エレクトーン・ピアノの演奏上達法ブログ -65ページ目

本物の練習とは?<2>

昨日に引き続きウィントン・マルサリス氏の

練習方法からの引用です。


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2. スケジュールを書き出すこと:


スケジュール(タイムテーブル)は

あなたの時間を計画的にする助けをします。


あとで練習する複雑な曲の基盤になるものなので

その前に基礎練習をする時間を必ず設けて下さい。


例えばもしあなたがバスケットボールの練習をするとしたら

スケジュールの中に必ずフリースローを入れるでしょう。


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元が英文なので日本語訳を読むと

なんだか回りくどくてわかりにくい気がします。


私がこのセンテンスを読んでまず考えたことは

スケジュールを立てるにあたり

「 短期的目標 」と「 長期的目標 」の両方を

明確にしておく必要があるのではないか

ということでした。


・この曲が弾けるようになりたい

・こんなテクニックを身につけたい


こうした今すぐにでも結果が欲しいことがらと


・こんな演奏家になりたい

・いつかあの曲が弾けるようなテクニックが欲しい


といった将来の目標を自分の中で区別して

それぞれ別にスケジュールを立てないと

限られた練習時間の中で

なにを優先したらいいのか見失い混乱しそう

と思ったからです。



モデルケースを書いてみます。


頭の中で考えないでちゃんとノートに書き出しましょう。

目で文字を見るのと見ないのでは

切迫感や、やる気が全く違ってきます。

(経験者は語る・笑)


JECやYOC、もしくはグレードという

期日が決まっている目標の場所で

ある程度完成された演奏をしなければいけないことがある

と仮定します。


この場合、曲は決まっているでしょうから

全体の譜読みとともに

弾けない部分の攻略が必要になります。


 譜読み

  ↓

 テクニックが追いついていない部分の練習

  ↓

 音楽的完成度を上げる


当日から逆算してそれぞれの期限を決めます。

そして自分が音楽のために使える時間を書き出します。


できれば平日と休日に分けて。


それから学校の試験やお仕事の関係で

楽器に座れない日があらかじめわかっていたら

それを明確にしておきます。


自分の持ち時間と期限までの練習終了に

矛盾はないですか?


あったらどうしましょう?

捻出するしかありませんよね。


無理をするのはよくありませんが

それでも本番の日にちを変えることはできません。


まだ練習に当てられる時間はないか

毎日の生活をここで見直さなくてはいけません。

これが短期的スケジュールの

数ヶ月単位のモデルです。



私は先日、4月のコンサートでは

普通に仕事をしながら準備しましたので

編曲、楽譜書き、レジスト作り、演奏

と考えたら

普通に使える時間では全く足りませんでした。


ということで、自分に課したのは

毎日何があっても午前3時まで練習することでした。


それからスキマ時間を5分でも利用すること。


落ち着いた時にゆっくり、などと言っていたら

到底間に合いそうになかったからです。


本題からそれますので詳細は省きますが

私は譜読みが早くありません。


楽譜を譜面台においていますが

レジストなどの確認のためで

覚えてしまわないとものすごくあがります。


よって人より練習時間はどうしても長くなります。


久しぶりに身体に影響が出るほど

休憩、睡眠などの時間を削りましたね。


ひとつの敗因は

楽譜書きに手間取ったからです。

(この時点で

 書き出したスケジュールを持っていなかった)


今にして思えば

楽譜を書きながらも並行して出来るところから

練習を始めていたら良かったなあと(笑)


ね?スケジュールって大事ですよね。



そして長期的スケジュール。


今はどれだけ頑張っても弾けない曲がある。

でも弾けるようになりたい。


そんなとき。


自分に何が足りないのか一生懸命考えましょう。

先生に伺うのもいいと思います。


たとえば指が潰れてしまうために

速いパッセージが弾けないとします。


潰れない指を作るために

エチュードを自分に課すのもいいでしょう。

筋トレも有効だと思います。



速くは弾けるけど粒がそろわない場合は?


手首の可動範囲が狭いのかもしれません。

もしくは関節に力が入りすぎて

自由度が下がっているのかも。


これも楽器に向かいながら

地道に気をつけて脱力している状態を

身体に学ばせなければいけません。


また正しい姿勢の維持も大事ですが

もともとの癖を直すのは

並大抵の努力ではできません。



こうしたテクニックを底上げする練習は

長く、休むことなく、地味に続けるしかありません。


短期目標を達成するための練習が大変な時でも

ほんのちょっとの時間でもいいので

よほど切羽詰まった状態になるまでは

毎日のスケジュールに組み込んでおくと

良いと思います。


こういう根本的な練習は

中断してしまうとすぐもとの癖が出てきてしまうからです。

(これまた経験者は語る・笑)


これがマルサリス氏の言う基礎練習に当たるのだと

思います。


自分の弱点を克服するために必要なエチュードを

見つけることはとても重要なことですね。



===


  以下の本はお勧めです。


  特にエチュードは一曲ずつが短くて

  ポイントがはっきりしていますので

  だらだら譜読みに時間を取られません。

  1~3巻まであります。


  譜面は優しいですが

  目的をもって練習してみると

  それができるようになるには

  かなり努力が必要です。


>>オムニバス・エチュード(黒河好子)


  スケール集も配列が画期的です。

>>徹底攻略全調スケール集(黒河好子)


===



・日程に関すること

・将来の演奏のために今しておかなくてはいけないこと

・一日の使える時間がどのくらいあるか


こういうことを明確にした上で

日毎、月毎、

そして年単位のスケジュールを考えることは

上達のための練習効率を上げてくれるのではないかな

と思います。


何のために練習するのか

そのためになにを練習するのか

時間配分はどうしたらいいか

何から始めて何につないでいけばいいか


くどいようですが

短期・長期的な目標をしっかり持って

使える時間を有効に使いたいものですね。


もちろん私自身もそう思って練習していますし

そのためにまだまだ試行錯誤の途中です。



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