◆サラリーマン不動産投資終焉のシグナル
かぼちゃの馬車事件は、
サラリーマン不動産投資の終焉のシグナルだったと、
私は考えています。
今回のかぼちゃの馬車事件により、
これから不正がどんどん明るみに出るでしょう。
朝日新聞がいち早く報じたように、
かぼちゃの馬車のようなシェアハウス投資に、
限った話しではありません。
これから関連した記事が、
どんどん出てくることでしょう。
~ 記事一部抜粋 ~
中古マンション投資でも不正続発 スルガ銀融資に絡み
シェアハウス投資で地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)の融資の過程で不正が発覚した問題に関連し、中古マンション投資でも不正が相次いでいることがわかった。会社員らがマンション1棟を買う際、不動産業者に託した融資書類が改ざんされ、融資条件に合うように見せかけられていた。金融庁はシェアハウス問題で同行に立ち入り検査に入ったが、マンション投資の不正も問題視される可能性がある。
不正がわかったのは、地方の中古マンション1棟を丸ごと買う投資。全国で多くの不動産業者が、自己資金ゼロで購入できる、と会社員や医師らを勧誘した。1棟あたり1億~2億円台の購入資金は、スルガ銀が年利4%前後、約30年のローンで貸す例が多い。
この融資の過程でも不正が多いことが朝日新聞の取材でわかった。会社員らは預金通帳コピーなどを業者に託し、スルガ銀への融資手続きを任せた。その際、預金残高を多くするなどの改ざんがあった。スルガ銀の融資条件に合わせて貯蓄が多いように見せかけて、多額の融資を受けた。誰が不正を主導したかは不明だ。
(4月17日 朝日新聞記事より)
~ ここまで ~
~ 記事一部抜粋 ~
昨年10月、中古マンション1棟を丸ごと売る投資を手がける都内の不動産業者で、当時の社長や従業員ら4人が突然姿を消した。残った幹部が机やパソコンを調べると、不審な書類が次々に見つかった。
(4月18日 朝日新聞記事より)
~ ここまで ~
記事の中では「中古マンション1棟」となっていますが、
もちろん「中古区分マンション」でも同様でしょう。
そして、
新築マンション1棟、新築区分マンションにも、
波及していく可能性は高いと考えられます。
それにしても「当時の社長や従業員ら4人が突然姿を消した」は、
まともに働いていた社員からしたら、
恐怖でしかないですね・・・(汗)
◆狭小新築アパート
特にかぼちゃスキームの前身となるような、
狭小の新築アパートです。
神奈川エリアでよく見られます。
これらの狭小アパートは、
やはりサブリース付きだったりして、
スルガ銀行からフル or オーバーで融資を受けています。
もともと融資ありきなので、
入居需要や資産性などほとんど無視。
不正も行われていた可能性が高いと、
私は考えています。
「【ショック】優秀な人がどんどん儲からない物件を買っていく・・」

◆銀行融資が厳しくなるのは目に見える
不正がどんどん明るみになっていくと、
今後はどうなっていくでしょうか?
サラリーマンに対する融資が、
厳しくなることはもう目に見えるのです。
・サラリーマンに対する銀行の融資姿勢の硬化
・担保評価の厳格化
・自己資金負担の増加
・融資期間の短縮
・リスク金利の上乗せ
といったことが考えられます。
「えっ?そんなの融資受けられるわけないでしょ!?」
というような厳しい条件になっていくことでしょう。
いや、正確には「本来あった融資姿勢に戻る」
といった方が正しいのかもしれません。
「自己資金は3割出してください」
「年収は1000万円以上の方となります」
「耐用年数 ー 築年数の期間になります」
「積算評価までの融資となります」
「物件所在地に在勤在住の方のみとなります」
うーん。
いち不動産投資家の私の意見としては、
「本来あった融資姿勢」そのものを、
今一度見直して欲しいとは思っているのですが・・・。
それでは、融資が厳しくなっていくと、
今後はどうなるでしょうか・・・?
長くなったので、
明日に続きたいと思います。