コラムなタイム -53ページ目

本との気持ち21

「脳力UP」勝間和代 著
(講談社・定価840円)

 和代さんのご幼少からのパズル狂が彼女をサクセスストーリーへと導いた。そんな自信たっぷりな文体がグイグイとこちらを奮起させる本のつくりがじつに小気味よく、しかも丁寧な見やすく読みやすい編集で仕上がっている本だ。
 パズルといっても空欄を埋めるようなパズルというイメージではない。彼女のパズルとは「難問」という意味で使われていて論理的展開で解決に挑むというカタチを取っている。そこが数多あるスキル本とは一線を画す切り口となり、読者の本気を試すような説得力が魅力になっている。
 立体思考とか水平思考とか言葉は難しいが、要はあきらめない気力が試されるのだ。後半には思考別の難問が並び延々と考え続けてみたものの解いても正解率はほぼ60%か、問題と正解を記憶して今後に役立てることとした。もっとも役立ちそうなのは165ページの問題に対する解答の損益分岐点の出し方。もちろん自身のサクセスにはもはやつながらないことは承知、むしろ脳活になり、雨上がりの快晴にはウォーキングへと出掛けた次第だ。
 ちょっと腐りかけた脳に活力を呼び覚ますのにうってつけな本であった。

勝間和代・脳力UP/勝間 和代

¥840
Amazon.co.jp

本との気持ち20

「源氏物語の女君たち」「源氏物語の男君たち」瀬戸内寂聴
NHK出版・750円(新書版・224ページ)

 山形の高橋美香さんの講演内容を復習するつもりで読んでみた。原文は学生時代にちょっとかじった程度だから、ほとんど詳しい中身の内容はいいかげんにしか覚えていなかった。そこでこの本を手にしたが、瀬戸内寂聴さんの刺激的な文章は快感的!な読書を体験させてくれた。男が女をくどく手ほどきに触れ、どこか男を小馬鹿にしている小気味よさには脱帽しきりであった。登場人物で一番好きなのは朧月夜と言ったら寂聴さんに叱られそうだが、千々に悩む朧月夜は見捨てられないと言えば許してもらえるだろうか。「雲隠」で源氏は死んで、その後、匂宮と薫が源氏の化身として登場する「宇治十帖」では女・紫式部は思い切り筆を艶っぽく濡らして書いているというから、まずはこちらから原文に触れてみることとしようなどと思っている。しかし、この本にはもう一冊「源氏物語の男君たち」というのもあり、そちらもかじってみたいと欲が出た。源氏君が乗り移るには早すぎるが、欲望的!な読書は止められない。「源氏物語」入門には手頃な二冊だろうと思う。

源氏物語の女君たち/瀬戸内 寂聴

¥788
Amazon.co.jp

源氏物語の男君たち/瀬戸内 寂聴

¥788
Amazon.co.jp

本との気持ち19

「仕事で使える¡ Twitter超入門」小川 浩
(青春新書・181ページ・798円)

 パソコン分野で新しい言葉が出ると、その言葉に関する本をつい手にする癖がある。その昔C言語って何だろうと思って読んではみたものの実践半ばで挫折。それでもMS-DOSやマックのハイパーカードにも挑戦。インターネットが登場してRSSやミクシーなどもあったっけ。そしてこのたび出たのがTwitterだ。手頃な新書判で、まずは早読み。チャットがそのまま検索エンジンになっているようだし、たったの140文字で無料でアクセスできる簡便な通信ツール。ブログとも違って俳句を作る気分でネットにつながるというのだ。一度書き込むとその後に関係する書き込みがずらっと並んで更新していくリアルタイムな速報メデイアというわけだ。まさに「地球の鼓動のように世界を駆けめぐる」とまで書かれ、すでにTwitterを事業に活用して成功しているデルやスターバックスなど会社もある。グーグルをしのぐ勢いとか。SNSやフェイスブックも手強いネット制覇をもくろみ始めているとも報じられ、情報は整理される前に飛び交う世界となりつつある。そんなこんなを妄想逞しく楽しめる一冊でした。

仕事で使える!「Twitter」超入門 (青春新書INTELLIGENCE)/小川 浩

¥798
Amazon.co.jp