◆これまでの流れ
かぼちゃの馬車を始めとして、
ほとんどのシェアハウス投資へ、
融資を行ってきたスルガ銀行。
かぼちゃの馬車問題が大きくなり出した、
今年1月から半年ぐらいまでは、
スルガ銀行は一貫して、
「被害者」の立場を取ってきました。
しかし、その後、
かぼちゃの馬車オーナーの弁護団の追求や、
社内調査や第三者委員会の調査により、
次々と不正や問題点が明るみに・・・。
ついにはシェアハウス投資以外にも、
不正が横行していたことが分かり、
不適切融資1兆円規模とも言われています。
「被害者」の立場を取るには、
ちょっと無理がある状況となりました。
そして、新規融資はガクンと減り、
不良債権はどんどん積み上がり、
貸出残高や預金残高も流出。
株価は2500円から、
一気に500円まで急降下。
株主が一番の被害者となってしまいました。
◆時代が変わった事を理解できない世代
そのような状況下にも関わらず、
これまで公の場に、
まったく姿を出さないスルガ銀行会長。
「あれくらい大したことはない」
と発言していたとすら、
報じられていました。
日本アマチュアボクシング連盟の会長が、
居座ろうとしていたことや、
日大の理事長が、
いまだに「俺は悪くはない」と居座っていたり、
スルガ銀行の会長も世代が同じなだけに、
根っこに同じ問題があるような気がしてなりません。
WBA世界ミドル級王者・村田諒太氏は、
「、、、そろそろ潔く辞めましょう。
悪しき古き人間たち、
もうそういう時代じゃありません」
と自身のFacebookで発信したとありますが、
この世代の人たちが、
時代が変わったことを、
いまだに理解できないのかもしれませんね。。。
スルガ銀行のホームページに、
社長と並んで、最前面に登場している姿は、
「俺がここまでしてやったんだ!」
という自負すら感じさせられますよね。
◆ついにスルガ銀行の会長が辞任へ
しかし、強気一辺倒だったスルガ銀行の会長が、
とうとう辞任をする意向を固めたと報じられました。
これだけ強気だった会長が辞めるということは、
8月末に予定される第三者委員会の調査報告が、
相当に厳しい結果だということなのではないでしょうか!?
~ 記事一部抜粋 ~
スルガ銀、創業家の会長辞任へ 不適切融資で引責
スルガ銀行の岡野光喜会長(73)が辞任する意向を固めたことが27日、わかった。同行はシェアハウス向けを含む投資用不動産融資で、改ざんされた審査書類に基づく不適切な融資が横行していた。創業家出身で30年間にわたりトップを務めてきた責任は重いと判断。企業統治(ガバナンス)の欠如で不適切な融資のまん延を防げなかった経営責任を明確にする。
岡野氏は1985年に頭取に就いた。16年に社長を現在の米山氏に譲った後も、会長兼最高経営責任者(CEO)として君臨した。スルガ銀では1895年の設立後、初代頭取で半世紀以上も在任した岡野喜太郎氏をはじめとし、岡野家が経営トップを出してきた。
(2018/8/27 日経新聞記事より)
~ ここまで ~
◆サラリーマン不動産投資終焉の象徴
いまだ公の場で発言していない所を見ると、
日大の理事長のように、
「俺は悪くはない」と考えているのかもしれませんね。
いずれにしても、これまでスルガ銀行は、
サラリーマン不動産投資を引っ張ってきました。
革新的な施策もたくさんあり、
良い面もたくさんありました。
しかし、かぼちゃの馬車の事件をきっかけに、
サラリーマン不動産投資は、一気に終焉へと向かいます。
2018年から8年~9年という期間をかけて、
サラリーマンが不動産投資をする時代が終わります。
「サラリーマン不動産投資」という言葉すら、
聞かれなくなっていくことでしょう。
そして、スルガ銀行を、
1985年から引っ張ってきた岡野会長の辞任は、
サラリーマン不動産投資終焉の1つの象徴となりそうです。
◆ルールが変わる!
このように、
サラリーマンが片手間で不動産投資をする時代が、
終わっていくということになります。
しかし、不動産投資は終わりではありません。
経済基盤を確立するための1つの手段として、
不動産投資はこれからも有効です。
「ルール」が変わるのです!
ルールが変わったことを知らないと、
ボクシング連盟の会長のように、
日大の理事長のように、
スルガ銀行の会長のように、
時代に取り残されることになります。
不動産投資で成功することは、
決してできないでしょう。
「ルールがどう変わったか?」
については、
次回以降にお話ししていきたいと思います。
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