当初はバッドニュースを取り上げるという趣味の悪い主旨がありましたが、現在はそんなこともなく良いニュースも取り上げることがあります。
そして、今回はグッドニュースになるかバッドニュースになるかは私達次第?って感じの話題です。
冒頭のマンガで語られている通り、今年の春闘は経営側もベースアップに前向きな印象を受けます。
政治も後押ししていますし、もちろんサラリーマンも望んでいるからでしょう。
あまり好景気が巡ってこないねえ~などとぼやきながらアベノミクスを見ていましたが、今期は久しぶりにGDPがプラスになりました。
消費増税による景気への悪影響も一段落付いたと言われます。
それでも景況は目標としていたところには届かず、特に個人消費の伸び悩みが課題だとのことです。
だから、ベースアップを推す・・・自然なことです。
ところで、「給料が上がったらどうする?」という問いかけ・・・
どのように考えますか?
経済の好循環の実現には、消費者の消費行動が不可欠でしょう。
つまり、所得が増えたら、その分は使おう!
積極的にお金で買える幸せを獲得しよう!
・・・という呼びかけは、ごもっともです。
「お金で買える幸せ」だなんで無粋だと思われる方もいるかもしれませんが、お金で買えない価値もある一方で、買えるモノがあるのも覆し難い事実だと思います(そんなコマーシャルもありましたね)。
でも!思い出して下さい。
あのリーマン・ショックでいろいろなモノ・コトが一気に暴落したことを!
安定した収支を享受するのが構造的に難しくなってしまったことを私達は知ってしまった。
安定などすぐに吹き飛ぶことを体験してしまった。
僕の所属していた会社でもプロジェクトが中止になり、経営が苦しくなりました。
2008年のリーマン・ショックのあと、2009年には派遣切りが問題になりました。
終身雇用制度がなくなっていくと言われて久しいですが、実際、サラリーマンは気楽な稼業でもなくなってきていると思います。
そんな危うい情勢では、万が一にそなえて蓄えておく・・・これも自然なことです。
ところで「良い景気」というのはどういう状態だと思いますか?
僕は単に一時的に所得が増えるということではないと考えています。
「ファイナンシャル・プランニングが立てられる」こと、つまり「経済面で安心感のある生涯設計の見通しが立つこと」ができて、ようやく景気が良くなったと感じられるのではないでしょうか?、そして多くの人はそれを望んでいるのではないでしょうか?
その将来の見通しがあって初めて、大きな消費に走るのではないでしょうか?
もっとも、海外との競争をしなければならない中で終身雇用をはじめとする旧来の安定した雇用制度を維持するのは難しくなっているのだろうとも感じています。
私達は流動的な雇用情勢の中で、これから働いていかなければならなくなるかもしれません。
ただし、だからと言って、いつまでも個人消費が伸びず景気も回復しないってことはないと考えています。
これは希望も混ざっていますが(^^;)。
終身雇用をはじめとする旧来の雇用環境が変貌した状態で、私達が将来の見通しや生涯設計を立てられるようになれば、再び「お金で幸せを買おう」って気分になるかもしれません。
そのように考えられるかどうかは政治の働きは大きいですけど、私達次第という要素もあると思います。
変化してしまった雇用情勢の中で、将来の見通しや希望と、それがもたらすであろう消費マインドを喚起できるかどうか?、そして経済の好循環を実現できるかどうか?
そのためには政治と私達の両方による努力と挑戦と前向きさが求められているのではないでしょうか?
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