「あどけない話」      

智恵子は東京に空がないと言ふ、

ほんとの空が見たいと言ふ。

私は驚いて空を見る。

・・・・・・・・中略

智恵子は遠くを見ながら言ふ。

阿多多羅山の上に

毎日出てゐる青い空が

智恵子のほんとの空だといふ。

あどけない空の話である。

・・・・宮城に住んでいる。山好きだから、安達太良山は何度も登った。曇っていて霧が深くて、列島の背骨だから遮るものがなくて風が強い。そんな印象。

安達太良山の見える福島県長沼町で生まれた智恵子はやがて心を患う。

寺山修司は(さかさま文学史)「黒髪編」で、智恵子の言葉を聞き、驚いて空を見、やがて「あどけない話」と片付ける光太郎が彼女を狂わせたと説く。

智恵子は芸術家の妻でなく、普通の家庭を持ちたかった。しかし光太郎は、浜辺で千鳥と無邪気に遊ぶ智恵子すらも、芸術家の冷静な目で見る。

寺山は、智恵子が「空の話」をしているのではなく、「二人の愛の話」をしていたのだ。と言う。

・・・・・私たちは、彼が言うように他人を愛していてるつもりが、愛しているのは自分だったり、自分が誰よりも、家族、あるいは友人や恋人を愛してると錯覚してはいないだろうか?

国を憂えた政治家が、いつしか自分の当落だけを憂うようになったように、

いつしか、愛してるのは「自分の立場だけ」にはなっていないだろうか?

今一度、愛する人に出会った原点を見つめ直そうと思っている。

作家の井上ひさし氏が亡くなりました。


山形生まれの仙台育ちで、東北に縁が深い方でした。


出世作「ひょっこりひょうたん島」が有名でしたね。藤村有弘の「ドンガバチョ大統領」、中山千夏の「博士」でしたか?なつかしいですね。


ボクは「腹鼓記」が好きでした。


本が手元にないので、記憶のままに言いますと、タヌキの金玉ブクロは、広げると畳何畳分くらいの大きさになるそうです。


また、日本人の半分かは、タヌキなんだそうで、その代表的なのは、聖徳太子。一度に百人の話を聞くなんて、タヌキじゃないと出来ないワザだとか。


読んだボクは思わず、辺りの人を思い浮かべました。
もしかしたら、あいつももタヌキかと?


今朝の新聞に哲学者の梅原猛氏が書いてました。
「井上氏は左、ボクはどちらかと言えば保守。でも、国を思う気持ちは同じ」


日本はまた一人、貴重な人を失いました。


ご冥福をお祈り申し上げます。

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4月10日は、月山の夏スキー場開き。

この時期に月山の麓、志津温泉に泊まって山に入るのは3シーズン目になりました。

四人で来たのですが、他の人達は10年以上のベテラン。今回もお世話になります。


志津温泉には夕方着きましたが、「ただ、風呂に入って酒を飲むんじゃつまんない」ということで、かかとがフリーのテレマークスキーの都合上、「花魁滑り」の多い中、豪快な「男滑り」をするAさんと、石跳川沿いをネーチャーセンターまで軽~く一本滑ってくることにしました。

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翌4月11日8時半、仙台からの10人と姥沢駐車場で合流しました。

リーダーのTさんお世話になります。ドジなボクに、忘れたタイツ貸してくれたから言うんじゃないけど、Tさんは地図読み、行動力、決断力、滑り技術全てにおいて傑出したリーダーです。

今日は、月山山頂から志津温泉までの、滑りだけで8キロの超ロングコースです。

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雨模様の天候も徐々に回復してきました。

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雲海の中を進みます。

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ようやく山頂「月山神社」です。

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鳥海山もくっきり。

「雲の嶺 いくつ崩れて月の山」芭蕉 旧暦6月8日といいますから、7月の中旬でしょうか?芭蕉さんはこの方向から「息絶え身凍えて」登ってきました。きっとこんな天候の月山を詠んだのでしょうね。

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「ここ滑んの?マジ?」とどまるわけにはいかない山スキーは、基本的にギブアップ出来ません。

「やったろうじゃねーか!」とりあえず斜め下方にしずしずと進みます。

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谷間の向こうは確か朝日連峰。ゆるやかな斜面もありましたが、間もなく四谷川のえん堤を渡り最後の地獄、1時間の超急登です。「♪人生楽ありゃ苦もあるさ」ですね!

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地獄の登りをなんとか切り抜けて、ふと振り返ると、月山、湯殿山がくっきり。


月山の山をいくつも経験しているAさんが、「滑りはこのコースが一番じゃないか」って言ってました。

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終着、志津「五色沼」到着。山スキーの後の楽しみはなんと言っても温泉、そして山形と言えば「そば」

昨日の宿「えびすや」さん、6時近い到着にも関わらず、今日は帰る私たちを優しく出迎えてくれました。

入浴後は鍋いっぱいに山菜の入ったつゆにつけて食べるそば。

「まいう」


月山バンザイ、「えびすや」さんバンザイ、そして3人の優しくて熱いテレマーカーばんざ~い。