西武信金が社員144人懲戒処分、不正の必然性とおかしな融資基準 | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。


From:ななころ
エクセルシオールカフェより

 

◆西武信金の懲戒処分はスルガ銀行よりも大規模

西武信金は行政処分の対象となった不適切融資に関わったとして、職員144人を懲戒処分にしたことが報じられました。

理事長が辞任に追い込まれる事態に陥っており、大問題に発展していっています。


ななころの後輩に西武信金に勤めている子がいるのですが、どんどん社員が辞めていっているということを先日聞いています。


※関連記事「ついに業務改善命令、危うい西武信金融資物件・・・


不正内容はともかくとして、スルガ銀行が処分した社員数よりも多い数です。

処分はどれも比較的軽いもののようですが。


~ 記事一部抜粋 ~

西武信金、職員144人を処分 不適切融資で 

大手信用金庫の西武信用金庫(東京・中野)は28日、投資用不動産への不適切融資に関わった職員のべ144人を懲戒処分したと発表した。審査書類の改ざんを見過ごすなどしていた。西武信金は今後も調査を継続し、順次追加の処分を検討する考えだ。
 

28日付で業務改善計画を関東財務局に提出した。西武信金は金融庁から5月に投資用不動産などでの不適切な融資で業務改善命令を受けていた。職員が物件の耐用年数を算定する外部専門家に対し、融資を受けやすい耐用年数を示唆、指示していた事例も多数みつかっていた。

 

処分の内訳は減給2人のほか、譴責(けんせき)22人、戒告108人など。報告書には業績評価制度の見直しや、現場の不正を防ぐため支店に担当の副支店長を置くことも盛り込んだ。


(2019/6/28 日経新聞記事より)

~ ここまで ~


◆業績を追い求めるとこうなるのは必然


「何を基にノルマの数字が決められているのか分からない。釣り堀に魚が10匹いないのに10匹とってこいといわれる状況」


スルガ銀行の第三者委員会の調査報告には、このような社員の声が紹介されていました。

この言葉すべてを物語っています。


もともとの融資基準に照らし合わせて融資できる相手というのは、もうすでに限界値に達していました。

それなのに会社や上司は、「限界値を突破しろ」「前月&前年の数字を超えろ」と理不尽な要求をしてくるわけです。


私も2012年までは、そのような上場企業に勤めていたので良く分かります。

何も根拠なしで「前年比120%は超えた目標値ではないとダメだ」と言われるのです。

社訓の第四は「努力・執念・根性」でした。

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◆追い込まれた社員ができることは?

このような理不尽な要求に対して、社員のできることは限られています。

「不正」です。


釣り堀にはもう魚がいないのですから、本来釣ってはいけない魚を釣るか、魚をどこからか盗んでくるしかありません。


それができなければ、日々怒られ、出世コースから外され、落ちこぼれるしかありません。

もうやるしかないのです。


以前勤めていた会社でも、大なり小なり不正に手を染めた営業マンは数知れず。

不正のできない誠実な社員の一部は、鬱になったり、病んでいきました。

私の回りにも若くして亡くなった方も二人います。


西武信金にしろ、スルガ銀行にしろ、業績至上主義になった結果、こうなるのはある意味必然だったのかなと感じます。

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◆そもそも銀行の融資基準はおかしな所だらけ

そもそもですが、収益不動産に対して、銀行の融資基準はおかしな所だらけです。


「釣り堀に魚が10匹いない」とありましたが、不動産投資のニーズはかなりありますので、基準さえ変われば融資先は10匹以上いた可能性もあります。

適切な物件を購入できた不動産投資家も多かったことでしょう。


以前にもお話ししましたが、特に「1.積算評価偏重主義」「2.法定耐用年数縛り」「3.エリア制限」はおかしな基準です。

まるで今の時代に合っていないのです。


一方で、10年後20年後に立ち行かなくなることが簡単に予想される物件に対して、どんどん融資が出ているのはなんとも矛盾した話しです。

表面利回り6~8%の物件に対して、金利2%~3%取っていたら、そりゃぁ回らなくなりますよ。。。


不正融資であれだけの借り手がいたわけですから、融資基準さえしっかり適合するものに修正すれば、すべて上手くいったと思われるのです。


地銀、信金は今、存続が厳しいと囁かれています。

やがて立ち行かなくなることは目に見えています。


一方で、おかしな融資基準さえ是正されれば、もっともっと借り手は増えるはずです。

スルガ銀行のような高い金利でも、借りたい人はたくさんいます。


今でも不動産投資で確実な利益を出し、長年に渡って安定して返済していくことは可能です。

金融庁や銀行が不動産投資にもっと詳しくなって欲しいなと感じている次第です。


(だからこそ、まずは私たち不動産投資家がもっと勉強して、悪い業者にはめ込まれるようなことがなくならないといけないのですが・・・)




◆編集後記

Twitterのフォロワーが3000名を超えそうです!


不動産投資界の大御所の方でもフォロワー数は3000~5000程度なので、それなりの数になってきたなと感じています。


小まめにつぶやいたりするのが苦手なため、ブログを投稿したタイミングのみ投稿していました。

それでも、ここ最近はものすごい勢いでフォロワーが増えています。


現在、メルマガの登録者数が2つのメルマガ合わせて4000名程度なのですが、増える勢いがまったく違います。
 


最近、日本では、Facebookよりツイッターのユーザー数が伸びているというデータがあります。 


今や多くの方が手軽に情報収集する手段として、Twitterを利用しているということが伺えます。


もしまだTwitterをやっていない方がいたら、つぶやく必要はないので、アカウントだけでも作ってみることをオススメします。