先日理学部3年生の男子学生から「キャリア講座」に関する相談を

受けた。

大学教育センターの教授からのご紹介。

テーマは、

1,なぜ大学院に進学するのか、と大学院の詳細情報

2,進学後のキャリアについて

であった。

 国立大学では多くの理科系学生が大学院に進学するが、

なぜ大学院でなければならないのか?

について素朴な疑問を持つ有志30名が対象とのこと。


 2,については、講義は可能だが、1,については

私では無理なので、別の方を紹介する、という話をしていたが、

幹事のU君は、「そもそも自分たちがどのような選択肢で大学院に


進学し、そして就職するのか、についての根本的な方針が

見えていない」とのことだった。

 ちょうど彼もコロンビア大学アイエンガー教授の「選択の科学」に

ついて少し理解していたので、話を振ってみると自らを幸福にする

キャリア・デザインとは何か?
という話になった。

 「今まで、そんなことを考えたこともありませんでした。

理科系ならば大学院進学が当たり前ですし、自らのキャリアを

生涯にわたる、人生設計というマクロな範疇で
考えたことも無かった

です。」ということで、「キャリア講座」についても再度30名のメンバーと


話し合う、とのことでその日は別れました。

 先週は研究のフィールドワークで別の講義もありましたが、

「キャリアは就活の今だけのテーマではなく、どうすれば自分の

インナーコアを理解し、自らの自己実現を図るかという


生涯のテーマです。」ということをお話しました。

 人生は思い通りに行かない場面も多いですが、自らのビジョンや

ゴールを明確に定めておけば、大きくぶれることは無い、

ぶれても軌道修正が可能、そして

自らが思い描く人生が送れる、と思います。


 皆さんも自らビジョンとゴールを明確に描き、自分が望む人生を

おくって下さい。

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