From:ななころ
エクセルシオールカフェより
◆住宅金融支援機構は投資家に厳しい処分
住宅ローン専用の融資「フラット35」の取り扱い最大手のアルヒで、投資用マンションに不正に融資されていた問題で、住宅金融支援機構は厳しい処置に出るようです。
しかも記事によると、その矛先は「販売業者」や「金融機関」ではなく、「投資家」に向けられています。
=== 記事一部抜粋 ===
住宅機構、一括返済を要求 「フラット35」不正で
長期固定金利の住宅ローン「フラット35」が投資目的のマンション購入に悪用されていた問題で、住宅金融支援機構は利用者に融資額の全額・一括返済を求め始めた。返せない場合は、物件を競売にかけて売却したうえで残額も分割で返済を求める。一方、投資用マンションの仲介案件で審査書類の改ざんが発覚したアルヒは特別チームをつくり社内調査を始めた。
フラット35の利用は自己居住が条件だが、2019年に投資用マンションの購入に悪用する不正が発覚した。機構の調査では、投資目的の利用や住宅購入価格の水増しが合計162件あった。
不動産業者から問題ないと言われ、フラット35を使って投資目的で東京・足立のマンションを約1800万円で買った埼玉県の20代男性は、契約時に計900万円強の架空のリフォームや家具購入の融資契約も結ばされた。信販大手2社への融資申込書には男性のものではない印鑑が押されていたという。
所有者から物件を借りて転貸するサブリース業者による家賃保証額も一方的に切り下げられているという。代理人を務める東京八丁堀法律事務所(東京・港)の白石紘一弁護士は「一貫して業者グループにだまされており非常に悪質。契約の無効を主張するほか、業者グループの不法行為責任も追及する」と話す。
(2020/2/4 日本経済新聞 記事より)
=== ここまで ===
◆一括返済、返済できなければ競売
上記の記事によると、投資家にも非がある場合には、厳しい処分が下されるとあります。
具体的には、「一括返済、返済できなければ競売」といった、かなり厳しい処分となるケースも出ているようです。
(実際に競売に、チラホラそれらしき物件が登場しています)
たしかに私たち買い主サイドが、最初から自宅として住む予定も無く、投資用として誰かに賃貸に出すつもりで融資を受けている場合は、厳しい処分も致し方ないのかなと思います。
確信犯ですよね。
2019年5月9日「ついに「フラット35(住宅ローン)」の不動産投資不正まで明るみに!」
ただ、投資家サイドがすべて自分の意思で、購入しているケースは数件なのではないでしょうか。
融資書類の改ざんなどリスクが高過ぎます。
しかも、儲かるのは業者と金融機関だけ。
買い主にとっては、まったく儲からずメリットの無い区分マンションを、わざわざそんなリスクを冒してまで購入するでしょうか。
◆自分の見たいものを見てしまう
とはいえ、私たち人間は「自分の見たいものを見てしまう」生き物です。
ここが不動産投資の怖いところでもあります。
最初は「怪しい」とか「儲からない」と薄々気がついていた人でも、不動産業者の甘い誘いに、ついつい乗ってしまったという人が少なくありません。
ななころも人間ですから、気持ちはすごく良く分かります。
甘く考えていて、痛い目に会ってしまったことも少なくありません。
ですから、一人で不動産投資をするのは危険なのです。
止めてくれる信頼できる仲間やセカンドオピニオンが必要なのです。
「自分は正しい選択をしているのか?」
いつでも客観的に見れるようにしておくことが大切だと考えている次第です。
『人間はみな自分の見たいものしか見ようとしない。』
ガイウス・ユリウス・カエサル
◆編集後記
今日は次男が通う保育園のマラソン大会でした。
保育園最後ということもあり、ななころも見学しに行きました。
6歳児とはいえ、距離は1.5km。
強く冷たい風が吹く中、行われました。
いつもライバルとなるK君との1位争いに勝てるか!?
昨晩の夜から次男は緊張していました。
「2位になるかも」と弱音を吐いたりもしました。
しかし、結果はライバルのK君を大きく引き離して、1位でゴールイン。
我が子を誇らしく思うと同時に、1つの気づきがありました。
ライバルのK君は、我が子と走力はほとんど同じ。
むしろ身体能力は優れています。
負けてしまうことも何度もあります。
それでも勝負を分けたのは、スタート前でした。
K君は最初から弱気。
「勝てないかも・・・」とどこか自信なさげ。
一方、我が子は昨夜とうって変わって強気。
「勝つ」「一位になるよ」と、自分に言い聞かせるかのようです。
その結果、途中まで並んでいましたが、最後の300m付近で大きく引き離し勝利。
「自信」とは、「自分を信じる」と書きますが、本当にそうなんだと我が子から教わりました。
親バカな記事、大変失礼いたしました。