えっ?その不動産投資、大丈夫?NHKクローズアップ現代で紹介された成功モデル | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。

◆NHKクローズアップ現代にて放送

 

昨夜(2018年10月10日)、

NHKクローズアップ現代にて、

 

「追跡!スルガ銀行問題 ~超低金利時代の“闇”~」

 

が放送されました。


 

放送の前半では、

 

・スルガ銀行で行われていた不正の実態

 

・かぼちゃの馬車オーナーのその後

 

・スルガ銀行で日常茶飯事的だったパワハラ

 

・スルガ銀行の営業部門が暴走した構図

 

といったところが報じられていました。
 



◆えっ?その不動産投資、大丈夫?

そして、番組後半では、
ある女性不動産投資家について、
取材をしていました。

 

記者「すごいかっこいい車ですね。」

 

女性「不動産をやり始めてから買った。お金を貯めて買った。」


 

現在、3棟のマンションを所有している◯◯さん。

部屋はすべて満室です。



この女性は不動産投資を始めて、
良いクルマを買い、
生活が豊かになったと笑顔で答えます。


まるで不動産投資の成功モデルのように、
番組で紹介をされていました。

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◆女性投資家の所有物件収支の中身

不動産投資の1つの成功モデルのように
番組で取り上げられていた女性投資家。


しかし、その投資の中身を見て、
少々不安になりました。。。


この女性は、2億3500万円のフルローンで、
3棟のマンションを購入します。


3棟がすべて満室になれば、
毎月の家賃収入は合わせて144万円。

ローンの返済や諸経費86万円余りを差し引くと、
手元には毎月57万円余り残る計算です。


整理すると以下のようになります。
 

───────────────────

 

<物件の収支状況>

 

 満室時想定年収:1728万円
  
 満室時想定月収:144万円

 


 融資額:2億3500万円(フルローン)

 
 金利:1.5% ※予想

 

 融資期間:35年 ※予想

 

 年間支払額:864万円
  
 月支払額:72万円


 

 年間経費:168万円(経費率10%)※予想
 
 月間経費:14万円
 


 ⇒ 表面利回り:7.35%
 

 ⇒ 実質利回り:2.91% ※手残りより計算
 

───────────────────

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◆もろもろ経費が抜けていない?

「えっ?これまずくない???」

上記の数字をみて、
そう思われた方はレベルの高い方でしょう。

ここから先を読まなくてもいいかもしれません。


そうです、

税金(固都税)や火災保険、地震保険など、
経費がもろもろもろ抜けいていないでしょうか?



経費は、取材内容から予想して計算しましたが、
おそらく税金や保険の費用が入っていません。

管理料と共用部だけなのではないでしょうか。


おそらく取得税に関しては、
消費税還付で回していることでしょう。


一方で、マンションですから固都税は相応に高くなります。

マンション規模が分かりませんが、
仮に購入金額2億3500万円のおおよそ0.5%が固都税だとしても、
「120万円/年」「10万円/月」がかかります。


また、火災保険や地震保険の費用も、
経費に入っていないでしょう。


さらに、エレベーターがあれば、
保守点検費用も入っていないでしょう。


将来の大規模修繕に向けた積立修繕費用も入っていません。


番組では、毎月の手残りは57万円とのことでしたが、
細かく経費を積み上げていくと、
良くて30万円程度の手残りではないでしょうか。

(さらに下回る可能性も・・・)


2億3500万円の借金をして、
月30万円の収入はどうなのでしょうか?

割に合いますでしょうか?

 

 

しっかりと勉強されていらっしゃる方のようなので、
問題はないと思いますが・・・。


◆発言から感じる危うさ

また、この女性投資家の発言からも、
危うさを感じてくるのです。。。


たとえば、3棟すべて満室だと紹介された時に、

「“満室”にこだわらないと、賃貸事業として成り立たない。」

という発言をされています。

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たしかに上記のようなカツカツの収支だと、
満室でないと成り立ちません。


しかし、「30年以上ずっと満室」なんてことは、
絶対にありません。


このマンションがどのエリアにあるかは不明ですが、
最低でも空室2室は予め見込んでおかないと、
これからの賃貸業では回りません。


さらに、新築時の家賃で満室想定しているとしたら、
危険度は増します。

家賃は必ず下落します。


「“満室”にこだわらないと、賃貸事業として成り立たない。」

ということは、違った言い方をすると、

「“満室”じゃないと、賃貸事業として成り立たない。」

ことになってしまっているのではないでしょうか。


2億3500万円の借金をして、
30年以上空室に怯えながら暮らすのが、
果たして不動産投資の成功なのでしょうか・・・?

割に合いますでしょうか?


しっかりと勉強されていらっしゃる方のようなので、
問題はないと思いますが・・・。


◆さらに危険な考え方

さらにこの後、女性投資家は、
危険過ぎる発言をするのですが・・・


長くなったので次回に続きます。

(つづく)


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