ヨシノのいた時代【6月の巻(1)】 | トリュフ・ラボ-アクマで4コマ-

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この記事はマンガの公開ペースの調整のために検討した読み物のコーナーです。
 このコーナーを始めた経緯については今までの記事(→最初はこちら)をご覧くださいませ。

 では「ヨシノのいた時代・6月の巻」

 昭和4年~20年の6月の出来事には以下が挙げられます。

 

1937(昭和12)年6月 第一次近衛内閣成立
1939(昭和14)年6月 国民精神総動員委員会が生活刷新案を決定
1942(昭和17)年6月 ミッドウェー海戦
1943(昭和18)年6月 政府「学徒戦時動員体制確立要綱」を決定
1944(昭和19)年6月 米軍、サイパン島に上陸
1944(昭和19)年6月 マリアナ沖海戦
1945(昭和20)年6月 最高指導会議が本土決戦準備の基本大綱を決定
1945(昭和20)年6月 沖縄守備軍が全滅



 今回は「学徒戦時動員体制確立要綱」についてざっくりと・・・

 日中戦争の頃まで遡り、1938(昭和13)年6月の「集団的勤労作業実施に関する通牒」により、学生は長期休業中に勤労奉仕を行うことが決まりましたが、この「学徒戦時動員確立要綱」ではさらに踏み込んだ内容が義務付けられました。

 具体的には学生全てに防空訓練を徹底する。
 さらに男子学生には戦技を習得させる。
 女子学生には看護訓練を行う。
・・・これらが、戦況極まった際には速やかに学生を戦力化するための準備だということは想像できます。

 また勤労奉仕も拡張されます。
 農作業や工場への動員など、適用範囲を広めて定められます。
 この段階では「期間」の記載は見つけられませんでしたが、同年10月には年間の3分の一の期間を勤労に当てて良しとされ、後に通年の動員も決定します。

 


 個人的に印象に残っている資料は「女子校を工場化」したことを報じるニュース映像です。
 この映像でナレーションは「学校を工場化することで女学生は卒業後に速やかに"熟練工"として女子挺身隊に配置できる利点がある」と言っていました。

 ・・・利点かぁ・・・

 学生の卒業後の将来を勝手に決めてしまうのか?

 

 

 

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