「明日のテレビチャンネルが消える日」著者の志村一隆氏のお話。
- 明日のテレビ チャンネルが消える日 (朝日新書)/志村 一隆
- ¥777
- Amazon.co.jp
ネット業界に住む私にとっては、テレビというのは遠い存在。しかし海の向こうではGoogle、Appleが次々とテレビへの参入を宣言し、Huluの良い噂はさらに続く。iPadの登場からデバイス毎にメディアが存在する時代ではなくなってきた予兆も出てきた事だし。
テレビ側の方に面白い相談を頂いたのがきっかけで、よくよく考えてみたら日本でネットマーケティングがわかってテックの視点でTVもクロスできる人材がとても少ない事を実感し、面白そうかなと思い扉を開いてみたという感じです。
ところがどっこい。内容は最早テレビというよりネットの話だったから驚いた。話の中で響いたポイントをピックアップすると、、、
・Samsungのテレビが電器屋さんで何をアピールしているか?それはテレビでFacebookがみれる事、ウィジェットが立ち上げられる事
・日本の3-40代のテレビ局マンが考えている今後のテレビの未来はみな同じ、それはテレビとネットの融合
・しかし日本ではそう簡単に変わらない。総務省と経産省の管轄が分かれている事、そしてサラリーマンとして自分の生活を守るためにそう簡単に変わる事はないだろう、そこにブレイクスルーはない
とのこと。。
つまり、「テレビからパソコンがみれるのがイイ」という話。しかも日本の中堅はそれが次に来ると考えているが、国の規制の兼ね合いで変化を起こすのは難しい、それこそ孫さんくらいしか変えられないだろう、という話!!
(正直、なんじゃそりゃって思いましたよ。だってさ、評論家的に人ごとじゃなくて、そんな日本を変えてみせる!とか言ってほしい訳ですよ。でもそれはこっちの業界にいるからそう思うわけで、チャレンジする温度感が違うのかなぁと痛感。だから私たちがもっとチャレンジしなきゃと!)
それを可能にするサービスを提供する企業は"over the top"と呼ぶらしい。例えばこういう所。
Boxee :ネットにある番組をテレビで見れる、199ドル。
AppleTV : TV Boxyと同じだけど安い、99ドル。
xfinity : ケーブルテレビのサービス。comcastとコラボ。
VeeBeam : 有線ではなくワイヤレスでつなぐ。
テレビだけでなくモバイル、そしてiPadでも。
BitBop : モバイルでテレビ配信、FOXとコラボ。
Hulu:PCは無料だけどiPadとテレビは有料配信。
そもそもコンテンツプロバイダがコンテンツを渡しているから可能になる訳で、こきではCBSが積極的にネットベンチャーにコンテンツを提供しているそうです。CSIマイアミの例は私も良く見る。
ふむふむ。何となく、ネットとTVの融合が始まっている事がわかる。
でもそれはほんの一部なようなので、米国の映像ビジネスについて現状のポイントをまとめた資料(志村氏作成)をUPする。
コンテンツビジネスはその中の競合だけではなく、様々な方向から脅威が向かってきているのですね。
また「今後の映像ビジネス」の話では、パッケージからクラウド、メディアからデータ・・・その先には、なんと私の大好きなアドエクスチェンジ、RTB、オーディエンスターゲティングの話にまで展開した。
あらためて、整理すると・・・今までいわゆるメディアビジネスのテレビ、ラジオ、雑誌、新聞は、片っ端から電子化している。インターネットにつながって配信されるようになってきた。これで何が出来るようになるか?もし一元化できれば、今までどこまで正当かわからなかった「視聴率」の概念が取っ払われ、Audience Dataが取得出来るようになる。今までは企画者のセンスに依存していただろうコンテンツ力が、視聴者データに基づいて、よりコンテンツ制作や広告企画の質を高める工夫だって可能になるだろう。
そういう話は出なかったけど、メディアでのデータが一元化される事により、「クロスメディア」が一気に進むドライブとなると私は思う。
だからこそコンテンツホルダーのメディアはデータをどう活用していくかが問われる時代に入る。それはもちろんインターネットに限った事ではない。
ここからの応用・テッキー編がアドエクスチェンジ、RTBの話になるのですが、マニアックなのでまた別で書きたいと思います。
ちなみに最近我が家
では(夫が外国人なのもあるかな?)45%インターネット動画、35%ケーブルTV、20%民放なので全く違和感ない話です。夫にとっては民放つまらないからしょうがない。テレビ
みながらiPad
で天気予報見て。もしHuluが見れたなら、絶対にiPadで見てますね。チャンネルの選択肢が増えるのは嬉しい事です。という事で、どうにかしてデータの一元化を実現して、それがいいんだという事をビジネスで実証してみたい。そう思いました。出来る事からやってみたいと思います。志村さん、ありがとうございました
