ビジネスコンピテンシーの4つめは、
サービスマインド・ホスピタリティーマインド」です。

 

 

サービスでも、形ある製品をつくる製造業でも、
人の役に立つ事が何よりも重要です。
相手のことを何よりも大事に考えるこころ
ビジネスには求められます。

 

 

 

【ES・面接例】

 

自分の利益では無く、
相手の利益を優先した結果、
相手を助けると共に、
自分をも生かすことにつながるような体験があれば、
まとめて事前に記載しておきます。

 人は自分が一番かわいい動物ですので、

利己=自分の利益を第一にします。

 ただ長く続く、企業や事業は、

利他の心=まず相手の利益を考える心

を持っています。

 それが無ければ、永続的な事業運営は

難しいからです。

 あなたが永続的に社会に必要とされる人材と

なるためには、利他の心、わかりやすく言えば、


今はやりの「お・も・て・な・し の心」

ホスピタリティーが必要とされます。

 人の命を救うために、自らの命を捨てることまでは、

なかなか出来ないですが、自分の利益だけを

考えるのでは無く、

まず相手の立場から理解できるようになれば、

有用な人材となれるでしょう。

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ビジネスコンピテンシーの3つめは、
組織行動力・チームスピリット」です。

 

 

企業は一人で運営されるものではありません。
ALL FOR ONE ONE FOR ALL
の精神が大事です。

 

 

ES・面接例
 

 

自分一人で出来ることは限られています。
そして何よりも企業などの組織に入ることは、
多くの方々の心や利害を判断して、
より大きな成果につなげていくことが必要です。
アルバイトやクラブ活動などで、
多くの方々を巻き込んで、
より大きな成果を上げた体験があれば、まとめて事前に記載しておきます。


多くの企業が体育会系のクラブに所属しているメンバーを
優先的に採用するのは彼ら、彼女らの多くがこの

組織行動力・チームスピリット」を身につけているからです。

 かつて面接した学生は、陸上の選手でした。
高校時代に優秀な成績を修めて、推薦で東京の大学に入学し、駅伝の選手に選ばれました。
 驚くことに一日の練習キロ数は40KMとのことでした。

 しかし彼は2年の最後に足首を痛めて、裏方の仕事に
回りました。
 面接では無念な思いを抱く彼の心情が伝わってきましたが、
彼はマネージャーとして有意な仕事をつとめ、
箱根駅伝への出場に大きな役割を果たしたことが、
面接官としても理解できました。

 本人は「挫折」という言葉を使いましたが、
私は違う、と思いました。

 「あなたはチームのために、自らが走りたい、という思いを
胸に秘めつつ、チームのために貢献してこられた。
それは FOR THE TEAM として
、すばらしいお仕事をしてこられましたね。」

と申し上げました。
 もちろん彼を採用致しました。

 自分が主役でなければいやだ、という方は組織では
難しいかもしれません。
 一人一人の役割を認識して、
『自分にできることは何か。チームのために!』

 体育会に限りません。どのような環境でも
自分のことではなく、仲間やチームや組織のことを優先して、
行動すること。

 そのような思いで、人の役に立った経験を明らかにして下さい。


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ビジネスコンピテンシーの2つめは、「逆境力」です。

 ビジネスでは、そして人生では大震災や大事故など
予期せぬトラブルに見まわれる事があります。
そのような厳しい状況の中でも、活路を見いだし、
困難を克服しようとした、経験はどのような思考力にも勝る武器になります。

 

ES・面接例では、
 

 家庭の事情、クラブでの経験、アルバイトでの体験、
その他人生における、予期せぬ苦境の中で、
自らの工夫や思考で活路を見いだした体験があれば、
まとめて事前に記載しておきます。

 病気・事故・家庭環境の変化・・・。人の人生は予期せぬことの

連続です。そしてそれは企業でも同様です。

 マーケティングのフレームワークの一つにPEST分析があります。

PESTとは、

 

・Political(政治)
・Economic(経済)
・Social(社会・生活)
・Technology(技術)
 
の頭文字をとったもので、経営がおかれているマクロ環境、

つまり社会全体の状況を把握・分析するための手法です。

 法規制(規制強化・緩和)、税制、判例や景気
物価(インフレ・デフレ)、

金利・為替・株価、及び・人口動態、流行、治安・安全保障、自然環境

等が変化したり、
技術開発投資レベル、新技術の普及度、特許などにより

経営環境が激変することがしばしばあります。

 激変する環境の中でも、解決策を見いだし、次の手を打てる人材を

企業は求めています。

 あなたが今までの人生で切り抜けてきた「逆境力」をきちんと相手に

コミュニケートできるようにしておいて下さい。

 あなたが苦しんできた経験は、あなたの資産なのです。

 自信を持って苦しみ、もがいてきた経験を伝えて下さい。

 それがあなたの魅力です。

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2015年度の就活からリクナビがエントリーシートの規格化に乗り出した。

