5/14〜21まで中国の東北地方に一人旅してきました。
中国は日本のインターネット環境が使えないなど、ある意味ハードルが高い国。また、妻も中国東北地方に特に興味はないとのことなので、インドに続き一人旅です。
5/14朝〜16昼 ハルビン
5/16昼〜19朝 長春
5/19昼〜21昼 大連・旅順
①ハルビン、②長春、③・④大連・旅順
主に、日本が建てた満州国(中国では「偽満州」と呼ぶそうですが)時代の史跡を見に行きました。
そして、今回の旅行記もブログに掲載しようとしたのですが、このブログの主題的に中国の法律にひっかかる可能性があるので、今回は内容を比較的簡潔にまとめることにしました。
まずは、中国の東北地方を観光して気付いた点を箇条書きで書く。
・中国ではgoogleやLineなど日本のネット環境で通常見ているサイトやアプリは使えない。しかし、日本のVPN対応のeSIMを持っておけば向こうで日本と同じようなネット環境は確保できる(万一eSIMが使えなくなると詰むのでバックアップを考え2社と契約しておいた)
・博物館は事前予約が必須のところが多く、予約には中国の電話番号の登録が必要なことも多いので、電話番号付きのeSIMを契約した方がいい(私は「チョコSIM」と契約した)。事前予約が出来たおかげで入場時のトラブルや、列に並ぶなど時間を無駄にすることはなかった。
・博物館はどこも基本的に月曜が定休日。そして営業時間は9時〜16時半(最終入場16時)がほとんどと、終了時間は比較的早い。旅程を考える場合はこれを考慮する必要がある。
・博物館は入場料無料の所が多く、とても助かった。そして、内容がとても充実している。しかし、展示物は中国語オンリーのところもある。
・ほとんどの観光名所で中国語オンリー。日本語はもちろん、英語も通じない。英語はワン、ツー、スリーとか簡単な英単語さえ通じないことも多かった。
・日本人は見た目は現地の人と変わらないので、中国人と勘違いされることも多い。
・都市にもよるようだが、日本より路上喫煙が目立つ。
・路上に痰を吐く高齢者が多い。日本も昔多かった記憶があるが、改めて考えると最近はあたり見ない。いつ淘汰されたのだろう?
・車の運転は日本より荒い印象。
・日本は自転車の歩道通行が最近話題になっているが、中国では歩道をバイクが通行していた(専用レーンがあったのか?いずれにせよ境界が曖昧なので歩道を歩く時は注意が必要)
・レストランで食事を頼むと一品の量がとても多い。「小」でも個人的には通常量か大に近い量が出てくる(2人旅だとシェアして丁度良いかもしれないが一人旅だと満腹すぎて辛い)。
旅を簡単に振り返っていく。
5/14(木)
昼にハルビンに到着し、空港からハルビン駅に移動し、市内観光。
(ハルビン 詳しい歴史)
元々は女真族(満州族)が建国した「金」王朝の発祥の地。
1898年にロシアが「中東鉄道」の中心駅に据えてから急激に発展した。
1932年からは満州国の主要都市として日本の統治下。
かつて「東方のモスクワ」、「東洋のパリ」などとも形容され、ヨーロッパ風な街並みが特徴。
まずは、ハルビン駅の側の「安重根記念博物館」へ。
ハルビン駅は日本の初代内閣総理大臣である伊藤博文が暗殺されたところ。
暗殺現場はこのホーム。
博物館の中から窓越しで見ることができる。
ホームの四角のマークの所が伊藤博文が打たれたところ。三角が安重根が発砲した所。
その後、ホテルがある満州国時代から今まで続く繁華街「中央大街(「街」は中国語で「通り」の意味)」へ。
私の想定の5倍は綺麗でオシャレで、テーマパークみたいだった。もちろん歩くの自体は無料。
付近にはヨーロッパみたいな街並み。
本当に綺麗。
その後、無事ホテルにチェックインでき、荷物をおいて、地下鉄で「黒竜江省博物館」へ。
ハルビンの歴史を学んだ。
夕食。「老厨家」。
「鍋包肉」とハルビンビール。
鍋包肉(グオバオロウ、Guo Bao Rou)は、中国の東北地方(特にハルビン)を発祥とする、非常に人気のある豚肉料理。薄切りにした豚肉に衣をつけてカリッと揚げ、甘酸っぱいタレを絡めた、言わば「中国東北風の酢豚」のような料理。
衣がサクサクで中がジューシー。
とても美味しかったです。
今まで食べた酢豚で一番美味しかったかも。
ハルビンビールは苦めですが、これはこれであり。
鍋包肉ととても合っていて最高。
肉は小皿にしたが、それでも150g…
「小」じゃ足りないだろうと思ったが…さすが中国。
その後、調子に乗ってレストランを梯子。
「老昌春餅」という店。
東北地方の伝統料理「春餅」の有名店。
春餅とは、 小麦粉で作った薄いクレープ状の皮(パンケーキ)。
柔らかい薄皮に、卵炒め、ジャガイモの千切り炒め、肉の細切り炒め、ネギ、特製ダレなどを包んで食べる、いわば「中華風クレープ」。
中国語オンリーの店員に任せたら、ワンサカ出てきて…
量がハンパなかった…
モチモチの薄皮でクレープみたいに食べて。美味しいけど、私の胃のキャパの問題で箸が進まず。
中国はタイと違って一皿の量が多い…。
旅行者なんで色々挑戦しようと、一皿が小さめのタイ料理のノリでやって失敗した。
