From:ななころ
プライベートオフィスより
◆家賃保証会社が廃業!?
新型コロナウィルス感染拡大の影響で経済が急激に悪化している中、家賃保証会社の廃業が伝えられました。
「グローバル賃貸保証株式会社」という保証会社が廃業となったようです。
不動産投資界で大御所の加藤ひろゆきさんが発信されたもので、大きな話題となっています。
加藤ひろゆきの『聴くだけで家が買えるラジオ』激安アパート経営•CASHFLOW101@101CASHFLOW
家賃保証会社、 とんだ。 https://t.co/TCcBkN2mmo
2020年04月19日 06:39
「グローバル賃貸保証株式会社」は北海道の会社ですが、東京にも支店があります。
保証会社の中では、そんなにメジャーではありませんが心配です。。。
ちなみに、加藤ひろゆきさんは、ご存知の方も多いかと思いますが、ボロ物件を激安で購入して高利回りで運営する手法と、色の濃いサングラスと独特の言い回しをされる面白い方です。
ななころも不動産投資を始めたころに、著書を読ませて頂いて勉強していました。
懐かしいですねぇ~。
「ボロ物件でも高利回り 激安アパート経営―入居率95%を誇る非常識なノウハウ」
◆保証会社の倒産は、大家へ甚大な影響を及ぼす
家賃保証会社は、入居者が家賃を払えなくなった時に、入居者に代わって大家に家賃を支払ってくれる私たちにとってはとてもありがたい存在。
大家や管理会社に代わって、入居者へ督促をしてくれたり、それでも家賃が支払われない場合は裁判や退去手続きまで行ってくれます。
また、退去の際に発生する原状回復費用を保証するなど、サービスも充実しています。
今では、家賃保証会社の存在なくしては、安定した賃貸経営を行うことができないと言っても過言ではないかもしれません。
(管理会社さんが一番助かっているかもしれませんね笑)
その保証会社さんが廃業するとあっては一大事!
入居者から預かっている1ヶ月分の家賃が、大家へ入金されないとなったら、とんでもない事態ですよね。
世間一般的な認識として、「大家さんは土地持ちで資産家」というイメージですから、1ヶ月分の家賃が飛んでも影響が無いと考えるかもしれませんが、そんなことはありません。
私たち不動産投資家は、ローンを組んで、物件を購入して、毎月返済があります。
毎月の家賃収入から、銀行への返済をして、さまざまな経費を払って、税金を収めて、手元に残ったお金が利益です。
1ヶ月分の家賃が飛んだだけで、大家さんも吹っ飛んでしまう可能性だってあります。
保証会社の廃業は、私たち大家にとっては深刻な問題です。
新型コロナウィルスによる経済への影響が響き、今後保証会社が次々と倒れていくのでしょうか?
◆「グローバル賃貸保証株式会社」の真相は?
しかし、今回の「グローバル賃貸保証株式会社」の倒産は、新型コロナウィルスの影響とは、直接的には関係が無いようです。
ライフデザイン実践会の会員さんが調べてくれたのですが、代表の權喜植(クォン ヒーシク)氏は、東京スマイル合同会社というエステ系の会社も経営されていたようです。
(こちらが本業と思われる)
すでに東京スマイル合同会社のホームページは閲覧できないため、おそらく東京スマイル合同会社の経営が新型コロナウィルスの影響で悪化し、すでに倒産していたのではないでしょうか。
そして、関連会社であるグローバル賃貸保証も連鎖倒産する形になったようです。
ななころ自身も色々と調べてみましたが、そもそも「グローバル賃貸保証株式会社」も怪しい・・・。
東京スマイル合同会社は、名前は東京なのに本社は北海道。
本社の所在地のビルには、2019年5月時点では、すでにテナント看板すら出ていません。
加藤ひろゆきさんも随分怪しいところに家賃保証を頼んでいたのですね。。。汗
本社住所:北海道札幌市中央区南10条西1丁目1-51 メゾン井上ビル4F
(Googleストリートビューより)
◆10年前にも同じような倒産が!?
今から10年ほど前にも、家賃保証会社が突然倒産したことをご存知でしょうか?