当然だろう。1社あたり2-3時間かけても、なかなか報われない。

2-3時間で済めば良いが、実際第1志望企業群ではその数倍の時間が必要となる。

 規格化は就活生にとって臨むところだ。

 しかしそれではどこで差別化するのか?

 やはり企業が望むポイント=コンピテンシーを押さえなければ、

勝てない。

 エントリーシートの基礎を12月1日までに完成させておかなければ、

2015年度の就活成功の可能性は低くなる。

 その意味で、企業が求めるコンピテンシーを押さえて、事前に基礎ESを完成させておこう!

 多くの企業が求めるコンピテンシーを約16のコンテンツに分解した。

 企業や業界によって求めるコンピテンシーは異なるが、この16の

コンピテンシーをマスターして、ESの基礎を完成させておけば、

ESでも面接でも困ることは無い。

 第1回目は「スピード」。

ビジネスは 品質×価格×納期 で決まります。

 良い製品 × 出来るだけ廉価 × 早さ

です。

 牛丼屋のキャッチフレーズでもありますが、ユニクロやマクドナルドの

ビジネスモデルを考えればすぐに理解できるでしょう。

 企業はこの「スピード感」を理解できる人が大好きです。

品質にこだわりすぎて、他社に先を越されて、倒産していった企業は

山ほどあります。このスピード感をESや面接で的確に表現できれば

就活で成功します。つまり
 

 

ビジネスで重要な事はスピードです。
いくらすばらしいアイデアや企画も他社に先を越されては、無価値となります。

 

ES・面接例としては、

自らの工夫や努力、もしくは周囲の仲間たちとの協力により、
不可能であると思われた時間的制約を克服した事例があれば、
経験にもとずいて、事前に記載しておきます。


 出来るだけ具体的に、出来れば数値化して、そして自分目線では無く、
ビジネス目線=企業目線で表現できれば、より成功です。

 ESの具体例はどこでも手に入ります。
 今から書き始めて下さい。
 私の経験では、合格するESは5~7回以上書き直し=推敲が行われています。

 合格する達人でもそれだけ推敲します。

 2-3回の書き直しで、第1志望群に合格することなどあり得ない、
と考えて下さい。

  成功する人は今すぐはじめる人です。
 必要ならば添削もします。
 下記アドレスまで。


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企業が
自社で働いて、成功するために必要とする能力・経験・資質
をコンピテンシーと呼びます
 

 

以下、多くの企業が汎用的に必要とする16のコンピテンシーを
列挙します。

企業においては、求めるコンピテンシーの内容や優先順位が
異なります。又全てのコンピテンシーを満たす必要はありません。
(金融業界と機械製造業では自ずと求める資質は異なります。
自己PRも同様ですが、異なる業界で同じような視点で
ESを作成したり、自己PRを行っても成功しないのは
自明の理です。)

その為採用ウェブサイトやOB・OG訪問を通じて、
どのコンピテンシーが、志望企業の中核となる
コンピテンシーなのかを、的確に見抜くことが

ESを通過させる重要なプロセスとなります。
又それが企業に入社した際に必要な資質の
一つである、情報収集力や分析力を保有していることの
証左ともなります

 

 

以下のコンピテンシーを正確に理解し、それを企業ごとに
応用できるスキルを高めましょう!!


ビジネスコンピテンシー1「スピード」
ビジネスコンピテンシー2「逆境力
ビジネスコンピテンシー組織行動力・チームスピリット」
ビジネスコンピテンシー
サービスマインド・ホスピタリティーマインド」
ビジネスコンピテンシー5「目標達成力」
ビジネスコンピテンシー6「情報収集力」
ビジネスコンピテンシー7「コミュニケーション能力」
ビジネスコンピテンシー8「人間関係能力」
ビジネスコンピテンシー9「向上力・啓発力
ビジネスコンピテンシー10
「ロジカルシンキング・ストラテジックシンキング
ラテラルシンキング」
ビジネスコンピテンシー11好奇心」
ビジネスコンピテンシー12「革新力・創造力」
ビジネスコンピテンシー13「業務確動力
ビジネスコンピテンシー14「人材牽引育成力」
ビジネスコンピテンシー15「チャレンジスピリット」
ビジネスコンピテンシー16「自己変革力」