久々に胃がはち切れそうになるくらい頑張りましたが、半分くらい残しました。反省…
帰り、コンビニでコーラを買う。
中国のコーラは日本のより甘い感じ?少し薄味?だと個人的には感じました。
満腹感に苦しみながら、なんとか就寝。
5/15(金)
ハルビン2日目。
まず、朝イチで「731部隊博物館(正式名称:「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」)」へ。
ホテルの最寄駅から地下鉄で30〜40分程度と少し郊外。
ハルビンの地下鉄はめちゃくちゃ安くて(初乗り料金は45円)大体の観光地を網羅しているので最高。
(731部隊とは)
旧日本軍で細菌兵器の開発・製造を担った部隊のうち、その中心的役割を果たした部隊。
その過程で多くの非人道的人体実験を行い、多くの中国人を歯牙にかけた。
この日、訪れたのは、その731部隊の本部の跡地につくられた博物館。
ここで細菌兵器の研究や人体実験を行った。
人目につかないように市街地から離れた郊外に建設されたのは、ユダヤ人の絶滅収容所として名高いアウシュビッツを思い起こす。
ちなみに731部隊の正式名称は「関東軍防疫給水部本部」。
「給水部」?の部分が個人的に若干違和感があったが、これは当時、前線部隊に安全な飲み水を供給(浄水・給水)することが日本陸軍の極めて重要な正式任務だったかららしい。
なんでも、明治時代に軍隊内でコレラなどの伝染病(消化器系感染症)が猛威を振るい、その後も安全な飲料水の確保が軍隊の生死を分ける最重要課題だったそうだ。
そして731部隊の「731」は、日本軍が部隊の存在や本来の任務(生物兵器開発・人体実験など)を隠すために用いた「通称号」と呼ばれる秘密のコードナンバー(部隊符号)に由来し、ランダムに割り振られた「通称番号(3桁〜5桁の数字)」が、たまたま「731」だったから。
「731博物館」の正面。
向かって右手に行くと入り口。まずは陳列館から。
中は展示がものすごい充実していた。
たた私は渡航前に関連本を3冊ほど読んでから行ったので、既知の内容が大半だったが、陳列館以外にも見所が豊富だったので満足した。
現場の臨場感は流石で、結局3〜4時間はここにいました。
行って良かった。
ハルビンの博物館系で来るなら、「まずはここ!」と聞いていた通り。オススメです!
その後、地下鉄で「中央大街」に戻って、東北地方の水餃子を食べる。
東北地方は水餃子で有名らしい。
東北地方は気候の影響から小麦の生産が盛んで、お米よりも小麦粉を使った麺や饅頭(マントウ)、餃子が主食として発展し、日本では餃子をおかずにして白ご飯を食べるが、東北地方では水餃子そのものが主食として食べるそう。
プリプリで美味しかったです。
水餃子ってあまり好きじゃないですけど、しっかりした食べ応えがあって、パクチー等添えて食べて味がしっかりしていたので、めちゃくちゃおいしかったです。
相変わらずの量の多さで満腹。600〜700円位だったかな?
その後、ハルビンのランドマーク的な存在の「聖ソフィア大聖堂」を観光。
1907年完成。極東最大級のロシア正教会の教会。
ロシア正教の教会といえば、東京、日本橋の「東京復活大聖堂」も結構大きかったですけどね。
2026/4 東京都 東京復活大聖堂、順天堂大学(御茶ノ水) | 歴史好き感染症科医の旅行ブログ
遠目に見ても存在感。
近くから。可愛らしい雰囲気の大聖堂。
ディズニーの世界に出てきそうと思っていたら、衣装貸し出しの記念撮影ビジネスがあるらしく、プリンセスの格好した人が沢山いました。
内部は600円程度で見学できます。
ただし、個人的には内部より外から眺めていた方が好きでした。
(聖ソフィア大聖堂 歴史)
その後、市内をぐるぐると長距離散策しながら、「老道外中华巴洛克历史文化景区」へ。
(老道外中华巴洛克历史文化景区。歴史、見どころ)
20世紀初頭からヨーロッパ人や、日本人が住んでいた「中央大街」の周辺とはちがい、この辺りは昔からローカルの方々が住んでいた地域。
中央大街の西洋式の建物に憧れて「中華バロック」様式なる建物を多くつくり、今も残っている。
一時老朽化が進んでいたが、2010年代に観光地、商業施設として生まれ変わったとのこと。
どこも綺麗でした。
そして夕食。
「老鼎豊」。中国・ハルビンに拠点を置く、100年以上の歴史を持つ非常に有名な老舗菓子店。
たまたま前を通ったので、ここで少し休む。
哈式月餅(ハルビン式月餅)。
ロシアの製法と中国の伝統が融合したもので、老鼎豊が創業から手掛けている看板商品。
一般的な月餅よりも皮がサクサクしており、餡が濃厚。
あと、長白糕(チャンバイガオ)。
小麦粉や砂糖で作られる伝統的な北方の焼き菓子。サクッとした食感と、口の中でほろほろとほどけるような優しい甘さが特徴とのこと。
食レポ下手な私が敢えて表現するなら、「中国っぽい味がするクッキー」。まぁでも確かに美味しかった。
店員に中国語で「イー(1)」って人差し指出して「一個くれ」と注文したら、いきなり袋に20個くらい詰め込みだして焦った。
何?どういう「1」だと思ったの?
