◆公の場に初めて登場したスルガ銀行
2018年5月15日。
本日、スルガ銀行の決算発表がありました。
かぼちゃの馬車を運営るするスマートデイズが、
オーナーへのサブリース賃料をストップし、
説明会を開催したのが今年1月。
それから、融資資料の改ざんなど、
さまざまな問題が発覚してきました。
関東でもまだ雪の降る寒かった1月から、
夏を思わせるほど暑くなった5月。
たった4ヶ月ですが、
かぼちゃの馬車オーナーを始めとして、
関係者には濃すぎる4ヶ月間だったのではないでしょうか。
しかしその間、スルガ銀行は公の場に出ることは無く、
強気の姿勢を崩すことはありませんでした。
4ヶ月してようやく公の場に出るスルガ銀行の発言に、
一同の注目が集まりました。
スルガ銀行の決算発表では、
社長からどのようなことが語られたのでしょうか?
◆スルガ銀行の決算発表が今後を占う
今回の決算発表では、
とても多くの注目すべき点がありました。
以前にもお伝えした通り、
今回のかぼちゃの馬車問題は、
サラリーマン不動産投資終焉のシグナルだと、
私は考えています。
良い意味でも悪い意味でも、
サラリーマン不動産投資を引っ張ってきたスルガ銀行が、
今後どうなっていくのか?
今回の決算発表に語られる内容が、
今後の不動産投資の行方を占う、
非常に重要なものとなることでしょう。
いち不動産投資家としても、
動向を注目しないわけにはいきません。
「かぼちゃの馬車事件は、サラリーマン不動産投資終焉のシグナル(1)」
◆スルガ銀行の決算発表で注目すべき点
スルガ銀行の決算発表には、
多数の報道陣が駆け付け、記者会見が行われるなど、
非常に注目度の高いものとなりました。
~ 記事一部抜粋 ~
スルガ銀行 シェアハウスへの融資 多くが不正の可能性認識
女性専用のシェアハウスを運営していた東京の不動産会社、「スマートデイズ」が経営破綻した問題で、シェアハウスのオーナーへの融資を手がけていた静岡県の「スルガ銀行」は、融資の審査を通すために書類が改ざんされていた可能性を相当数の行員が認識していたとする内部調査の結果を明らかにしました。
一方、スルガ銀行のことし3月期の決算は、スマートデイズの経営破綻でオーナーに対する融資の貸倒引当金を積み増したことから、最終的な利益が210億円余りと前の年度より50%余り減少し、7年ぶりの減益となりました。
(NHK 5月15日記事より)
~ ここまで ~
私なりにまとめると、
以下の7つのポイントが浮かび上がってきます。
1.決算内容はどうだったのか?
2.シェアハウス投資の実態は?
3.シェアハウス投資の決算への影響は?
4.なぜこのような事態になってしまったのか?
5.内部調査の結果は?
6.今後の対応は?
7.不動産投資業界全体への影響は?
それでは、1つづつ順を追って、
読み解いていきたいと思います。
◆驚くべきスルガ銀行の決算内容
まず、決算内容についてですが、
昨日もお伝えした通り、
2018年3月期の連結純利益は、
従来予想430億円だったところ、
前期比50%減の210億円に半減。
かぼちゃの馬車向けの融資で、
焦げ付きのリスクに備え、
貸倒引当金を約400億円積み増しました。
「スルガ銀行の屋台骨は揺らぐのか?」
しかし、決算発表をさらに細かく読み解くと、
スルガ銀行の驚くべき決算内容が分かってきます。
どのような決算内容だったのでしょうか?
次回に続きます。