From:ななころ
お気に入りカフェより
「オニ」と聞くといつも思い出すのが「さすおに」。
鬼滅の刃ぐらい大ヒットした漫画「魔法科高校の劣等生」に出てくる有名な言葉なのだそう。
我が家にホームステイしていた外国人留学生がよく口にしていて、初めて聞いた時「へ?刺す鬼???」と鬼のお面のような困り顔になったななころです。
◆銀座の不動産王が実刑
今年「姫路の不動産王」が破産したことで話題になりましたが、今度は「銀座の不動産王」が脱税で逮捕されてしまいました。
銀座を中心に商業ビルを複数棟所有する丸源ビルオーナーの川本源司郎氏です。
8年前からの闘争についに決着がついてしまいました。。。
=== 記事一部抜粋 ===
丸源ビル オーナー10億円脱税 懲役4年判決確定へ
東京・銀座の「丸源ビル」のオーナーが脱税の罪に問われた裁判で、最高裁は弁護側の上告を退ける決定をしました。懲役4年の実刑判決が確定することになります。
会社役員の川本源司郎被告(88)は、丸源ビルのテナント賃料を除外するなどの手口で、35億4300万円の所得を隠し、10億円余りを脱税した法人税法違反の罪に問われています。
=== ここまで ===
◆推定家賃収入100億円!?驚
丸源ビルの名前は、不動産投資に興味を持った方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
バブル前(1980年以前)に不動産投資を始めて、銀座に次々と商業ビルを建設。
融資を受けてキャピタル狙いで不動産業者や不動産投資家がバブル崩壊で吹っ飛んでいくのを横目に、融資を受けずに極力現金で、インカム狙いの不動産投資で資産を築いていきます。
一時、総資産1000億円とも言われていたとのことですから、年間の家賃収入はとんでもなかったのでしょうね。
バブルの絶頂期には、銀座、赤坂、六本木や、福岡・中洲に60棟のビルを持ち、入居しているテナント数は5900に上ったとのことです。
年間推定100億円の家賃収入ですよ!?汗
◆銀座の不動産王は納税大嫌い
これだけ稼いでいても、何よりも納税が大嫌い。
税務署OBを多数雇い入れて、あの手この手の節税対策をしてきたようです。
彼からしたら脱税額10億円なんて、私たちの感覚でいったら10円ぐらいでしょうか笑
うまい棒を買うぐらいの感覚です。
そんなはした金ですら納めたくなかったのでしょう。
そして、ついに今回の脱税逮捕につながり、4年の実刑が確定しました。
現在88歳ということですから、出所するころは92歳ですか。。。
ただ、ニュースで見る限り、80代とは思えないほど肌ツヤが良くて元気。
エネルギーで満ち溢れています。
「寂しい晩年になってしまったな」と周りの人は思うかもしれませんが、本人は「とことんやりきったー!」と充実感で溢れているのかもしれませんね。
◆銀座の不動産王から学ぶ
一方で、この銀座の不動産王から学ぶこともたくさんあります。
その1つは、その不動産投資スタイル。
バブル絶頂期にも銀行の誘いに乗って、採算の合わない割高な土地に手を出すことは絶対になかったそうです。
銀行の融資を極力避け、テナントからの賃料収入を得るインカム投資スタイル。
極めてリスクの低い、オーソドックスで堅実な方法です。
(その堅実な人が脱税で捕まるというのも不思議な話しなのですが・・・)
銀座の商業ビルへ投資というと一見すると派手なイメージがありますが、実際はそうではありません。
最初に銀座に物件を建てたのが、1974年のオイルショック後で経済が冷え込んでいる時とのこと。
まだ銀座にビルがほとんどなかった時に1号ビルを建設しているのです。
先見の明もあったのでしょうが、仮に銀座が今のように一等地にならなかったとしても、採算が取れるように「負けない不動産投資」をしているのです。
勉強になります。
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◆編集後記
脱税はいけませんが、税金を納めたくない気持ち分かります。
私たちが必死に知恵を絞って稼いだお金を、あんなに頭も使わず湯水のように使われてしまうのですから・・・。
優秀な経営者ほど不満爆発なのではないでしょうか!?
(川本氏がどんな思いだったのかは分かりませんが・・・)
脱税が重大な犯罪なのですから、税金を無駄に使った人をもっと重く罰してほしいものです。