Rolling Peddler Tour 2024.04.21 祐天寺FJ's | triste1980のブログ

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それでは4/21に祐天寺FJ'sまでRolling Peddler Tourを見に行ってきたので、いつものように感想等書いておきたい。

Rolling Peddler Tourとは井上富雄さん、柳沢二三男さん、古田たかしさんがそれぞれほぼ同時期にアルバムを出したのだが、今の時代CD出しても売れないので、販促ツアーをやろうということで企画されたとのこと。そこにANZAiFURUTAのメンバーであるイラストレーターの安齋肇さんが加わった4人組で、Peddlerとは行商とのこと。
井上さんファンの私としても、柳沢さん、古田さんとの3ピースでのバンド編成というのは大変珍しく、また安齋肇さんも参加されるとのことで、決まった瞬間から楽しみにしていた。
ツアーは4/11の大阪から始まり全国6ヶ所で、この日の東京が最終公演。

会場の祐天寺FJ'sは初めて行ったのだが、ステージの段差がなく、客席はステージを取り囲む感じで配置されており、演者と観客の距離がとても近く感じられるライブハウスだった。会場はほぼ満員。私も何とか前から2列目くらいに陣取り開演を待つ。

ほぼ開演時刻と同時にメンバー登場。最初は井上さん、柳沢さん、古田さんの3ピースでのステージ。井上さんはこのステージを取り囲む客席が気になるらしく、自分の後ろ側から見るお客さんに「割引しようか?俺のお尻しか見えないでしょ?」としきりに気にしていたのが面白かった。

1曲目は「ねぼけまなこ」だった。いつもよりゆったりめで柳沢さんのブルージーなギターが気持ちいい。そして古田さんの豪快なドラミングがステージの段差がない分ズンズン響いてくる。もうこの1曲目で今日が素晴らしいライブになることを確信した。
この後井上さんが「浮世の習い」を歌った後、「交代制なんで」とのことで柳沢さんの曲を2曲。私はCAJUN MOON BANDでしか柳沢さんが歌うところを見たことがないが、その男臭いボーカルと詞の世界が気に入っており、今回のCD発売はほんとに嬉しい。この日の柳沢さんのボーカルも良かった。
その後井上さんが「シーラカンスの憂鬱」を歌い、柳沢さんが1曲歌って第1部終了。その最後の曲の終了間際に安齋肇さんが登場し、休憩時間を兼ねた行商トークタイムに突入。

このトークタイムでは井上さんがX(旧ツイッター)で暗に予告していたシークレットゲストのみうらじゅんさんが登場し、会場大盛り上がり。勝手に観光協会のお二人はトークの息もピッタリで、ほんと面白かった。「休憩時間なんでトイレ行ったり飲み物頼んだりしていいですよ」と言っていたが、もうもったいなくて動けませんでしたよ、私は。
そしてトーク後特別サービスとして勝手に観光協会のお二人で「上州の風」をやった後、井上さん、柳沢さん、古田さんが加わりみうらさんが昔やっていたバンド大島渚の「カリフォルニアの青いバカ」をやって大盛り上がり。安齋さんがお客さんを煽って総立ち状態になるなど、最高でした。

その後みうらさんが退場しそのまま古田さんと安齋さんのユニットANZAiFURUTAのステージへ。これがまた凄かった。古田さんの曲はCAJUN MOON BANDでも聴いたことあったのでそういう感じなのかと思ったら思い切りプログレ。しかも曲が長い。そして曲の中盤で安齋さんの寸劇が入るというめちゃくちゃ実験的な曲。フランク・ザッパ的な。それでいて笑えるという。いや凄かった。
2、3曲目も曲は最初の曲ほど長くはないものの歌詞もサウンドも実験的で、古田さんがやりたい放題やったという感じで凄かった。
安齋肇さんのボーカも凄く良くて、ミュージシャンが本業ではない人がやってる余技とは思えないレベル。
その後安齋さんが一度引っ込み井上さんと柳沢さんが1曲ずつ歌った後、安齋さんが再度登場しANZAiFURUTAの曲へ。ここでも安齋さんが客を煽りまくり、総立ちにさせた上にサビの歌詞を客席の1列目の人達に順番に歌わせたりと、本職さながらの見事なステージングで、いや凄かった。もう70歳過ぎてるそうで、それでもあれだけ歌えるのはほんと凄い。

そんな大盛り上がりのうちに2部終了。アンコールは1回。ボーカル全員持ち回りで「監獄ロック」。歌詞が日本語ヴァージョンだったのが良かった。

ライブ終了後には物販購入してくれた人へのサイン会があり、私も柳沢さんとANZAiFURUTAのCD買ったのでサインしてもらおうと早めに並んだ。安齋さんがなかなか出てこなかったので先に柳沢さんと古田さんと井上さんにサインいただいたのだが、ここで「写真撮りますよ」とスタッフの人が言ってくれたのでお願いしたところ、井上さんだけでなく柳沢さん、古田さんも一緒に写ってくださって感激しました。

その後安齋さんがいらしたので安齋さんにもサインいただいたのだが、目の前で昔から見ているあのイラストが描かれていくのは感激でした。私はサイン待ちの列に早めに並んだので後ろにけっこう待ってる人がいたので安齋さんといっしょに写真は撮れなかったが、それは次の機会に期待したい。

ちなみに私は「Dimond Planet」はすでに2枚持っているので井上さんにはフライヤーにサインいただいたのだが、嫌な顔せずサインしてくださった井上さん。本当にありがとうございます。

そういう訳で、トータル約2時間半にもおよぶ素晴らしいライブでした。井上さん、柳沢さん、古田さんが良かったのはもちろんのこと、安齋さんのボーカルとステージングがとても良かったのは失礼ながら嬉しい誤算でした。
こういう小規模なツアーは全員大御所になってしまった今ではなかなか出来ず、久々に新鮮な体験だったようで全員本当に楽しそうだったのが印象的だった。安齋さんが「70過ぎて60代の人と全国廻るツアーやるとは思わなかった」と言っていたが、これを機にぜひ2回目もやってほしい。


Rolling Peddler Tour 2024.04.21 祐天寺FJ's
(井上富雄、柳沢二三男、古田たかし、安齋肇)
(ゲスト=みうらじゅん)
(第1部)
01.ねぼけまなこ(井上)
02.浮世の習い(井上)
03.その瞬間たしかに(柳沢)
04.涙が止まらない時は(柳沢)
05.シーラカンスの憂鬱(井上)
06.いいことばかりさ(柳沢)
(第2部)
07.上州の風(勝手に観光協会)
08.カリフォルニアの青いバカ(みうらじゅん)
(第3部)
09.道路マン21号(ANZAiFURUTA)
10.シンしんぷる(ANZAiFURUTA)
11.アニまんまんおね(ANZAiFURUTA)
12.Diamond Planet(井上)
13.チャックベリー(柳沢)
14.いったい何故がどうしたのだ(ANZAiFURUTA)
(アンコール)
15.監獄ロック(全員)