4コママンガ「カナエとムジャ子」は引き続き2011年に刊行した同人誌「旧版カナエとムジャ子」から一本づつお送りします。
今回は20回目です(全22回)。
このお話のはじまりは →こちらです。
もう忘れ去られているかもしれませんが(笑)、このお話のメインとなる事件の発端となったのはカナエの弟のレイジです。
今回のマンガは、そんなレイジとアリサの顛末。このお話の主題とはほとんど関係のない息抜き回です。
レイジがテンシのアリサに頼み事をしなければ、カナエは、もうしばらく幸せな「夢見るクン」でいられたかもしれません。
レイジがカナエの夢を「現実」にしてあげようとして矛盾のスイッチを入れてしまったのです。
現実を知っても、現実に追い詰められてもなお、夢を楽しく追い続けることができる幸せな人もいると思います。
しかし、カナエはそうではありませんでした。
むしろ現実と自分の夢とは相容れないと最初から思っていたフシがあります。
だから、カナエは矛盾を抱えているわけです。
夢が現実になるということは、夢が現実に侵食され異質のものに変えられてしまうこと、という矛盾です。
でも現実に侵食されすに夢は叶えたい、だから現実世界のほうが変わってくれることを期待する・・・、しかし現実世界が変わってくれるわけがないことがわかっている。
だから絶望してしまった。
それを克服しようとするお話が、この「旧版カナエとムジャ子」でした。
へぇ~、そうだったんだ!
(描いてた僕も、わかってなかったんかい!?)
さて、今回もおまけでキャラクターデザインのラフをアップします。
この子は覚えている方もいるといいな~と思ってるのですが、いかがでしょうか?
そうです、カナエとムジャ子の中では、とりわけ上手くまとまったお話だと自画自賛している
「並行時空編」に登場した「ミコト」です。
ミコトの正体は何者なのか?、この3年間で伏線をわかるように撒いてきましたのでバレバレだと思います(伏線を回収するお話が描けなくても察して頂けるように「わかりやすく」してたんです(^^;))。
ですので、前回の戦時中の子とのお話を描くとしたら、いかにして伏線とは関係ないところを作れるかがポイントだと思っています。
今回もビジュアルの話題に絞りますと、僕はキャラクターデザインをするならSFとかファンタジーとか「空想的なコスチューム」が好みです。
以前に在籍してた会社の上司の影響もあって村田蓮爾さんの絵(とデザイン)に傾倒していたことがあります。
またファンタシースターオンラインシリーズとかアルトネリコシリーズ(両方ともゲームです)のキャラクターデザインも好きでした。
カナエの「縦セーター」も何気にそれらの影響を受けていたりします。
シンプルにして体のラインというか「体幹の流れ、力感または肉感」を隠さないようなシルエットが好きなのです。
「見てて気持ちのいいキャラクターデザイン」が目標です(笑)

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