「あなた方は世界の光です」② | ルーク4のブログ

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神様がクリスチャンに与える愛、夢、希望、信仰の証を中心に書いています。

聖書の教えで有名なのが「心・思い・力・知性を尽くして神を愛せよ。また、あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という御言葉です。

続きには「私の隣人とは、誰のことですか」という問いに、イエスは、強盗に襲われて、半殺しにされて道端に倒れている人を憐れんで、介抱した良きサマリヤ人の例えを話しました。そしてイエス様は「あなたも行って、同じようにしなさい」と命じられたのです。

 

このルカ10:29~37の聖書箇所に関連する教えがマタイ25:31~40に書かれています。

主イエスの来臨の時に、「あなた方は、わたしが空腹であった時に食事を与え、渇いた時に飲ませ、旅人だった時に宿を貸し、裸の時に着るものを与え、病気の時には見舞ってくれた。」「あなた方が、最も小さき者たちの一人にした事は、わたしにしたのです」「さあ、わたしの父に祝福された人たち、世の初めから、あなた方のために備えられた御国を継ぎなさい」

 

この教えから、苦しんでいる最も小さき者たちを助ける働きをするクリスチャンは多いです。

世界的に有名なのは、マザーテレサだと思います。

 

 

しかし、クリスチャンでなくても、同じように苦しんでいる最も小さき者たちを助ける働きをされる人たちは多いです。

福祉関係や児童養護施設、老人ホーム、障害者支援事業所、病院で働く方々の中でも、苦しんでいる最も小さき者たちを助ける働きをされている方もいるでしょう。

 

 

けれど、助ける働きでも、世の中の知恵と方法とイエス様の知恵と方法は大きく異なっているのです。

 

世の中では、給料がちゃんともらえる。保障がある。措置費や助成金を頂くなど、ギブアンドテイクなのです。

 

しかし、イエス様の知恵と方法は、人の思いを遥かに超えています。

 

マザーテレサがインドの国の死にゆく人々、孤児たちを介抱する働きをされた時、マザーの働きは、世界中に「インドは劣悪な国」と宣伝していると批判非難が浴びせられ、ヒンズー教の人たちが怒り狂い、マザーが住む場所を放火したり、銃を突きつけ「クリスチャンよ、殺す!」と殺されかけました。

 

マザーは「あなたが殺したいなら、どうぞ。でも、その後で、この人の介抱をお願いしますね」と「人がその友のために命を捨てる。これよりも大いなる愛はなし」という御言葉を実行したのです。マザーはギブアンドギブン。神さまの愛を与えて、与えるという信仰によって、苦しむ最も小さき者たちを助ける働きを成し遂げられました。その結果、世界中に大きな実を結ばれています。

 

 

自分自身、元暴走族の幹部で、少年院あがりの元不良という経歴の牧師が理事長のNPO法人を手伝ったことがあります。

 

そのNPO法人は鑑別所や少年院を出所した少年たちの世話をしていました。

牧師である理事長は、世の中と同じ知恵と方法によって、NPO法人を運営していました。

 

国から措置費を頂き、保護観察所から委託費を頂き、助成金を申請して、毎年受け取っていました。多い年は一年で750万受け取りました。不可解なことに、その年は1千550万もの正味財産を築き上げています。

 

行き場のない不良少年たちをハイツの一室に一人住まいさせるのですが、不良少年たちは裏では犯罪行為を続けていました。

店で万引きしたり、バイクを盗んで無免許運転、レイプ事件、暴行事件などなど、行き場のない少女を連れ込んで、性的おもちゃにします。

 

こちらが面談の時に、よく少女たちと出会いました。それで少年に「彼女?」と聞くと、「違うわ!やるだけの女や!」と言い放ちます。

その少女も家出を繰り返し、行き場がないので、一晩泊まる場所があれば、そこで性的おもちゃにされても当然という生活をしているようでした。

 

世の中の知恵と方法で、町の中で、行き場のない不良少年たちを救う働きをしていても、多くの行き場のない少女たちが犠牲となり、ハイツの隣人たちも騒音などで、苦しめられています。

 

 

世界の光となられた、不良少年の父と呼ばれた「留岡幸助」牧師は、イエス様の知恵と方法によって、不良少年たちを救う働きを成し遂げられています。

 

不良少年たちの更生施設『家庭学校』を、人里離れた原始林の中に建てたのです。

そこでは盗むものもありませんし、性的おもちゃにする少女もいません。隣人に迷惑をかけることもありません。

少年たちを罪と遠ざけ、聖なる場所において、生活させたのです。

 

しかも、自然の懐の中の原始林を開拓する働きです。

 

不良少年たちが、そんな人里離れた場所で我慢できるはずがない、開拓という困難で立派な働きをするはずがない。と思いましたが、困難を乗り越え、農業や酪農が可能な場所とし、農業と酪農などの仕事で生活の糧を得るようになったのです。

 

そして、昭和47年に不良少年たちはその労苦と偉業が評価されて、「北海道開発功労賞」を受賞したのです。

町では存在すら否定され、「世の中のゴミ」と見下されていた不良少年たちは、「町の誇り」とされたのです。

 

 

世の中の知恵と方法は、誰かを救う働きによって、誰かが犠牲になる。環境が汚されることになることも多いです。

また、ギブアンドテイクで、誰かを救う働きをすることによって、自分自身が生活できるようになる。

トップ(社長、理事長)であれば、地位と名誉が上がり、富(財産)も築けるという野心もあふれています。

 

けれど、神さまの知恵と方法は、権勢によらず、能力によらず、ただ神の霊によって行われ、すべての人と平和をきずけるものであり、人の思いを超えるものです。

 

最も小さき者たちを助ける働きでも、世の中と同じようなやり方をする人と、神さまの知恵と方法で行なう人とでは、天と地ほど違うのです。

そして、神さまの知恵と方法で行なう信仰者たちは「世界の光」となるのです。