From:ななころ
プライベートオフィスより
先日はホワイトデーでしたが、男にとってチョコほど値段が分からないものはありません。
なんですか!?あの、たった1粒300円~400円という値付けは!?驚
ピエールマルコリーニというチョコを買いましたが、不動産の方がよっぽど分かりやすいと感じた次第です。。。
◆前回のあらすじ
前回の記事では、簡単にまとめると、
・不動産投資で成否を分ける重要なポイントは「安く買う」「高値掴みしない」こと
・いかにお買い得な物件を探し出してくるかが大きなポイントとなる
・ところが、最大手ポータルサイトの楽待ですら物件掲載数は5万件程度
・しかも掲載されている物件のほとんどが手を出してはいけない物件
・お買い得だと思える物件はほんとうにわずか
・それに対して、物件を探しているサリーマン投資家の数は推定35万人
・なかには歴戦のツワモノも混じっている
・激しいライバル競争を勝ち抜いてお買い得な物件を探しだすことは至難の技
・もしあなたがライバルよりも優れた“何か”を持っていないのであれば、戦略が必要となる
こんなことをお話ししてきました。
まさに砂漠の中から砂金を掘り出すようなもの。
それにも関わらず、十分な戦略を立てずに物件を買おうとしている人が多いのです。
「あなたの不動産投資に戦略はありますか?(1)」
◆最終的に勝つのは?
孫氏の兵法には、次のような一文があります。
「兵法は、一に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝
地は度を生じ、度は量を生じ、量は数を生じ、数は称を生じ、称は勝を生ず」
戦争の勝敗は、次の要素によって決定される。
1.国土の広さ
2.食糧生産の量
3.人口の多さ
4.敵との戦力バランス
5.勝利する確率
つまり、支配する国土の広さによって食料生産量が決まり、食糧生産量によって人口が決まり、人口によって戦力バランスが決まり、戦力バランスによって勝利する確率が決まってしまうのである。
過去の歴史を振り返ると、これは抗うことのできない事実であり、現在にも通用する考え方です。
アメリカ・ロシア・中国が世界を牛耳っていることを考えると分かるかと思います。
不動産投資の世界におきかえてみても分かると思います。
すでに何十棟も持っているようなベテラン投資家と同じような投資方法では勝てません。
現金や預貯金を豊富に抱えるライバルと同じような投資スタイルでは勝てません。
年収も多く、属性もピカイチのようなライバルと同じような投資手法では勝てません。
つい先日も、こんなことがありました。
1200万円で利回り20%の中古アパートが売りに出されていました。
地場の不動産業者さんが楽待に掲載したところ、47件もの問い合わせがあり、最終的には1300万円に買い上がり現金買いの人がさらっていったそうです。
◆戦略の組み立て方
それでは、どのような戦略を立てていくのが良いのでしょうか?
そのために、孫氏の兵法書なるものが生み出されたのです。
孫氏の兵法が生まれた時代も、ライバル多数の戦国時代でした。
いかに小国が大国に潰されないように生き残るかを記した兵法書なのです。
(だからこそ、世界中の成功者が今でも参考としている名著なのでしょう)
兵法書には、誰でも知っている次のような一文があります。
「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」
この一文の前段にはこのように書かれていることをご存知でしょうか?
「あらかじめ勝利の目算を立てるには、次の五条件を当てはめると良い
1.相手との戦力を検討した上で、戦うべきか判断ができること
2.兵力に応じた戦いができること
3.上下が心を1つに合わせていること
4.自らは万全の態勢で、態勢が不十分な敵につけこむこと
5.将軍が有能で、君主が将軍の指揮に干渉しないこと
これが勝利を収めるための五条件である。」
これらの前提を含んだ上で、彼を知り、己を知れば、百回戦っても大丈夫だと、孫氏は言ったのです。
おぉ~、まさに不動産投資にも通じる考え方です。
もちろんそのまま適用するには難しい箇所もありますが、ななころ的に解釈すると次の通りです。
1.自分とライバルとを比較して、どのくらいの差があるかを考えること
2.自分の現状に見合った不動産投資戦略を組み立てること
3.家族や夫婦、仲間やパートナーとの連携が取れていること
4.常に勉強と情報収集を怠らずに万全な態勢を作り、ライバルの弱い場所で戦うこと
5.いったん人に任せたら干渉しないこと
これが、不動産投資を成功につなげる五条件である。
◆具体的にはどうしたらいいのか?
いかがでしょうか?
「ななころさん、たしかにおっしゃることは分かりました。」
「では、具体的にはどうしたらいいんだ?」
という声が聞こえてきそうなので、次回以降詳しくお伝えしていこうと思います。
(つづく)
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◆編集後記
その昔、光速不動産投資という手法が花盛りでした。
中古1棟RCマンションをがんがん買っていく手法です。
耐用年数の残るRCは銀行も大好きで、フル・オーバーも可能で、手持ち現金を減らさずに一気に買っていけることが最大の魅力です。
ななころも多いに影響を受けまして、そのような1億2億もするRC物件を探していたわけです。
1億円以上する物件をいくつも見にいきましたよ。
ところが、ある時、「自分の身の丈に合っていない」ということに気が付かされたのです。
ある信頼できる不動産屋さんから、
「ななころさんの今の知識や年収や自己資金だと、とてもじゃないけどやめた方がいいよ」
とハッキリと言われたのです。
この時は恥ずかしいのやら、悔しいのやら、なんともやり場の無い気持ちになりました。
でも、この時の言葉が転機となり、大きく戦略が変わったのです。
今では当時の不動産屋さんにとても感謝しています。