一袋?笑
私一人でこんなに食べるわけないだろう。
土産用だと思ったのか…
中国は基本的な英語が通じないのが困る。
ワン、ツー、スリーとか数字さえ通じないことが多い。
張包鋪(ちょうほうほ、ジャンバオプー)。
中国の黒竜江省ハルビン市にある、非常に歴史のある老舗の中華料理店。
1902年(清の光緒28年)に創業。天津出身の張仁という人物によって設立された、ハルビンで最も古い中華料理店の一つ。
看板メニューの「排骨包子」。
一般的なひき肉の肉まんとは異なり、骨付きの豚あばら肉(スペアリブ)がゴロゴロと入った肉まん、とのこと。
美味しかったが、絶品かというと…
期待程は肉がゴロゴロでもなかったという記憶。
残念ながら、妻と娘と話しながらなんで具体的な味はいまいち覚えてない。
帰りは疲れたのでDidiという中国の配車アプリを使ってタクシーを呼ぶ。
中国での初タクシーでしたが、合流は楽。値段もとても安くて良かったです。
今後も使おうと決意。
昼間に行った「聖ソフィア大聖堂」にライトアップを見に立ち寄りました。
綺麗。
そこから10分位歩いてホテル。
だらっとして就寝。
5/16(土)
ハルビン3日目にして最終日。
この日は、改めて「中央大街」を散策。
ハルビンは本当、街の外観はオシャレ。
この日は、肌寒い。
空気が秋のヨーロッパみたいだと感じた。空の羊雲もそれっぽい。
騒がしい車のクラクションや中国語の表記がなければヨーロッパなんじゃないかと勘違いするくらい。
歩いてると満州国時代からありそうな古い建物。昔はこういう建物が多かったのか。
内部も雰囲気があった。
そして中央大街を真っ直ぐ進む。
「人民広場」および「松花江」の方へ。
綺麗な通りだ。土曜なので人が多かった。
人民広場に到着すると、裏手には松花江が流れる。
広い…
松花江は、中国東北部(旧満州地域)を流れるアムール川(黒竜江)最大の支流。
中国の内陸河川としては長江、黄河に次ぐ第3位の大河であり、古くから水運の大動脈や穀倉地帯を潤す水源として重要な役割を果たしてきたという。
5分くらい眺めて引き返す。
綾波を発見。
顔がどことなく中国人寄り?
背中に大量に付いてるコードは何?
色々ツッコミどころが…
グルメ。ハルビンソーセージ。
この店は、中国のハルビン市などで非常に有名という老舗の肉製品・惣菜店「哈肉聯(ハーロウリエン)」。
焼いているのを窓口で一本買ってみた。
看板商品であるロシア由来の欧式ソーセージである「紅腸」。
15元(約350円)。デカい…
クミンが聞いており香ばしい風味、食感も硬すぎず柔らかすぎずで丁度良く、とても美味しかった。
続いて、近くのこの店。
1906年創業の老舗「馬迭爾冷飲庁(マディエル/モダン冷飲庁)」。
ハルビン名物の「馬迭爾アイス(モダン・アイス)」を販売する冬の氷点下の気温の中でも行列ができるほどの人気店とのこと。
この時期の気温は東京とさほど変わらないが、ハルビンの冬はマイナス30度にもなるらしい。
馬迭爾氷棍(モダン・アイスキャンディー)は、濃厚なミルクと卵の味が特徴で、水や添加物を一切加えない伝統的な製法で知られていると。1906年にユダヤ系ロシア人が創業した「マディエル・ホテル(馬迭爾賓館)」に付随する冷飲庁(喫茶・売店)として始まったらしい。
濃厚なミルクアイスでした。確かに美味しい。奥にオレンジだかレモンみたいな風味を感じた気がしたが、調べると入ってないという…
中央大街を散策した後は、博物館を2つまわる。
①「ハルビン市博物館」
ハルビン市の成り立ちの歴史を展示していて勉強になった。
②「東北抗日聯軍博物館」
日本の満州国支配に中国人がどう戦ったかに関する博物館。
建物は満州国時代に日本軍の警察署だったらしい。
とりあえず、ハルビンでおこなわれた日本人の残虐非道と、それに対する激しい抵抗を知ることができた。
そして、昼にハルビンから長春に高速鉄道で移動。

























































