「あれ、いぎふってきやぁした。


むがす、こんだぁ、おばんつぁんのばんでがす」

(あれ、雪が降ってきましたよ。昔話、今度はお婆さんのばんですよ)



「鼻曲がり地蔵」


水沢の正法寺の境内にある、鼻の曲がった地蔵のお話です。


昔、近くの黒石の山中で仙人のような生活をしていた男がおりました。


時折、寺にもやってきて、和尚さんとお話をしていきますが、名前を聞いても「風来坊」とだけしか答えてくれません。


ある時、正体を知っていたお地蔵さんが、あの男は「武蔵坊弁慶」だと和尚さんに耳打ちしました。


あくる日男は、和尚さんに「お前は武蔵坊弁慶だそうだな」と言われました。


男は、不思議に思いながらの帰り道、お地蔵さんの前を通ると、お地蔵さんは気まずくて少し顔を横に向けました。


「ははあ、おまえだな、おれの名前を和尚に教えたのは」


言うが早いかお地蔵さんの鼻はねじり上げられました。


それからそのお地蔵さんは「鼻曲がり地蔵」と呼ばれるようになりました。

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花巻人形「義経」

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花巻人形「義経or武者」

では、義経はどんな容姿だったのでしょう?

我が愛する花巻人形では、こんなふうです。

初めてこの人形を見た時、どこかで見たことがある。と思ったら 高館の義経像とそっくりじゃないですか?天和三年(1683年)伊達家三代綱村公が作らせたそうですから、江戸後期製作と思われる花巻人形はこれをモデルにしたんでしょうね。

平家物語には「九郎は せいのちひさきをのこ いろのしろかんなるが、むかばのすこしさしいでて」とあります。

むかば(向か歯)ってのが、おそ松くんの「イヤミ」氏や明石家さんま氏をを想像しますが、単に上の前歯の意味のようで、「さしいでて」がつくことで、はじめて「出っ歯」の意味をなすようです。

要は小柄で色白、出っ歯だと書かれています。

でも壇ノ浦の合戦を前に、「おごる平家の言葉」ですから、義経記他大多数は色白の美男と書いているようですし、真に受けて悲観するのもどうかと思います。

最後に高館の義経堂の義経をUPにしてもう一度紹介します。

初めは彩色が鮮やか過ぎて、いま一つなじめなかったのですが、見れば見るほどいい男に見えてくるのが不思議です。

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「道問へば 身の上話さくら川 結ぶ縁(えにし)か判官の館」

「民話の平泉」を書かれた旦那さん、小学校の校長先生をなさってた方で、こつこつと近在の民話を集めたようです。

土地柄、義経ものや、坂上の田村麻呂、奥州藤原家の物語などがあり一帯は民話の宝庫だったようですね。

うれしいのは、一つ一つのお話に、語った方の名前があることですね。

「おめぁ、まだ起ぎでるつもりがぁ?」

「むがす(昔話)聞がしぇろって?」

「んだば、ずんつぁん(爺さん)の むがす聞がしぇべんがな」


・・・囲炉裏の炎に照らされて、昔話に目を輝かした子供たちが浮かんできます。

先ず、出だしにしびれました。


つづく?どうしようか、考え中。