◆スルガ銀行が業績予想を修正
かぼちゃの馬車問題を発端に、
次々と疑惑が報じられるスルガ銀行。
株価は今年1月18日を境に急降下。
2500円ほどだった株価は、
現在1500円ほどまで急落しています。
そのような状況の中、
スルガ銀行はGW空けの5月8日、
2018年2月7日に公表した業績予想を、
修正すると発表しました。
2018年3月期の連結純利益は、
従来予想430億円だったところ、
前期比50%減の210億円に半減。
かぼちゃの馬車向けの融資で、
焦げ付きのリスクに備え、
貸倒引当金を約400億円積み増したとあります。
(スルガ銀行ホームページ
「業績予想の修正に関するお知らせ(89KB)」より)
以前にもお伝えしましたが、
「貸倒引当金」が年々急増している状況です。
記事「残された謎・なぜスルガ銀行はそれでも融資をしたのか?(3)」
果たして、スルガ銀行の屋台骨は揺らいでしまうのでしょうか?
◆影響度は少ない?
今回の業績予想の修正で報告されている通り、
利益200億円以上が吹っ飛んでしまったわけですから、
「スルガ銀行、大丈夫なの?」
と思われた方も少なくないかと思います。
しかし、修正報告をよくよく見ると、
それでも利益200億円を出しています。
通期で利益200億円というと、
マクドナルドの2017年の利益とほぼ同じであり、
そのすごさが分かるかと思います。
さらに、スルガ銀行は、
銀行業界でもトップクラスの比率である、
10%を超える自己資本があります。
かぼちゃの馬車問題ぐらいでは、
その影響度は少ないと言えるかもしれません。
しかし、果たして、
本当に影響度は少ないのでしょうか?
◆不正融資は、シェアハウス投資だけではない
今回、かぼちゃの馬車問題を発端に、
融資書類の不正や改ざんが取り沙汰されていますが、
当然、シェアハウス投資だけに限った話ではありません。
シェアハウス投資における、
融資書類の不正や改ざんは氷山の一角で、
私の印象では、中古RC1棟マンションを中心に、
日常茶飯事的に行われていたと考えています。
2015年ごろから2016年はピークでした。
さっそく朝日新聞では、
中古マンションにおける問題についても報じていますが、
シェアハウス投資のオーナーが全体1000人で1500円規模ですが、
この何十倍、何百倍という融資が行われています。
かぼちゃの馬車問題を発端に、
とんでもない事態に波及するのではないかと、
心配しているところです。
いくらかぼちゃの馬車問題では影響度が少ないと言っても、
こちらに飛び火をしたら、たちまち火の海と化すでしょう。
金融庁の調査による行政処分も怖いところです。
当初は影響度が低いと考えていましたが、
スルガ銀行の存亡にも影響してくる可能性が出てきています。
~ 記事一部抜粋 ~
改ざん、中古1棟マンション投資でも横行 スルガ銀融資
シェアハウス投資で表面化した融資資料の改ざんは、中古1棟マンション投資へのスルガ銀の融資でも横行していた。シェアハウス投資では1千人規模のオーナーが賃料不払いで借金返済に窮している。中古1棟マンション投資でも今後、多額の借金返済に苦しむ人が続出する恐れがある。
(2018年5月12日 朝日新聞記事より)
~ ここまで ~
◆明日決算発表
そんなスルガ銀行の動向に注目が集まる中、
明日5月15日に決戦発表があります。
不正な融資に関わったかどうかの内部調査の報告も、
行われるとされています。
果たしてどのような決算発表がされるでしょうか?
◆追伸
新築ワンルーム投資業者の電話攻勢が復活!?
最近、すっかり電話が来なくなったなと思っていたら、
新築ワンルーム投資業者からの電話がまた入るようになりました。
スルガ銀行を始めとして、
地銀の不動産投資系の融資が厳しくなる中で、
融資に苦戦する不動産業者は、
地銀がダメなので、信販系の融資で物件を買わせるために、
新築ワンルーム投資に舞い戻っているでしょうか。
どこで入手したのか、
携帯電話に電話がかかってきます。
この手の電話は、
いくらガチャ切りしても、
しつこくかけてくるんですよね。。。(怒)
そこで、以前記事にも書きましたが、
このような新築ワンルーム系の業者を、
一発で撃退する一言があります。
あなたの元に電話がかかってきたら、
ぜひ試してみてくださいね。
「新築ワンルームの営業電話を、たった一言で撃退する方法」