58室中28室が空室、毎月40万円の赤字・・・(汗) | 不動産投資で人生を自由に豊かに描く!「ライフデザイン実践会」

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わたしはど素人からスタートとして5年で家賃収入1500万円を達成し、2012年9月サラリーマンを卒業しました。ライフデザインの手段として不動産投資は最適です。不動産投資のノウハウや有益な情報や人生を豊かに描く方法をどんどんシェアしていきます。


◆58室中28室が空室・・・(汗)

不動産投資家のための
コミュニティを立ち上げて約10年。

これまでいろいろな方から
相談やお話を聞いてきました。


その中でも一番強烈だったのが、
現在会員でもあるFさん。


Fさんは、今話題のS銀行から、
2億円超のフルローンを受けて、
宇都宮市の中古1棟RCマンションを購入。


「利回りが10%以上で
 フルローンがつく物件が貴重だったので、
 欲しいという気持ちが危ないかもという気持ちを、
 上回ったんです。」



それは、輝かしい不動産投資ではなく、
危険な不動産投資のスタートでした。。。


58室中28室が空室で、
毎月40万円も持ち出しているとのこと。


そう、今問題になっている、
かぼちゃの馬車オーナーよりも、
ひょっとしたら深刻な状況です。


「えっ?」

初めて相談に来たとき、
一緒に聞いていた人と、
思わず顔を見合わせてしまいました。



◆どうしても「現状維持」を選んでしまう

私たち人間は、
このような状況に陥った時、
どうしても思考停止に陥ります。


このような毎月赤字40万円の物件など、
すぐに手放した方が良いと思っても、
実際の当事者になるとなかなかできません。


損切りするにも、持ち出しが多くて、
「売るに売れない」という事情もありますが、
そもそも行動に移せません。


最初はウルトラCの解決策を探したりもするのですが、
それが不可能だと知ると、
考えることを止めてしまうのです。


そして、多くの場合、
「現状維持」を選んでしまうものです。


【驚愕】スルガ銀行で融資を受けて不動産投資を始めた2人の女性



◆イタリアで行われた面白い実験
 

イタリア・ローマのラ・サピエンツア大学で、
ある面白い実験が行われました。


大学の生徒100人を集めて、
2つのグループに分けられました。


そして、2つグループの生徒は、
自分の好きな材料をチョイスできる、
オリジナルピザの食べられる
お店に連れて行かれました。


そして、そこで2つのグループには、
次の異なった条件が提示されました。


Aグループ

トマトとモッツァレラチーズの「基本ピザ」から始め、
そこに12種類の材料からチョイスしていきます。

・基本ピザは480円。

・1つ材料の金額は160円。


 

Bグループ


12種類の材料をすべて使った「スーパービザ」から始め、
そこからいらない材料を取り除いていきます。

・スーパーピザは2400円。

・1つ材料の金額は160円。


 


たとえば、Aグループの学生が、
「基本ピザ」に生ハムとキノコを載せることにすると、
2つの材料の金額320円を足して、
ピザの価格は800円となります。


一方で、Bグループの学生が、

「スーパーピザ」からピーマンとタマネギとサラミを
取り除くことにすると、

2つの材料の金額480円を引いて、
ピザの価格は1920円となります。




AグループもBグループも、
トマトとモッツァレラチーズだけならば、
金額は480円になります。


そして、AグループもBグループも、
全12種類の材料をチョイスすれば、

金額は2400円になります。


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さて、AグループとBグループ、
生徒たちが購入したピザを比べた場合、


1.どちらのグループのピザの方が、
  
ピザ1枚当たりにチョイスした材料の種類が、
  多かったでしょうか?



2.どちらのグループのピザの方が、
  ピザ1枚当たりの値段が高かったでしょうか?




◆果たして実験結果は・・・?

賢い読者の方はすでにお分かりでしょう。

結果はある程度予想通りとなったようです。

 

「スーパーピザ」のBグループの学生たちは、
「基本ピザ」のAグループの学生たちより、


1.チョイスした材料の種類 → Bグループの方が多い

 Bグループは平均7種類をチョイスしたのに対して、
 Aグループは平均3種類だけという結果でした。
 


2.ピザ1枚当りの金額 → Bグループの方が高い


 お金の負担は大きいにもかかわらず、
 Bグループの学生たちは、
 具材を減らすことに大きな抵抗を覚えました。


このピザの実験の結果から分かることは、
やはりイタリア人であっても、
「現状維持」を選ぶということです。


「まるで何かを失うことが、
 残念でたまらないという感じであり、
 その気持ちを克服するのは容易ではないようであった。」



と実験報告にはあります。

(「世界は感情で動く(紀伊國屋書店)」より)



◆現状維持を選ばなかったFさん

しかし、冒頭のFさんは、
「現状維持」を選ぶことはしませんでした。


ウルトラCの解決策が無いと分かっても、
行動を止めることはせず動き続けました。


毎月赤字を垂れ流す中、
売買仲介会社から紹介された管理会社には、

「あのエリアでがんばっても満室は無理」

と言われる始末。


貯金はどんどん底を付いてきます。


それでも、セミナーにも積極的に参加し、
勉強し行動をし続けます。


そしてついに見つけたのです!

満室の難しいと言われた地域での入居募集方法を!


すると、あっという間に空室が改善され、
みるみるうちに収支が改善していきました。

驚くことにサラリーマンも卒業したのです。


今では、同じように苦しんでいる人にアドバイスしたり、
積極的に支援したりもしています。



◆死ぬまで保留する…

私の大好きなマンガの1つに「アカギ」があります。

女性には馴染みが無いかもしれませんが、
20年以上前から続く有名な麻雀漫画です。


結婚したとき、妻には漫画を許可されず、
すべての漫画を捨てなければならなかったのですが(泣)、
昔は何度も何度も読みました。


そこには、麻雀の面白さというよりも、
心理描写がとても興味深く面白く描かれていて、

麻雀漫画とはいえ、投資においても、
とても勉強になるところがたくさんあります。

今読み返しても役立ちます。


そして、その中でも、
特に私が感銘を受けたのが、
主人公「赤木しげる」の言葉です。


=======
 

あの男は死ぬまで

純粋な怒りなんて持てない…


ゆえに本当の勝負も生涯できない


奴は死ぬまで保留する…


(第6巻・第51話より)=======

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アカギは、人間は危機に相対した時、
「突っ込むタイプ」、「退くタイプ」の他に、
「立ち止まるタイプ」の人がいると言います。


とはいえ、どうしても私たち人間は、
保留してしまいますよね。

いわゆる棚上げです。


 

問題を先送りし、今を薄める。

自分で決められず、
他者の意見などの外部に頼ってしまう。


 

これでは、本当の勝負はできないのだと、
アカギは言います。



危機に相対した時こそ、
「現状維持」を打破することが大切だと。


Fさんは現状維持を打破したからこそ、
今の成功があるのだと感じた次第です。


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