動員学徒の日常(5)【ヨシノとミコト】 | トリュフ・ラボ-アクマで4コマ-

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ヨシノ編タイトル


動員学徒の日常(5)

(No.ym-015)
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当ブログのメインコンテンツの4コママンガは「カナエとムジャ子」の過去の出来事を描いた「ヨシノとミコト編」をお送りしています。

 今回は第3幕「動員学徒の日常」の5回めです。
 なお、第3幕は次回がラストです。

<キャラクター紹介>

3コマ目

左:アツコ(この子はドン臭いんじゃなくて、落ち着いているんです!)
中央:ヨシノ(今回は出番なし)
右:サヨ(空襲に対しては、この子みたいな反応が普通でしょう)


<補足解説>

 太平洋戦争当時、空襲の危険を知らせる警報には「警戒警報」「空襲警報」がありました。


「警戒警報」
 該当する地方に敵機の編隊が向かっているが相応に距離が離れている場合、または該当の地域に敵機が接近しているものの数が少数の場合に発令。
 避難の準備をする、夜間は灯火管制を敷き、防空壕への避難を行うこともあった。


サイレンは「ウーーーーーー」(3分間鳴らしっぱなし)


「空襲警報」

 該当の地域に相応の数の敵機がさらに接近しており空襲の可能性が高い場合に発令。直ちに防空壕への避難をする。 
 なお、空襲警報が発せられたとしても必ず空襲が行われたわけではないようですし、逆に空襲警報が発せられていないにもかかわらず空襲に遭った地域もあります。


サイレンは「ウーー」(4秒間) ・・・(8秒休み)を繰り返し


 今回のマンガに描いた「警戒警報」のエピソードは完全に推測で考えたものであることをご了承ください。
 ですので具体的に昭和20年の何月何日なのか?ということは明言できませんし、さらには昭和20年の春ごろに広島に警戒警報が鳴ることがあったか?ということも、あくまで「そういうことがあっても不自然ではないだろう」という推測で描いています。

 推測の根拠としては弱いかもしれませんが、当時の状況をネット上で見れる範囲で探ると、警戒警報と空襲警報の発令の頻度が非常に高いです。

 自分の住居のある千葉県では昭和19年の11月以降に空襲警報と警戒警報は合わせて500回以上発せられたそうです(2015年8月10日付、読売オンラインより)。
 また、広島に近い尾道の因島では昭和20年7月28日の一日だけで9回の警戒警報または空襲警報の発令がありました(中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターWebサイトより)。


 このような状況の情報から広島地方でも、あの日以前にも空襲警報はともかく警戒警報は鳴っていたであろうと推測しました。


<お知らせ>

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