◆マネーの魔力2
今夜(2018年5月29日)22時~、
TV番組「ガイアの夜明け」で、
かぼちゃの馬車問題が取り上げられる。
前回の放送(2017年12月26日「マネーの魔力」)では、
ブログでも触れていますが、
レオパレス21のサブリース問題について、
TV放送にしてはかなり突っ込んだ衝撃的な内容でした。
2018/1/15「突然の家賃保証(サブリース)の解除通告・・・」
そして、今回の放送は、
かぼちゃの馬車問題についてです。
「銀行通帳の改ざん」される様子が、
予告編で登場するなど、
今回もかなり突っ込んだ内容となりそうです。
~ 放送内容 ~
マネーの魔力2
「家賃保証30年」といううたい文句で、日本全国で拡大したアパートなどを中心とする不動産投資。マイナス金利時代、金融機関からの積極的な融資姿勢もあり、「サラリーマン大家」たちが増えた。しかし、いま、いま大きな曲がり角を迎えている。銀行から億単位のカネを借りて購入した物件は、実は割高。入ってくるはずの賃料は払われず、巨額のローンだけが残り、運営会社は破たん――。女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」は、破産寸前の人々を大勢生み出し、問題解決の糸口は見えていない。
昨秋から追跡取材をしてきたガイア取材班。個人投資家を囲い込み引きずり込んだ背後には何が?不動産投資の「魔力」を暴き出す。 そして、日本で初めてアパート投資の「30年一括借り上げシステム」を導入したレオパレス21。前回、取材班はレオパレスとオーナーをめぐる「賃料減額」「契約解除」のトラブルを追跡した。今回、新たに浮上した問題をスクープ取材。シリーズ・マネーの魔力第2弾、不動産投資の実態に切り込む。
~ ここまで ~
◆あなたはどちらを選びますか?
突然ですが質問です。
これからあなたは、
家賃収入を得るために、
収益物件を購入しようと思います。
できるだけシンプルに考えるために、
物件の立地、担保評価など、
細かい情報を省きます。
中には「判断できない」という人もいるかと思いますが、
そんな大人気無いことを言わないと信じて(笑)、
シンプルに考えていただければと思います。
(質問)
A物件とB物件、
あなたはどちらを購入しますか?
<A物件>
物件価格 & 借入:1億円
手元に残るお金:20万円/月
<B物件>
物件価格 & 借入:3千万円
手元に残るお金:月20万円/月
なかには「有り余る現金を不動産に変えておきたい」
といった節税目的の方が「A物件」を選ぶ場合もあります。
それか、「これは何かの引っかけでは!?」と疑った方か、
「知らない人の言うことは絶対に信じるな」と、
親から言い聞かされて育った人なのかもしれません(笑)。
そうでもない限り、
ほとんどの方が「B物件」を選んだはずです。
多くの人が、
「同じお金を得るなら、
なるべく借入は少なく、リスクを減らしたい」
と考えるはずだからです。
3千万円の投資リスクで、
20万円の収入を得られるなら、
あえて1億円の投資リスクを、
冒そうなどとは思いません。
このように、2つを提示されて、
「どちらかを選ぶ?」となると、
多くの人が正しい方を選択します。
◆選択肢が無いとバランスを崩す
しかし、「B物件」という選択肢がなく、
「A物件」の1択しかなかった場合、
私たちは途端に選択基準のバランスを崩します。
選択肢が1つしかなかった場合、
「A物件」が魅力的に映り、
購入してしまうのです。
もしくは、「A物件」よりも
劣った条件の物件を一緒に提示された場合、
購入者に知識や情報が無く、
「A物件」の購入をしてしまうこともあります。
まさに「かぼちゃの馬車」がそうでした。
巧みに「A物件」の魅力を高め、
「A物件」以外の選択肢を消してきます。
そして、1億円の借金&投資をして、
得られる収入は月20万円程度。
もっと投資効率が良い選択肢が、
あるにも関わらず・・・。
かぼちゃの馬車のような、
シェアハウス投資だけではありません。
1棟アパート、1棟マンションでも、
似たような事例がたくさんあるのです。
◆マネーの魔力に負けてはいけない!
今夜の放送のガイアの夜明けは、
「マネーの魔力」です。
マネーの魔力に魅せられると、
途端に選択肢を失い、判断力が低下します。
では、マネーの魔力に引き込まれないためには、
私たちはどうしたら良いのでしょうか?
それには、日頃から情報収集に励み、
「選択肢を増やす」努力をしていかないといけないと、
あらためて感じている次第です。
◆あとがき
今回のかぼちゃの馬車の件は、
購入してしまったオーナーだけでなく、
スルガ銀行 & 銀行員も、また、
マネーの魔力に取り込まれてしまったのかもしれません。
成績を上げるための選択肢は1択しか見えなくなり、
上司に怒鳴られて、その道を選ぶしかなかった行員も、
きっと多いことでしょう。
さらに言うと、銀行で働くという選択以外、
選択肢が無かったせいなのかもしれませんね。
まるで、日大アメフト部の学生の子のように・・・