日、同市内で家族から意見を聴取、同市和田町の京子さん拉致現場を視察した。参院側の現地入りは新潟県などに次いで4県目。森委員長らは「北朝鮮と貿易していた境港が近くにある地域事情も分かった。海の向こうに被害者がいると思うとやる気が高まった。視察結果を国会論議に役立てる」と語った。【小松原弘人、田辺佑介】
一行は自民、民主、公明、共産党議員9人。同市内のホテルで永原光二・県警警備部長、藤井喜臣・副知事、五嶋青也・米子市助役らが捜査状況と支援の取り組みを説明。この後、▽京子さんの母三江さん(84)、兄孟さん(60)▽77年11月に行方不明になった古都瑞子さん(不明当時47歳)の弟の日南町、資朗さん(72)▽88年8月不明の矢倉富康さん(同36歳)の父の米子市の三夫さん(84)▽69年11月不明の上田英司さん(同20歳)の兄で伯耆町の淳則さん(59)が、「一日も早く解決してほしい」などと訴えた。特定失踪(しっそう)者問題調査会の杉野正治・常務理事は「日本にいる脱北者からの情報収集が重要だ」と専門的な意見を述べた。
懇談会後、委員らは京子さんの拉致現場周辺を視察。京子さんの実家では、永原警備部長が「編み物教室に向かうため、海と反対の方向に歩く京子さんを三江さんが納屋の辺りから見たのが、家族が見た最後の姿」などと説明。森委員長は三江さんの手をとって「早く帰ってこれるよう、元気で頑張りましょう」と声を掛けた。
実家から約200メートル離れた拉致現場の路上では、委員からは「横田めぐみさんの拉致現場も細い生活道路で、似ている」「北朝鮮の工作員はこういう状況を狙っていたのかもしれない」との声が上がった。
最後に拉致現場から約600メートルの海岸も視察。森委員長は「現場を見て気持ちを強くした。どんなことをしても、拉致された人たちを取り戻す。拉致認定もできるだけ早くしていけるよう支援したい」と決意を述べた。孟さんは「一人一人が、現場を歩いてくれたことは何事にも代えがたい。政府も拉致問題の解決までは、金正日政権を延命させる援助はしてほしくない。妹だけでなく、拉致被害者全員の帰国まで頑張っていく」と話した。
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特別委に対する家族の訴えは次の通り。
松本孟さん 北朝鮮で亡くなった被害者がおれば、なんとか遺骨を持ち帰ることも検討してほしい。(03年10月に)妹を目撃したという脱北者の証言を聞いて、ああ生きていると安心した。北朝鮮への人道支援は体制を支えるだけで、絶対してほしくない。
古都資朗さん 小泉前総理が訪朝して拉致被害者を連れ帰ったが、全員が帰るには何年かかるのかと思った。政府認定の有無に関係なく全員が帰れるよう努力して。
矢倉三夫さん 日本が非核三原則など立派なことを言っても核を持った北朝鮮には伝わらない。息子を含め拉致された者は相当つらい思いをしているはず。一日も早く助けてもらいたい。
上田淳則さん 弟は69年11月のはがきを最後に不明になった。父親は2年前に弟のことを気にしながら他界、母は80歳で体が弱くなった。
2月23日朝刊
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 北朝鮮・拉致問題:参院特別委9人が米子視察 松本さんら4家族から聴取 /鳥取
<拉致事件>ハン容疑者から朝鮮語習った 蓮池さんら
蓮池薫さんと地村保志さんが拉致された直後、平壌市内の招待所で一時、一緒に生活し、工作機関の幹部だった通称ハン・クムニョン容疑者から朝鮮語を教わっていたことが、警察当局の調べで分かった。蓮池さん夫妻の拉致を指示したとされるハン容疑者が、薫さんや地村さんの監視もしていた実態が浮かんだ。
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <拉致事件>ハン容疑者から朝鮮語習った 蓮池さんら