From:ななころ
プライベートオフィスより
◆前回記事のあらすじ
ななころの所有する地方物件の空きテナント。
駅からは近いものの、入口は奥まっていて部屋はスケルトン。
所有してから10年間借り手が見つかりません。。。
これまでいろいろな入居募集案を考えては実践し、失敗してきました。
ここまでの記事では、ななころの恥ずかしい失敗も含めて紹介してきました。
一方で、反応がとても良かったのが「ジモティー掲載」です。
ジモティーは入居募集にも効果的だということは、大家仲間の間でも割と知られていますので、ここでは割愛します。
とはいえ、ここまで問い合わせが増えるとは正直思っていませんでした。
ただ、単純にジモティー掲載しても、そこまで問い合わせが増えるわけではありません。
ちょっとした工夫をしたのです。
どんな工夫をしたかというと・・・
※前回記事「10年以上埋まらない空きテナント、どうやったら埋まる?(2)」
◆ジモティー入居募集のメリット・デメリット
ジモティーというと、不用品をあげたり・売ったり、もらったり・買ったりというイメージがあるかもしれませんが、賃貸物件情報も掲載されています。
掲載は無料なので、空室損を少しでも減らしたい大家さんとしては、ぜひとも利用したい掲載手段の1つですよね。
特になかなか入居が決まらない部屋は、絶対に掲載すべきだと言っても過言ではありません。
(不動産の売買情報も掲載されているようですが、さすがにチェックしていません。)
とはいえ、ジモティー入居募集、ちょっとクセがあります。
問い合わせしてくる人のモラルが低いとか、過去に入居トラブルを抱えている人がいるとか。
それでも、回避策もありますし、問い合わせ0よりもマシです。
少しでも可能性を高めるために、ななころはどうしても埋まらないこの空きテナントを、ジモティーで掲載することにしたのです。
◆ジモティー掲載で反応を高める方法
ただし、ジモティーは無料で掲載できる分、掲載件数も多くなっています。
全国で40万件以上の賃貸物件が掲載。(2020年12月時点)
エリアにもよりますが、結構多いですよね。
ですから、普通に掲載しても、問い合わせはそこまで増えないのです。
何かしらの工夫が必要になってきます。
そこで、ななころが取ったのが「ソフトバンク作戦」です。
その昔、まだインターネットが光回線など無い頃、ISDNやダイヤルアップという遅い回線が主流だったころの話です。
孫さん率いるソフトバンクは、ADSLという高速回線を普及しようと、駅前等でADSL用のモデムを無料で配布しました。
これが「ソフトバンク作戦」です。
一般的には「フリーミアム戦略」と呼ばれたりしています。
(楽天モバイルも、今まさにやっていますよね。)
この作戦に習って、まずは相場よりも圧倒的に激安な家賃を設定します。
室内リフォームをして使ってくださる人には、家賃を2年間は1万円/月としました。
一度入居してリフォームしてもらいさえすれば、次からは居抜きとして貸出することが可能になりますからね!
まずは入居してもらうことを第一優先としたのです。
そして、掲載のタイトルにも工夫をしました。
「えっ!?なんで家賃1万円なの?怪しい・・・」と当然なりますから、タイトルには「訳あり」という記載をしました。
また、ヤフオクをやったことがある人はわかるかなと思いますが、ジモティーも掲載を注目してもらえるようにいろいろなオプションが購入できます。
たとえば、ななころが購入したのが「リフレッシュオプション」です。
このオプションを使うと、自分の物件情報が上位に表示されたりするようになります。
(ブラウザからとスマホアプリからとで、オプションの金額が違ったりもします。)
※この他にもいろいろな工夫をしたのですが、もっと知りたい方がいたらコメント下さい。
結果、地方の空きテナント情報にも関わらず、1万3千人以上の人が閲覧してくださり、33件もの問い合わせが入りました。
「問い合わせ33件」って聞くと少ないように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、地方の空きテナントでこれだけの問い合わせがあるのって、結構すごいんです。
実際、入居募集に強い優秀な管理会社ですら、問い合わせはゼロですからね。
掲載は無料で、ちょっとのお金と工夫で問い合わせが増えるのでしたら,やってみると価値はあるなと感じています。
◆ジモティー入居募集の結果はいかに!?
それでは、ジモティー入居募集の結果はどうだったのか?
問い合わせ件数は増えるものの、実はその後もなかなか入居は決まらないでいました。
内見まで進むことは何度もありましたし、申し込み寸前までいくことも数件ありました。
リフォームのために建築図面を送ったりもしたほど、あと一歩までくることもありました。
しかし、リフォーム予算が想定よりも高くなったためという理由で、キャンセルとなってしまったのです。。。涙
そうこうするうちにジモティー入居募集を開始してから4年の月日が流れていました・・・。
2020年になって、コロナが大騒ぎになっていましたが、それでも数件の問い合わせはあるものの入居までには至りません。
「もう、この空きテナントの入居を決めるのは無理なのでは・・・」
そう諦めていた時のことです。
(次回につづく)
◆編集後記
毎年のことですが、あっという間に今年もあとわずかですね!?汗
我が家では、毎年クリスマスツリーを飾るのですが、今年はまだです。
今年はホームステイしにくる外国人もいないため、片付けの大変さを考えると、妻もどうしてもモチベーションが上がらないようです。
ただ、小学1年生の次男が、
「クリスマスツリーがないと、サンタさんこないでしょ!?」
とあまりにもかわいい事を言うので、やっと妻もやる気になっているようです。
果たして、コロナで世界中が大変になっている中、サンタさんは我が家にも訪れるのでしょうか!?