次回からは上記16のコンピテンシーを詳述し、エントリーシートの
マスターデータを11月30日までに作成する手法を伝授します。


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 昨年度もこの時期に申し上げましたが、
近年就活において重要な要素を占めるのは、
エントリーシート(
ES)の提出です。
ESの作成について重要なことは、
相手のニーズ
(=企業側が求める能力・経験・資質)
を理解できるかどうかという事です。

例えて言うならば、チームスピリットが
必要なサービス業に対する
ES
私は一人でこつこつモノ作りをすることに、自信があります。】 
と記入して、企業側の求めるニーズに適合しているでしょうか?
 

面接をしていて、多くの学生の方々の最も多い過ちは、
自分のWANTS(希望・意向)を述べることに一生懸命ですが、
相手の
WANTS(採用基準・判断要素)には無関心すぎる
ということにつきます。
自分の希望を述べるのは得意だが、
相手があなたを採用する意図・基準には無関心である、
ということです。

 

 

分かりやすい話をしますと、マーケティング部門への配属を
希望する大学生が、企業の採用ニーズを知らずに
ESを記載しても、
企業の人事担当者は、
(受験企業のニーズを理解できないようだから)会社に入っても、
(マーケティング部門では)使えない人材だね」と判断するでしょう。

勿論書類選考で落ちて、面接には進めないでしょう。

 

人気のある優良企業は、年間応募されてくるESが数万通に
なりますので、
ESであなたを判断する時間が、
もしかしたら1~5分かも知れません。
だからこそ相手のニーズ、
企業サイドの
WANTSをつかまなければ、
その時点で不合格となる可能性が高い、といえます。


あっという間に12月1日はやってきますので、
今からESの準備をして、達人になっていなければ、
手遅れになります。

しばらくはこのテーマでそのコツをお伝えしていきます。

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  博士後期課程や既に博士号を取得しているポスドクと呼ばれる、

学術研究員達のキャリア・デザインを担当していると、

自らのキャリアを自律的に制御しようとする意思の強さの違いに

驚かされる。

 中国、インド、バングラディシュ・・・、世界各地から日本に学び

博士号を取得していく。

 母国に帰るわけでは無い、日本で働く。

博士号を取得しても、必要ならばどのような労働でも厭わない。

 自らを振り返り、そんなハングリーさを持てるのかと自問自答するが、

正直「何も言えない」。

 単にハングリーでは無く、ロジカルに日本での労働を

次のチャンスのための期間として考えている。


 間違いなく、日本はいまだ「パラダイス」である。

 「ブラック企業」だからと、モラトリアム期間を延長して、

就業を先送りする日本の若者と比較して、

「迷ったら、まず飛び込む」という姿勢の彼らと渡り合えるのか?

と考えてみれば、答えは言うまでも無い。


 海を越えて、一人で異国で学び、暮らす。

 生きていくことの厳しさ、そして尊さを理解した彼らに

打ち勝つには、よほどの根性が必要だ。

 日の丸を背負う若者達よ、

見る前に跳べ。


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授業のアンケート分析をしていて、いくつか興味深い結果が出てきた。
 4月の初旬の講義開始時と7月の講義終了時に

 進路選択スキル能力
 進路選択マッチング能力
 進路選択モチベーション能力
 進路選択自己効力
 自己効力感
の5因子に関するアンケートを行った。
 その中でスキルに関して4月の講義開始時と7月の講義終了時に5段階尺度でアンケートしたところ
                    

1.就活でどの程度の数をエントリーして、研究して、訪問したらよいのか理解している
2.選考試験・面接試験におけるルール・マナーについて熟知している
3.自分の希望する職種に就くための勉強・資格取得が充分である
4.第一志望とする企業への合格のために必要なコンピテンシーを理解している
5.受験したい各企業の採用コンピテンシーを理解している
6.第一志望企業群の企業情報・採用情報を熟知している
については、
   4月   7月                                     
  1.93 2.50
1.87    2.43
1.83    2.33
1.70    2.80
1.67    2.57
1.57    2.37
のように高い伸びを示した。


