読書日記2024-133

俺たちの箱根駅伝 上

池井戸潤(著)

[文藝春秋2024年4月発行]


俺たちの箱根駅伝 上 [ 池井戸 潤 ]


  あらすじ 

古豪・明誠学院大学陸上競技部。 箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。 本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。 隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。 プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。 「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。



  感想

さて上巻です!

なんと下巻を先に読むというワイルドなワタクシでしたニヤリあせる



そんな私だからこその感想は、これは上巻、下巻それぞれ単独でも成り立つなぁ〜と。


王道に上巻→下巻と読み進めたならば、さすがにその成り立ちからそこまでの道筋も分かり、お腹いっぱいになれます!

が、

何の予備知識もなく下巻を読むと、純粋に箱根駅伝の走りを楽しめるのかもよてへぺろ


池井戸さんらしさから言うと、上巻のテレビ局側の視点と社内事情は、あぁ〜面倒くさい!のお決まりパターン。

そして、

オープン参加の学連連合への揶揄。

情けない大人事情も絡み、足を引っ張る様もね。


《心ない報道やネットでの発言は続くかもしれない。だが何がな本当かは我々だけが知っている。これから我々がすべきことは、自分を信じてひたむきに走ることだけだ。その戦いに裏切りはない》


監督の言葉には泣けた泣


良い本だったけど、池井戸作品にしてはさわやか系だったかもねウインク


『箱根駅伝』の小説もいくつか読んだけど、まず箱根の歴史で感動した下矢印
そして、やはり忘れられないのはこれかな下矢印

ありがとうございましたm(_ _)m