From:ななころ
プライベートオフィスより
本日は東日本大震災から10年。
被災されて生き残った方たちにとっては苦しくて辛い10年だったと思います。
亡くなられた方に対して心からご冥福をお祈りします。
今日は湿っぽい話しになりますので、読み進める時はご注意ください。
◆リスクへの備え
日本に住む以上、地震リスクはつきものです。
一方で、不動産投資にもリスクはつきものです。
「リスクは絶対にゼロにはならない」
「失敗する可能性もある」
「大きな損失を出す可能性もある」
不動産投資も投資である以上、「一定のリスクが生じることは仕方の無いこと」だと、ほとんどの人が理解した上で不動産投資を始めています。
しかし、いざリスクが現実のものとなった時に、どうすれば良いかを始めから知っている人はほとんどいません。
「自己破産になってしまうのだろう」とぼんやり考える程度です。
自己破産になったらどうなるのか。
自己破産のデメリットはどんなものがあるのか。
ましてや自己破産以外に手段があるなどとは想像すらしないのです。
それは、人間どうしたって「自分だけは大丈夫だろう」と考えがちですから仕方ないことでもあります。
心理学の用語で「正常性バイアス(normalcy bias)」と言います。
ななころだって、最初の1棟目を競売に挑戦した時は、心のどこかで「俺は成功する」って根拠の無い自信がありましたよ。
そして、いざ失敗した時にあたふたしてしまい、もっと悪い結果を招いてしまうこともあるのです。
「えっ!?なんでそんなことをしちゃうの?」と、正常な判断では考えられないような行動をしてしまうものです。
最悪のケースでは自ら命を絶ってしまう方もいます。。。涙
相談を受けていたかぼちゃの馬車オーナーの死を知った時は、本当に悲しく思いました。
自分の力の無さ痛感しました。
◆10年前の東日本大震災で起こった悲しい話し
10年前の東日本大震災で、こんなことがあったそうです。
石巻市のとある小学校に起こった実話です。
2時46分、震度6強の地震が発生。
10人ほどの先生たちと100人の生徒が校庭に避難します。
そして近くの住民や保護者も集まってきます。
ここまではある程度想定通り。
あらかじめ地震というリスクに備えたマニュアル通りの対応です。
しかし、ここから迷走が始まったのです。
マニュアルでは「裏山に逃げる」だったのですが、数ヶ月前に土砂崩れがあったこともあり、「裏山に逃げるのは危険だ」という人が出てきます。
区長と教員とで意見が割れます。
そうこうしている間にも津波は迫ってきています。
「今すぐ避難してください」というアナウスが流れ続けているにも関わらず、いまだに校庭に全員が残っています。
10分過ぎ、20分過ぎ、、、
とんでもない高さの津波がもうすぐそこまで迫っています。
それでも避難先が決まらずに校庭に残っています。
30分過ぎ、40分過ぎ、、、
まだ避難先は決まりません。
50分経ってようやくすぐ近くの裏山ではなく、少し離れた高台に逃げようということが決まりました。
そして、高台に向かって歩いている途中で・・・
児童や教職員84人が津波にのまれ行方不明になってしまったそうです。
後の裁判で検証の結果、高台に向かう途中の道路が行き止まりで大きく迂回することとなり、津波の方向に突っ込むような避難経路になっていたことが分かりました。
そして、逃げようとしていた高台は7m。
このエリアを襲った津波は、最高8.6mだったそうです。。。
◆この悲話から学ぶべきこと
私たちはこのことから何を学べば良いでしょうか?
想定されていたリスクが現実になった時、どのように対処すればいいでしょうか?
最初に感じる私たち不動産投資家の最大のリスクと言えば、
「銀行へ返済ができなくなること」
だと思います。
想定していた家賃収入が入らなくなり、銀行への返済が滞ってしまうことです。
ですから、あらかじめ銀行へ返済できなくなるリスクを想定しておくこと。
銀行へ返済できなくなった時にどうするべきかを知っておくこと。
自己破産以外にも方法があり、メリット・デメリットを把握しておくこと。
そして、いざリスクが現実になった時は、迅速かつ冷静に判断すること。
(ここがすごく難しいのですが・・・)
この悲話からいろいろなことを考えた次第です。
◆編集後記
昨日の朝に配信したメルマガでは、いざ返済ができなくなった時の自己破産以外の方法についてお伝えするセミナーについてご案内をしました。
「大家相手に商売をして」と批判される人もいるかとは思いますが、批判覚悟でお伝えしています。
配信解除もたくさんありました。
それでも、今まさに返済に苦しんでいる人に、絶対に参加することをオススメしたいからです。
過去の参加者からは、
「一時期は自殺も考えたけどこのセミナーを受けて気が楽になった」
という声をいただいています。
1棟マンションを建築中に建設会社が倒産してしまい多額の借金だけ残された人も、この話を聞いて心が楽になり、そこから好転して復活しました。
このようにたくさんのサラリーマン不動産投資家が救われています。
一人で悩んでいるのは本当に辛いですよね。。。
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