かぼちゃの馬車破綻が、
当初の予想通り、深刻な社会問題となってきています。
◆さらに一歩踏み込んだ報道がされるようになってきた
これまで、メディアでは、
朝日新聞が先行して報道を行っていました。
資料改ざんや銀行名を出しすなど、
かなり突っ込んだ内容になってきています。
2018年1月22日
「シェアハウス投資でトラブル続出 家賃支払われず」
2018年2月13日
「偽られた資金力、銀行も積極融資 シェアハウス投資」
2018年2月13日
「シェアハウス投資、融資資料の改ざん多発 預金額水増し」
2018年2月14日
「シェアハウス投資、多くが金利高めの「フリーローン」も」
2018年2月15日
「「残高改ざんできる」勧誘業者が説明 シェアハウス投資」
ついには朝日新聞以外でも、
報道されるようになってきています。
2018年2月15日 日経新聞
「シェアハウスの相談急増 NPO「破産続出」警戒 」
そして、ついには集団訴訟に向けた動きも、
出てきているようです。
2018年02月12日 全国賃貸住宅新聞
「スマートデイズに対し集団訴訟視野」
~ 記事引用 ~
投資用シェアハウス被害者の会始動
1月分のサブリース家賃不払いが発生したスマートデイズ(東京都中央区)のオーナーらが被害者の会を設立し、集団訴訟に向けて動き出している。スマートデイズ案件の主要融資先であるスルガ銀行(静岡県沼津市)に対しても、過剰融資を焦点に責任追及を行っていく構えだ。
金融機関の責任も追及
『スマートデイズ被害者の会(以下、被害者の会)』は2日、都内で会合を開催し、同社でサブリース契約を結んだオーナー約100人が参加した。
被害者の会は、スマートデイズがサブリース家賃の支払いができない旨の発表を行った直後の1月25日に1回目の会合を実施し、会の方向性について話しあったという。サブリース家賃不払いが確定した2月2日の2回目の会合では、被害者の会として組織化して問題に取り組んでいくことを参加者に伝えた。
~ ここまで ~
◆TBS「NEWS23」でもTV報道
報道は、TVでも取り上げられるようになってきました。
1月25日にテレビ東京の番組、
「ワールドビジネスサテライト」で取り上げられると、
※放送の様子はこちらの記事で見れます → 「かぼちゃの馬車破綻、闇で進められる恐ろしい落とし所」
今度はTBS「NEWS23」でも、
昨日(2月14日)放送されました。
放送エリアが一気に拡大しています。
(TBS NEWS23 2018年2月14日放送より)
番組は、目新しい情報は出てこなかったものの、
スマートデイズの新社長の菅澤聡氏が、
初めてカメラの前に登場しています。
インタビューに応える菅澤氏からは、
「急拡大をしてしまったことが大きな原因」
「(事業計画は)非常に甘い、甘かったと思います。」
と、どこか他人事のように聞こえる発言が、
気になりました。
たしかに菅澤氏が社長に就任したのは、
問題が発覚する直前。
社長に就任する前から、
根本的な問題がありますので、
致し方ない部分もあります。
騙されたうちの1人なのかもしれません。
創業者や元社長は早々に雲隠れしたのに対して、
逃げずに、説明会を開いたり、
メディアでに出てインタビューに応える姿勢は、
「潔い」と感じる部分もあるのですが。。。
◆都心の家賃相場に大きく影響する可能性も!?
10000室以上あるとされるかぼちゃの馬車の物件は、
次々に賃貸募集のサイトに掲載されていっています。
行動の早いかぼちゃの馬車オーナーが、
直ちにスマートデイズとサブリースを打ち切り、
管理を切り替えていっているからです。
しかし、かぼちゃの馬車の物件は、
都心で5000室以上の空き室があると、
報告がされています。
・2017年12月時点
11062室中 5122室入居 入居率46.3%
(オーナー説明会より)
コンビニのように密集している場所もあり、
すでにかぼちゃの馬車物件同士で競合を起こしています。
それだけでなく、
大幅に家賃を下げて募集する動きもあり、
他のシェアハウス物件はもろに影響を受けています。
さらには、通常の賃貸物件が掲載されている、
HOME’Sのような賃貸募集サイトにも、
掲載されていっています。
同じぐらいの価格帯の賃貸ワンルームなどに、
影響を及ぼしかねないほどの状況となっています。
シェアハウスと独立したワンルームとは、
入居者のニーズが異なりますが、
それでも影響は少なくないと考えています。
(HOME’S 賃貸募集サイトより)
◆受け入れるしかない!
かぼちゃの馬車オーナーから話しをお伺いすると、
どこか「他人事にしたい」という気持ちがあるでしょう。
私も初めて物件を購入した時、
真っ青になりました。
私が購入したのは、
地元では有名な◯翼のボスの所有していた、
物件だったからです。
管理をしてくれる会社も、
入居募集してくれる会社も、
見つかりませんでした。
関係者に脅されたりもしました。
眠れない日が続きました。
ですので、かぼちゃの馬車オーナーの気持ちは、
少なからず分かるのです。
それでも、
「自分がやったこと。」
「受け入れるしかない!」
そう覚悟を決めて行動してきました。
するとどうでしょう!?
そこから徐々に助けてくださる人が現れてきたのです。
解決策が次々に見つかったのです。
自己破産をしても、
命までは取られません。
※自己破産以外の道もあります。
銀行ができることは、
催促の手紙を出すことだけです。
勤めている会社に来たりするなどして、
しつこく取り立てもできません。
それが、何か商売で失敗した場合だと、
家族や銀行だけでなく、
従業員や取引先まで巻き込むことになります。
取引先が怒鳴り込んでくることはありません。
従業員を露頭に迷わせて、
辛い思いをさせることもありません。
今回は自分と家族だけの問題だけで、
済ますことができます。
2017年の倒産件数だけでも8000社以上。
もっと大変な状況の方は、
世の中にたくさんいるのです。
アメリカの現大統領だって、
過去に自己破産をしています。
ロバートキヨサキだって、
事業で大きく失敗して、
ホームレス生活まで経験しているそうです。
100均で圧倒的地位を勝ち取っているダイソーの社長も、
自己破産から立ち上がりました。
世の中の成功者の多くが、
どん底から立ち上がっています。
自分の甘さを反省して、
すでに前を向いて行動している、
かぼちゃ馬車オーナーを何人も見ました。
今回のかぼちゃの馬車事件は、
私の人生にとっても大きな事件だと、
強く感じている次第です。