エレクトーン・ピアノの演奏上達法ブログ -32ページ目

コンクール本番に向けての練習のしかたについて

一般部門に出場された生徒さんから
ラインが来ました。
 
彼女のエントリーしたところは
店大会が全部終了してから
上の大会への推薦者が決まります。
 
嬉しいことに
店代表に決まったようです。 

ご本人談によると12年ぶりに
コンクールにエントリーしたとのこと。
 
最後が中学生のころのようです。
 
ですから店別でいい演奏ができれば十分
私も生徒さんもそんな風に思っていました。
 
二人とも射程範囲とは確信していなかった
次の大会は約6週間後です。
 
しかも元々グレード習得コースなので
月に二回しかレッスンがありません。

次回のレッスンまでちょっと日が空きます。
 
ということでご相談をいただきました。
 
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スケジュールを逆算すると
仕事が最も忙しく
練習時間を取ることはおろか
ストレスと疲労がマックスの状態になることは
残念ながら避けられません
 
忙しさや睡眠時間の長さで
演奏のできばえが変わってしまう自分が
何とも不甲斐ないです
 
先生はそういった局面で
どのような準備をされていましたか?
---
 
お仕事
勉学
その他
皆さんコンクールに出るとき
それぞれいろんな事情を
抱えていらっしゃることと思います。
 
私の答えをシェアしたいと思います。
 
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不安感について
思ったより長文になりました
ゴメンなさい

結論から言ってしまうと
現在の貴女の状態で
8月の本番は何も心配いらないです
 
唯一不安があるとしたら
あまりに緊張して
頭が真っ白になったとき
カット前のサイズで弾こうとしてしまうこと
くらいです

でもこれも
もう充分
現在の5分バージョンで練習されていますから
私は心配していません
 
 
ちょっと回り道になりますが
私が心掛けている
演奏を完成させる手順を書いてみます
 

本番の演奏というのは
絶対緊張します
 
というより緊張感のない演奏は
聞いている人に
何も伝えることができません

では緊張しても崩れない
というのはどういう状態か
ですよね?
 

これが成立するのは
体が覚えるまで
テクニックに何の不安もなくなるまで技術を磨く
ということにつきます
 
・難しいフレーズは指使いをきちんと決める
 
・ミスをしがちなところを
 なんで間違えるか分析して原因をつぶす
 
・指先だけで何とかしようとしないで
 体全体の動きを理解し覚える
 
・勢いで弾くのではなく
 若干遅めの極めて指が回りにくい速度で弾く
 
・細部に渡って
 今なぜこの動き(体も指も)が必要なのかを理解する
 
・もしミスした場合でもリカバリできる練習をする
 
 
このあたりを細かく分けて
無心に練習を重ねることで
「 何度でも同じことができる状態 」
に持っていきます
 
たとえ5分でもいいのです
「 できなかったらどうしよう? 」
などと考える必要もありません
 
ひたすら一つずつ
淡々とこなしていくだけです
 
ここがしっかりできていれば
大崩れすることはまずありません
 

以上が
演奏をミクロでとらえたときの注意点です
 
 
では今度はマクロの視点です
 
良い演奏とはどういうものか?
 

「 何か 」を人に伝えることが出来ることです
 
これも実は当日考えることではありません
 
 
曲の全体の構成から
各パーツに意味を持たせます
 
イントロだからこのくらいの音量で
このくらいのテンポで弾く
テーマは
(複数回あるので全体の中の位置で変わります)
それぞれこの音量でこのくらいの熱量で弾く

こんな感じです

それを緻密に計算して
練習の段階で決めてしまいます
 

当日の自分の気持ちで
と言われる方もいらっしゃいますが
そんな不確定要素に頼っていては
理想の演奏には手が届きません

練習時の冷静な時に
完成図を描いて覚え込むことが大事です
 
 
そして本番
やってきたことをただただ再現するだけです
 
さっきも書いた通り絶対緊張します
 
その原因はその日のホールだったり
きいてくださる人の状態だったり
色々です
 
外的要因を
貴女がコントロールすることはできません
 
でも影響は受けます
 
それでいいんです
 
こんなにたくさんの人が聞いてくれるんだ
とか
こんなきれいなホールで弾けるんだ
とか
できるだけ自分にとってポジティブなことばとして
脳内にインプットします
 

これが当日できることです
 
演奏を完成させるのは
こういう段階を経て到達します
 
 
これは私だけの経験ではありません
 
たくさんの師匠や
私が寄り添ってきた生徒さんたちを見てきたなかで
共通していると感じる要素です
 
 
では貴女はこれから6週間で何をするのか
 
もしもまだ上に書かれたミクロ視点の
テクニックで不安があることがあれば
まとめて時間が取れるとき
などと構えないで
短い時間でいいので
ちょっとずつ塗りつぶしていきましょう
 
問題点を書き出すのもいいかもしれません
 
そして時間があるときは
全体を通しながら
ひたすら頭を使い
今弾いている先のフレーズを
どうするつもりだったか思い出しながら
再現する練習をします

これの繰り返しです
 

そしてこうした締め切りがあるときは
その日までできることを使える時間の範囲内で
ルーティンとして繰り返すんです
 
お仕事をしていることも
それが忙しいことも変えられません
 
変えられないことを考えても無意味です

それでも自分は決めたことを
やれるだけ
ちゃんとやった
それが自信になります
 

貴女が100メートルを8秒で走ることは
できませんよね?
 
今できないことは諦めるでしょう?
それと同じ

自分が納得いくまで時間をかけられることって
誰にとってもあり得ないことなんですよ
 
 
あと私の体験談を
 
大事な演奏の前(かなり長時間弾く予定)
本番の日からさかのぼって二週間前から
仕事を休みにしたことがありました
 
結果
この日はうまくいきませんでした

もう一度同じような状況の時は
本番一か月前に5日間休みを取りました
 
本番前までは普通どおり仕事をしました
 
こちらの方がとてもうまくいきました
 
 
結局直前の詰め込みって
案外役に立たないものなんです
 
それよりも
店大会までにした努力を信じましょう

曲に取り掛かってから
今までの時間を信じましょう
 
 
これからの時間はあくまでも
「 あとちょっと上乗せできたらラッキー 」
くらいの感じでいいです
 
聴いてくださる人にとって
最後のあがきは
評価を大幅に変えるほどのものではないのです
 

とにかく淡々と無機的に準備する
 
当日はただひたすら
「 伝わって! 」
と願いながら弾く
 
自分の心を動かすのは
当日の5分間だけで十分ですよ
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ちょっと改編したり割愛したりはしていますが
おおむねこういうやり取りでした。

いろんな先生のいろんなご意見があると思います。
 
私はこうやってコンクールや
グレードや
コンサートを乗り切ってきました。
 
たまに痛い思いもしながら(笑)
 

このやり取りのあと
まだ数回ラインの記録があるのですが
本当に長文になってしまったので
後日談は次に投稿したいと思います。
 
 
長文
最後まで読んでいただけたなら
ありがとうございました。
 
 
 

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