triste1980のブログ

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好きな音楽や行ったライブについて書いてます。

それでは7/11に下北沢BAR?CCOまで井上富雄さん、クジヒロコさん、鹿島達也さんのユニットであるTHTのライブを見に行ってきたので、いつものように感想等書いておきたい。

この3人でライブをやる、という発表があった時から「井上さんの新ユニットか?」というのですごく楽しみにしていた。
またライブのタイトルが「SUPER BLUE CHRISTMAS」だったのだが、お三方のやっていたバンド名(スーパーバッド=鹿島、ブルートニック=井上、ミスタークリスマス=クジ)から取ったとのこと。またユニット名のTHTはお三方のお名前(トミオ、ヒロコ、タツヤ)から。

チケット発売当日に頑張って整理番号も早かったので、開演前には並んで再前列をゲットする。ステージにはアコギ2本、エレキベースにウッドベースもセッテングされていて、初ライブというのに気合入ってるなあ、と期待は高まる。

ライブは開演時刻をちょっと過ぎた頃に始まった。最初に今回のライブのきっかけが、井上さん達から語られる。
「2019年頃に鹿島君と同じアーティストのバックのベースを交代でやっていて、打ち上げで知り合った」「その時に鹿島君が、ライブやるならベース弾きますよと言ってくれた」「スマイリー原島君のお別れ会がCLUB QUEであって、この3人が同じテーブルになって、その時に昔あの時にベース弾いてくれるって言ってくれたよねって思い出した」「じゃライブやる?って話になったら、ここのスタッフが近くにいて、いつが空いてますよ、って話になった」「最初は井上さんのバックをやる筈だったが、どうせやるなら面白いことをやろうとこういう形になった」
とのこと(大意)。やはりこういうのはいろんな巡り合わせと、ある種の勢いが必要なんだろう。いずれにせよこうして結実してよかった。

そんな感じで今回のライブに至るいきさつが語れた後、ライブ開始。1曲目は「遠ざかる我が家」だった。その後「オー・キャロライン」という曲をやるというので「井上さんがチープ・トリックのカバーを?」と私は色めき立ったが、同名異曲でした。ライブ後の井上さんのMCによるとロバート・ワイアットが在籍していたマッチング・モウルというバンドの曲とのこと。

その後鹿島さんのボーカルで、ブレッド&バターの「Summer Blue」。この曲も初めて聴いたが、大人のシティポップスという感じで良かった。

続いてクジさんのボーカルで「Everybody gotta learn sometime」。オリジナルはコーギスというバンドで、ベックがカバーして映画「エターナル・サンシャイン」のエンディングで使われたバージョンとのこと。実はこの曲も初めて聴いたがすごく良かった。

続いて井上さんボーカルで「一人」。この曲は私のような花田さんファンにはおなじみだが、井上さんも弾き語りライブでは時々やってくれる。「傷だらけの天使」挿入歌の名曲。
続けて井上さんボーカルで「恋は桃色」。これは嬉しかったなあ。2025年2月に、井出靖さんの日本のロックポスター展記念イベントに古市コータローさんとゲスト出演した時に、2曲だけライブ演奏してくれたのだが、井上さんが歌ってくれたのがこの曲だったのだ。私は会場ではなく配信で見たのだが、それ以来ずっとライブで聴きたいと思っていただけにここで聴けて嬉しい。井上さんは細野さんファンを公言しているが、ライブでカバーとかしないので、これを機会に他の曲もぜひ取り上げてほしい。

その後クジさんボーカルで「幸せを運ぶ娘メルモ」。アニメの不思議なメルモのエンディング曲とのこと。オープニング曲は憶えていたがこの曲は忘れていた。「アニメのエンディングって意外と名曲が多い」とクジさんも言っていたが、確かにいい曲だと思う。

ここで1部終了。1部は全7曲。約50分くらいでした。

その後約10分くらいのインターバルをはさんで2部開始。2部はダークな雰囲気の曲でスタート。でもいい曲だなあと思って、ライブ後にセトリの写真を撮らせてもらって家に帰って調べたところ、レナード・コーエンの曲でした。

続いて鹿島さんボーカルで「まなざし」。この曲は鹿島さんのオリジナルで、ボサノバ調のいい曲でした。なお、鹿島さんは最近2枚目のソロアルバムを作って記念ライブもやるとのこと。フライヤーもいただいたので、その写真も載せておきます。

