「あなた方は世界の光です」① | ルーク4のブログ

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神様がクリスチャンに与える愛、夢、希望、信仰の証を中心に書いています。

日本では、聖書を読むのは「新約聖書」だけの聖書という人は多いです。新約聖書はマタイの福音書から始まります。冒頭の系図はとばして、読み進めると、心に響いたのが「あなた方は世界の光です」マタイ5:14でした。

 

聖書の登場人物は神さま(イエス・キリスト)と出逢うと、無きに等しい者たちだったのに、世界の光として活躍することになります。

へブル書11章には、大勢のクリスチャンが「信仰によって、国々を征服し、正しいことを行ない、約束のものを得て、」と書かれています。

 

神さまの御心は、「すべてのクリスチャンが世界の光となって、キリストの光を輝かせ、人々がその良い行ないを見て、天におられるあなた方の父を崇めるようにしなさい」ということです。

 

現代においても、マザーテレサ、キング牧師、ナイチンゲールが「世界の光」として有名ですが、実は大勢います。

 

そして「世界の光」として用いられるには、共通した信仰があります。

 

それは、世の中の人と同じ知恵と方法ではなく、ただイエス様だけにより頼み、神さまからの知恵と方法が与えられて、聞き従い行なう信仰です。

 

 

「世界名作劇場」は世界の名作を日本のアニメーションで制作して、テレビ放映されました。

 

世界ではクリスチャン国家も少なくないし、クリスチャンは大勢います。名作の多くはキリスト教の世界観を伝えています。

 

「アルプスの少女ハイジ」の原作は、クララのおばあちゃんが熱心なクリスチャンで、ハイジに聖書を読むことやお祈り、福音を伝え、ハイジはクリスチャンになります。そして、皆に変わり者と呼ばれ、嫌われている「おんじ」にハイジが福音を伝えて、キリストの福音によって、おんじは良い人へ変わり、皆と和解していくのです。

 

ですが、クリスチャンが1%の日本では、キリスト教の世界観は違和感があり、視聴率が下がってしまうのは明白なので、キリスト教の教えは排除しました。クララのおばあちゃんが、ハイジに聖書を読むように教える場面は、赤ずきんちゃんの物語を読むように変更されました。おんじはハイジのお陰で明るくなったように変更されたのです。

 

 

一方で「フランダースの犬」は、世界名作劇場のスポンサーであり、熱心なクリスチャンの「土倉冨士雄」カルピス社長が、原作では、主人公のネロが、世の中の冷酷さによって、人生に絶望しながら自殺するラストシーンを、世の中の人々から見捨てられ、餓死寸前のネロがイエス様の十字架刑のルーベンスの絵を見て「幸せです」と言って、愛犬パトラッシュと一緒に天使たちと共に天国へ凱旋するラストシーンに変更されました。

 

死は終わりではなく、イエス様を信じる者は、この世で見捨てられても幸せで、天国へ凱旋されるというキリスト教の教えです。

 

周りは反発しました。キリスト教の教えが視聴者たちに伝わるはずがない!絶対に失敗する!これまでの苦労が台無しだ!と思い込んでいたからです。

 

制作に関わっていた、後に巨匠となる宮崎駿氏も「フランダースの犬はゴミだ」と酷評することになります。

宮崎駿氏の日本における神さまというものは「千と千尋の神隠し」で教えています。本当の神さまは、おくされ様や春日様などであって、キリストではないのです。

 

しかしながら、土倉社長の信仰を通して偉大なイエス様の力によって、キリスト教の教えを伝えるラストシーンが制作されて、放映されました。

 

結果は、フランダースの犬のラストシーンに大勢が感動しました。3千万人が観たと言われ、視聴率の最高記録を更新したのです。

それだけでなく、ベルギー国にあるルーベンスのキリストの十字架刑を見たい!と日本人の多くが、ベルギー国に押し寄せて、キリストの十字架刑に感動する多くの日本人を見た世界中の人々がビックリ仰天しました。

 

1975年12月28日が最終回でした。それから45年経った現在でも、キリスト教の教えを伝えるラストシーンはアニメベスト3に入り、語り続けられています。

 

原作のキリスト教の教えを排除した「アルプスの少女ハイジ」は、名作ですが、それほどの評価を受けず、原作になかったキリスト教の教えを伝えた「フランダースの犬」は大いに祝福されました。

 

世界の光として用いられるのは、大胆にキリストの光を輝かせるものなのです。