株式会社リプラスという会社です。
古くから不動産投資や大家業をやっている方は良くご存知かと思いますが、グローバル賃貸保証株式会社とは比べものにならないくらい、業界の中でもメジャーな存在でした。
会社設立の2年後東証マザーズに上場していますので、ものすごい急成長ですね。
45万件もの家賃保証を抱えての倒産。
家賃保証会社が倒産してしまい、家賃がオーナーに支払われなくなったのです。。。汗
この会社も社長がかなり拡大思考な方で、保証会社の方は順調だったようですが、多角化経営と事業拡大に失敗し、本業をおろそかにしたため倒産したようです。
(現在はCASAという大手保証会社に事業を引き継いでいますが、それはそれで問題になっている)
◆保証会社の選別には注意
グローバル賃貸保証にしろ、リプラスにしろ、倒産は本業以外のところに原因がありました。
新型コロナウィルス感染拡大による直接的な影響でもなさそうです。
しかし、ここからの教訓として、保証会社の選別には十分に注意が必要だということは言えそうです。
・委託する保証会社は、家賃保証業務以外に事業をしているのか?
・家賃保証業務以外の事業は真っ当か?順調か?
・家賃保証業務以外の事業は新型コロナウィルスの影響は受けていないか?
委託する家賃保証会社についても、事前に十分なチェックが必要なのです。
ちゃんとしたところに委託しましょうということです。
入居者から頂いた大切な家賃を、大家にとって生きるための水ともいえる家賃を、一時的とはいえ預けているのですから。
◆家賃保証会社がこれから倒産し出す・・・
そして、実は新型コロナウィルスの影響以外のところで、実は”根本的に”保証会社の経営が危ういということがあります。
これは直接調べたわけでも、裏を取っているわけでも無いため、ブログで詳細を書くのは控えますが、新型コロナウィルスの影響が”きっかけ”となって(原因ではない)、次々と倒産する可能性もあります。
この事はいずれ話す時がくるかもしれません。
(メルマガや勉強会などクローズな場所となりますが・・・)
いずれにしても、以前に書いた記事通りのシナリオになっています。
すでに「家賃減額」については、大阪府知事が賃料減額を要請したり、セブンイレブンが一方的に要求してきたり、現実のものとなっています。
私たち大家にとっても、これから厳しい時代がくることは確実です。
情報交換をしながら、しっかりと対策を立てていきたいと考えている次第です。
2020年3月16日「新型コロナウィルス影響拡大で、今後立ちゆかなくなる大家が激増!?」
◆編集後記
以前の記事で、「在宅ワーク中にやっておきたい5つのこと」をお伝えしましたが、ななころも実際に家の掃除をしつつ不用品整理をしています。
基本的に1年間使わなかったものは不用品として認定して、売れそうなものはヤフオクやメルカリなどで出品しています。
(次回、ブログやメルマガでご報告したいなと思いますが、中古のキーボードが5000円弱で売れたりもしています。)
▼無料レポート → 「差がつく!サラリーマン不動産投資家が在宅ワーク期間中にやっておきたい5つのこと」
そして、今朝郵便局に行き、購入してもらった商品の配送手続きをしていたのですが、すごい事がありました!
綺麗なお姉さんが担当してくれて、配送手続きは無事完了。
帰宅してこのブログを書いていました。
すると、「ピンポーン」と自宅のインターホンが鳴ったのです。
モニターの画面を見ると、雨の中立っているのはさっきの綺麗なお姉さん。
「えっ!?なんでわざわざ郵便局員の人が家に来るの?」
(普通家に来るのは配達員さん)
玄関扉を開けて出てみると・・・
「すみません。先ほど私、お釣りの13円を渡し忘れてしまいまして・・・」
驚きました!
配送元に書かれていたななころの住所を調べて、わざわざ13円のお釣りを届けに来てくれたのです。
雨ですし、コロナ騒動で大変な中にも関わらず。
しかもオマケ付きで笑。
本当に有り難いことだなと感じました。
こういう時代だからこそ、こういう親切な心が広がると良いですね!