続いて井上さんボーカルで「雪が積もった朝」。井上さんファンサイトをやってる人間から言わせていただくと、この曲をやるのは2025年1月以来というレア中のレア曲です。未レコーディング曲なので、いつかレコーディングしてほしい。

続いてクジさんボーカルで「Lost in space」。いい曲でした。ライブ後にメンバーのやり取りで「この曲録音してるの?」「してない」「するなら手伝うよ」なんてくだりがあったので、ぜひこのユニットでアルバムを作ってそこに入れてほしい。

続いて鹿島さんボーカルで「自転車でおいで」。これは嬉しかったなあ。まさかここで聴けるとは。矢野顕子さんの名盤「グラノーラ」収録で、佐野元春さんとのデュエット曲。ほんと名曲です。

続いて井上さんボーカルで「Small town talk」。井上さんのソロライブではよくやっているボビー・チャールズのカバーだが、「ポール・ウェラーが最近出したカバーアルバムに入っていて驚いた」「そういえば昔ブルートニックの頃にスライのFamily Affairカバーしたら、その後ポール・ウエラーもライブでやってた」とか言ってたのが面白かった。Barrie Gatesでもよくやっていたのでクジさんにはおなじみ。

その後井上さんボーカルで「シーラカンスの憂鬱」をやって大盛り上がりのうちに2部終了。2部も全7曲。約50分くらいでした。

この店は楽屋がないので、三人はステージから下りずにそのままアンコールへ。なんと「サイクリング・ブギ」ですよ。加藤和彦さんの映画を見たのがきっかけでトノバンの曲をじっくり聴くようになり、最後に盛り上げる曲やろうよ、ということでこの曲になったとのこと。
井上さんがカポ間違えてやり直すアクシデントもあったものの、3人が入れ替わりでボーカルを取るこの曲。客席から自然に手拍子も沸き上がり、すごい盛り上がりのうちにライブ終了。

そういう訳で、2部構成でトータル約1時間50分くらいの素晴らしいライブでした。ぜひこの3人のライブはシリーズ化してほしい。井上さんがMCで「せっかくなのでふだんやらない曲をやりたい」と言っていたとおり、珍しい曲の連発で、今まで知らなかった曲を聴けて刺激になったし、クジさん、鹿島さんの曲もすごくよかった。

また、この日はMCでいろいろ面白い話が聞けたのもよかった。
「人にベース弾いてもらうの(ブルートニック以外では)初めてで新鮮」
「ミスタークリスマス、ずっと廃盤だったんだけど、先日配信になったので聴いてください」
「先日マイケル・ジャクソンの映画見たんだけど、SNSで見たけど、スリラーの当時の某レコマガジンのレコ評編集長が0点。そういう時代だった。そいえばブルートニックも1点だった(笑)」
「スーパーバッドは載せてももらえなかった(笑)」
「0点か10点が売れる、というジンクスがあった」
「じゃ0点にしといてくれればよかったのに(笑)」
等々。

そして一番面白かったMCが「内山田洋とクールファイブがイエスタデイ・ワンス・モアのカバーやっていて、ボーカルが前川清さんじゃなくて、しかもシングルカットされてる」「これがいいのでぜひ井上さんに歌ってもらいたい」というもの。
このクジさんの発言で興味を持ち調べてみたところ、Youtubeにもあがっていたので聴いてみたら、これがけっこういいのだ。シティポップとムード歌謡の中間くらいで、小林正樹さんのボーカルも日本語歌詞もいい。これはぜひとも次回のTHTのライブで聴きたいなあ。

また今回は記念すべきTHT初ライブということで、色紙持っていってお三方に寄せ書きでサインいただいてきました。THTの文字は井上さんで、写真の中央が鹿島さん、左下が井上さん、右下がクジさんのサインとなってます。


THT(井上富雄&クジヒロコ&鹿島達也)2026.07.11 下北沢BAR?CCO
(第1部)
01.遠ざかる我が家(井上)
02.O'Caroline(井上)
03.Summer Blue(鹿島)
04.Everybody gotta learn sometime(クジ)
05.一人(井上)
06.恋は桃色(井上)
07.幸せを運ぶ娘メルモ(クジ)
(第2部)
08.Dance me to the end of love(井上)
09.まなざし(鹿島)
10.雪が積もった朝(井上)
11.Lost in space(クジ)
12.自転車でおいで(鹿島)
13.Small town talk(井上)
14.シーラカンスの憂鬱(井上)
(アンコール)
15.サイクリング・ブギ(井上、クジ、鹿島)