 同様にマッチングに関しては、                   

7.志望する企業を容易に絞り込むことが出来る
8.多面的な自己分析を完了し、客観的な自己認識ができている
9.ナビなどで1つ以上の職務適性検査を受けて、自らの職務特性が把握できている
10.我が国及び世界における就業可能な20~30の職種・職務について書ける
11.我が国及び世界における就業可能な20~30の業種・業界について書ける

については同様に5段階尺度で
   4月   7月                             
  2.03 2.53
2.00    2.83
1.93    3.97
1.67    2.43
1.57    2.47
のように高い伸びを示した。

 一方、       
12.自らの適性が無い企業でも、有名企業であれば入社したい 
13,他人に対して自慢できる企業に入社したい気持ちが強い
は、 
       4月   7月      
   
  3.63  3.40
     2.93       2.70
と、それぞれ平均値が低下している。
 
 適切な就活スキルやマッチング、モチベーション教育が行われれば、虚栄を張って
大企業しか入りたくない、とか 適性のない企業でも有名企業であればかまわない、
などのような、将来的な早期離職につながる就職行動が低下することがわかる。

 まもなく2015年度の就活が始まるが、むやみに焦ることなく、
一つ一つ堅実に就活スキルを身につけて欲しい。

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昨日訪問した企業は、特許法人とビックデータコンサル企業。

いずれも多大な業務を抱えて、人材ニーズが極めて高い。

勿論いずれも求めるスペックは極めて高いが、人材はいくらでも欲しい、

という状況である。

 平均求人倍率などはこの世界では意味が無い。

 とりわけ知財関連業務は、グローバル化の中で、

その業務量は増えることは
あっても減ることは無いだろう。

 新幹線の車中でWEDGEを読んでいたら、

「厄介者、パテントトロール」という記事を見つけた。

「自分では発明せずに第3者から特許を買い取り、

組織的に特許裁判をおこす、主として
元金融出身者」を指すとのこと。

 ここでもやはり知財専門家の活躍の場が、

負の意味かも知れないが、あるだろう。

 今我が国で「石炭企業を目指します!」と公言する学生がいれば、

珍しいし、
何を考えている?と思われるであろう。

しかし中国では石炭産業は今でも大きな市場を
形成している。

 又中国では新卒の採用市場が冷え込み、

多くの中国人が海外、とりわけ隣国である
日本になだれ込んでいる。

韓国では上場企業の三分の一しか新卒採用を行わないため、


従来以上に海外市場での就活に励んでいる。

 中日韓の国民感情とは別に、採用市場は正に市場原理に従い、

動いている。

私がお会いしている中国の方も、生きることに一生懸命である。

 日の丸を背負い、これからの我が国の未来を切り開く日本の若者に

キャリアマインドを醸成し、就業の中で自己実現の道を切り開いて

頂くことを
ミッションにしている我々にとっては、

看過し得ない現実がそこにある。


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先日理学部3年生の男子学生から「キャリア講座」に関する相談を

受けた。

大学教育センターの教授からのご紹介。

テーマは、

1,なぜ大学院に進学するのか、と大学院の詳細情報

2,進学後のキャリアについて

であった。

 国立大学では多くの理科系学生が大学院に進学するが、

なぜ大学院でなければならないのか?

について素朴な疑問を持つ有志30名が対象とのこと。


 2,については、講義は可能だが、1,については

私では無理なので、別の方を紹介する、という話をしていたが、

幹事のU君は、「そもそも自分たちがどのような選択肢で大学院に


進学し、そして就職するのか、についての根本的な方針が

見えていない」とのことだった。

 ちょうど彼もコロンビア大学アイエンガー教授の「選択の科学」に

ついて少し理解していたので、話を振ってみると自らを幸福にする

キャリア・デザインとは何か?
という話になった。

 「今まで、そんなことを考えたこともありませんでした。

理科系ならば大学院進学が当たり前ですし、自らのキャリアを

生涯にわたる、人生設計というマクロな範疇で
考えたことも無かった

です。」ということで、「キャリア講座」についても再度30名のメンバーと


話し合う、とのことでその日は別れました。

 先週は研究のフィールドワークで別の講義もありましたが、

「キャリアは就活の今だけのテーマではなく、どうすれば自分の

インナーコアを理解し、自らの自己実現を図るかという


生涯のテーマです。」ということをお話しました。

 人生は思い通りに行かない場面も多いですが、自らのビジョンや

ゴールを明確に定めておけば、大きくぶれることは無い、

ぶれても軌道修正が可能、そして

自らが思い描く人生が送れる、と思います。


 皆さんも自らビジョンとゴールを明確に描き、自分が望む人生を

おくって下さい。

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