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佐々江局長 北朝鮮の対応に不信感

 北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議は2日目の20日、2国間協議が断続的に行われている。午後には首席代表の会合が開かれる予定で、核放棄に向けた具体的な手順について話し合われる。一方、佐々江アジア大洋州局長は、マカオの銀行にある凍結資金の動きを確認したいとする北朝鮮の対応に不信感をにじませた。

 中国・北京の釣魚台迎賓館では、これまでに議長国・中国がアメリカ、北朝鮮、韓国などとの2国間協議を行った。20日午後には首席代表の会合が開かれ、その前後にアメリカと北朝鮮の2国間協議も行われる予定。

 アメリカ・ヒル国務次官補は「60日以内にやる目標のうち、重油支援は実現するので、北朝鮮にもやるべきことをやってほしい」と述べ、北朝鮮に合意を履行するよう求めた。ヒル国務次官補は今月初めの会談以降、北朝鮮・金桂寛外務次官とは話し合いを行っておらず、金融制裁解除の決定を踏まえ、寧辺の核施設停止に向けた具体的な措置を取るよう、今回の会談で迫るものとみられる。

 しかし、日本の協議筋によると、北朝鮮は「マカオのバンコ・デルタ・アジアにある凍結資金の動きを確認したい」と言い出しており、佐々江アジア大洋州局長は「常識が常識でない世界も世の中にはありますから、なかなか今日一日どうなるのか、やってみないとわからない」と、北朝鮮の対応に不信感をにじませている。

 20日午後からの首席代表会合では、北朝鮮の核放棄に向けた具体的な手順が話し合われる予定。

日テレNEWS24

米 凍結資金返還に政府批判も

アメリカ政府は、マカオの銀行に凍結されていた北朝鮮関連の資金をすべて返還するとした決定をめぐり、返還した資金の使いみちを監視するのは困難だと認め、国内からは問題の幕引きを図ったものだとして政府への批判も出ています。

アメリカ国務省のマコーマック報道官は、19日、今回の資金の返還について「調査が適切に終了した結果だ」と述べて、問題はないという立場を示しました。しかし、北朝鮮が返還された資金を市民生活の向上に充てるとしていることについては「閉鎖的な体制であり、監視は難しい」と認め、北朝鮮が約束を履行するよう見守るしかないことを明らかにしました。アメリカの各メディアは、今回の決定は北朝鮮に対する柔軟路線への転換を象徴するものと分析しており、このうち、「ロサンゼルス・タイムズ」紙は「より大きな問題の話し合いの障害になってはならないという政治的な圧力に財務省当局がいやいや応じたものだ」として、政治的な幕引きを図ったものだと指摘しています。保守系シンクタンクのクリングナー主任研究員は、NHKに対し「今回の決定は、北朝鮮の要求に屈したばかりか、資金洗浄などの違法行為に立ち向かうアメリカの姿勢に疑問符をつけた」と述べました。アメリカ国内の保守派は北朝鮮に核放棄の見返りを与えることを一貫して批判しており、今回の決定によってそうした批判がさらに高まることが予想されます。

NHKニュース

北朝鮮協議応じず2日目終了

北京で開かれている6か国協議は、北朝鮮がマカオの銀行から資金がまだ返還されていないとして協議への出席を拒んだことから、北朝鮮の核の放棄に向けた初期段階の措置などをめぐる話し合いに入れないまま、20日の協議を終えました。

6か国協議は、2日目の20日、北朝鮮の核の放棄に向けて、核施設の稼働停止と封印や、IAEA=国際原子力機関の査察官の復帰、さらにその見返りに行われるエネルギー支援など、初期段階の措置をどのように実施していくのかについて意見が交わされることになっていました。ところが、北朝鮮は、アメリカによる事実上の制裁解除を受けてマカオの銀行に凍結されていた北朝鮮関連の2500万ドルの資金が確実に返還されるかどうか確認できていないとして、協議への参加を拒否しました。議長国の中国は、北朝鮮をはじめ各国との間で調整を断続的に行ったものの、事態を打開できずに、2日目の協議は首席代表による会合が行われないまま終了し、アメリカが希望していた米朝2国間の会合もこれまでのところまだ開かれていません。

NHKニュース