◆NHKクローズアップ現代にて放送
昨夜(2018年10月10日)、
NHKクローズアップ現代にて、
「追跡!スルガ銀行問題 ~超低金利時代の“闇”~」
が放送されました。
放送の前半では、
・スルガ銀行で行われていた不正の実態
・かぼちゃの馬車オーナーのその後
・スルガ銀行で日常茶飯事的だったパワハラ
・スルガ銀行の営業部門が暴走した構図
といったところが報じられていました。
既出の情報が多かったですが、
あらためて今回の問題を振り返ることができました。
◆かぼちゃの馬車オーナーへの同情
かぼちゃの馬車オーナー達が、
不勉強だったのは間違いありません。
しかし、かぼちゃの馬車オーナーにも、
同情する部分はあります。
不動産業者からの説明だけでなく、
銀行が同席してこのように説明されたら、
これまで不動産に関わったことがない人は、
銀行の体質などを理解していないでしょうから、
信頼してしまいますよ。。。
スルガ銀行員
「スルガ銀行は個人向けにフォーカスしてやっているので」
「この物件に関してはちゃんと融資をすることができます」
「物件の入居率に関しては
今後も私たちが定期的に見ていくので大丈夫です」
インタビューを受けている、
かぼちゃの馬車オーナーも言っていますが、
かぼちゃの馬車オーナーが返済できなくなったら、
困るのは自分たち「銀行」ですから。。。
蓋を開けてみたら、
まさか銀行員やその上司たちは、
自分たちの保身のためだけにやっていたなんて。
◆スルガ銀行員たちへの同情
一方で、スルガ銀行の行員たちへも、
同情する部分はあります。
遅かれ早かれこうなることは、
目に見えていた。
頭の良い銀行員ならなおさら分かっていた。
それでも正常な判断ができなくなるほど、
スルガ銀行の行員たちも、
また追い詰められていたのでしょう。。。
「家族を殺すぞ」などと言われたら、
精神的にキツイですよ。
私はサラリーマン時代、
もっとひどいパワハラを経験してますから。
◆これが不動産投資
取材に応じいてた、
かぼちゃの馬車オーナーの奥山一郎さん(仮名)。
現在の家賃収入は月15万円。
銀行への返済額は月64万円。
毎月49万円の赤字だそうです。。。
家族を安心させるために始めた不動産投資が、
一転して、家族の将来を不安にさせる不動産投資と、
なってしまいました。
少しでも支出を抑えるために、
物件の清掃や備品の補充など、
自分でできることは自分でやっているそうです。
「なんでこんなことやってるんだろう・・・」
そう奥山さんは呟いていました。
しかし、成功する大家さんの多くは、
ここからがスタートなのです。
少しでも支出を減らすために、
利益を最大限にするために、
お金の無いうちは自分でやっています。
お金が無いから、
自分の時間と労力を費やしています。
軌道に乗って利益が出せるまでは、
みな苦労と努力しています。
「苦労・努力 → 儲かる!」
根性論のようですが、
その順番を間違えてしまうと、
おかしくなってしまう。。。
これが不動産投資なのだと思います。
今すぐ楽して儲かる不動産投資は、
一部のお金を持っている人たちか、
たいして儲からない投資なのです。
◆えっ?その不動産投資、大丈夫?
そして、番組後半では、
ある女性不動産投資家について、
取材をしていました。
女性は不動産投資を始めて、
良いクルマを買い、
生活が豊かになったと言います。
まるで不動産投資の成功モデルのように、
番組で紹介をされていました。
しかし、その投資の中身を見て、
少々不安になりました。。。
長くなったので次回に続きます。
(つづく)
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